NHK朝ドラ【カムカムエヴリバディ】第31回 (第7週 月曜日) 感想

ありがとう。

ありがとう。美都里さん。算太を抱きしめてくれて。

抱きしめていたのは、稔さんなんだね……。

クリスマスの日、雉真家に算太(濱田岳)がやってきました。兄の無事の帰りを安子(上白石萌音)は涙をこらえ喜びました。そして、算太が戦争に行っている間に起きた出来事、その全てを打ち明けました。金太(甲本雅裕)小しず(西田尚美)、杵太郎(大和田伸也)、ひさ(鷲尾真知子)が亡くなったこと、そして稔(松村北斗)と結婚したこと、娘を産んだこと、稔の戦死も。そうして当面は算太も雉真家で暮らすこととなり……

(『カムカムエヴリバディ』上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
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連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第7週「1948−1951」第31話

NHK朝ドラ【カムカムエヴリバディ】感想

感想

ロバートさんとパーティに参加している間「早く帰ってくれ」の呪文を唱え続けてしまう私でしたが、外へ出ると案外明るかった。

やつらは真昼間から踊ったり飲んだりしていたらしい。戦勝国め……(※いえ反乱分子ではありません)

あっさりした るいの件

るい。前に話したじゃろう。
お父さんは大きい夢ょお持った人じゃったって。


雉真の製品をアメリカと取り引きしてえ。そねん言うて熱心に英語を勉強しょおった。


お父さんからもろうた英和辞典じゃ。
お母さんの宝物じゃ。

メリークリスマス。るい。

メリークリスマス。お母さん。

まぁ、まだ幼い子どもの事をグダグダ引き伸ばしても仕方ないし。

るいの安子への不満のようなものは、これからも少しずつ溜まっていくのかもしれない。

ところで、私は雪衣さんが安子のことを「安子さん」と呼ぶことがメチャメチャ気になります。

えっ、そこは安子から奥様と呼ばないでくれと言われたとしても「若奥様」じゃね……。

雉真家での安子の立ち位置が想像できる呼び方。

サンタがクリスマスにやってきた

そうか……だから長男なのに「さん太」だったのか……。(たぶん違います…)

どうやら算太は残留兵(に なりかけ、くらい?)だったらしい。

終戦を知らずに「南の島」で仲間とはぐれて彷徨い、餓死寸前で帰国した。

それを安子や千吉さんには「チャップリンの導き」と言っている。

橘家の悲劇を聞かされると泣きもせず、

そうか…。みんな死んだんか。
まあ、4人一緒じゃったらそっちの方がにぎやかじゃろう。


おい。あんまり騒ぎ過ぎて極楽から追い出されんようにのお。

と、笑う。

これを「算太らしい。」と安子は捉えたよう。

千吉さんはチャップリンの話を聞いて、第一声が引っくり返り言葉に詰まったよう(笑)

ナンにしても…よう帰ってこられました。

家はしばらく住み続けてくれ、と言ってくれる千吉さん。

金太さんが悔いとられました。


出征の時、意地ゅう張って家にも入れてやらず見送りにも行かなんだ言うて。


算太さんはこの先悔いのねえように生きてください。


それが金太さんの望みじゃ思います。

それが、千吉さんにとって金太との思い出でもある。

父として子を戦地へ送り出した同志。

だが、算太は響かないよう。

雪衣さんに、べっぴんさんじゃ、嫁に来ないかと絡み、安子には「上手くやったのぉ」と言う始末。

安子がこの雉真繊維の嫁さんにおさまっとるたあ夢にも思わなんだ。


おめえ、意外とわしより策士じゃのう。

まぁ……勘当されても仕方ないクズ息子だよね……。

恋しいんじゃろう?

この状態を打破したのは安子の怒りでも、雉真家の人たちの退席でもなかった。

恋しいんじゃろう?

お父さんとお母さんに会いとうてたまらんのじゃろう?

算太の心を抱きしめたのは美都里さんだった。

あほうじゃねえ。
生きとるだけでええんじゃ。


自分らが死んでもあんたが生きとりゃあそれだけでええ。
お父さんもお母さんもそねん思うとるんよ。

今はもう、美都里さんが抱きしめているのは稔さんだった。

算太が抱きしめられたいたのは小しずさんだった。

算太を島から逃してくれたのはチャップリンではなくて、小しずさんだった。

喜劇役者は泣いたりできない。

笑ってうそぶいてやり過ごすつもりだった。

そうしなければやっていけなかったのだ。

美都里さんに抱きしめられて、算太はようやく泣けた。

安子が来る前の雉真家の描写が思い出される。

美都里さんは息子たちが大好きで、いつも彼らの身を案じて支度していた。

息子たちも、お嬢様気質が残るちょっと我が儘だけれど可愛い母を愛して育っただろう。

稔さんが最期に呼んだのも、母だったかも知れない。

※朝ドラレビューは基本的に簡単感想で。
※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
…テンプレだす…。

キャストとスタッフ

キャスト

橘安子 – 上白石萌音
雉真るい – 深津絵里
ひなた – 川栄李奈

橘金太 – 甲本雅裕
橘小しず – 西田尚美
橘算太 – 濱田岳
橘杵太 – 鷲尾真知子

雉真千吉 – 段田安則
雉真美都里 – YOU
雉真稔 – 松村北斗
雉真勇 – 村上虹郎

村野タミ – 西川かの子
雪衣 – 岡田結実

水田きぬ – 小野花梨
水田卯平 – 浅越ゴエ
水田花子 – 小牧芽美
水田力 – 小林よしひさ
赤螺吉兵衛 – 堀部圭亮
赤螺清子 – 宮嶋麻衣
赤螺吉右衛門 – 中川聖一朗
柳沢定一 – 世良公則
柳沢健一 – 前野朋哉

平川唯一 – さだまさし
ロバート・ローズウッド – 村雨辰剛
小川澄子 – 紺野まひる
こわもての田中 – 徳井優
小椋くま – 若井みどり
村野タミ – 西川かの子
神田猛 – 武井壮

大月錠一郎 – オダギリジョー
女子大生 – 市川実日子
トミー – 早乙女太一
竹村平助 – 村田雄浩
竹村和子 – 濱田マリ
片桐春彦 – 風間俊介
笹川奈々 – 佐々木希
木暮洋輔 – 近藤芳正
西山太 – 笑福亭笑瓶
磯村吟 – 浜村淳
エンタツ – 中川剛
アチャコ – 中川礼二

桃山剣之介 – 尾上菊之助

語り – 城田優

スタッフ

◆制作統括 : 堀之内礼二郎、櫻井賢
◆プロデューサー : 葛西勇也、橋本果奈、
齋藤明日香
◆演出 : 安達もじり、橋爪紳一朗、
松岡一史
◆脚本 : 藤本有紀
◆音楽 : 金子隆博
◆主題歌 : AI「アルデバラン」


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