NHK朝ドラ【カムカムエヴリバディ】第8回 (第2週 水曜日) 感想

モモケン……尾上菊之助さん。

もしかしたら、今後3世代に渡って100年間ご出演なのではないかと、ふと思う……。

砂糖が配給制になり、「たちばな」の菓子作りも打撃を受けていました。そんな中、金太(甲本雅裕)から安子(上白石萌音)に砂糖会社の息子との見合い話が持ちかけられます。突然の話に戸惑いを隠せない安子。家族の幸せを願う気持ちと稔(松村北斗)への思いとの間で、安子の心は大きく揺らいでいました。小しず(西田尚美)の心配をよそに、安子は翌朝、置き手紙を残し小さなかばんひとつで始発の汽車に乗り込んだのでした……

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
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連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第2週「1939−1941」第8話

NHK朝ドラ【カムカムエヴリバディ】感想

感想

本日も。映画を見ているような15分だったよ。

始まりからラストの感動まで。

流れるように過ぎる恋心。

政略結婚

昨日、稔さんに(軍上層部関係から)縁談が来るのでは、と書いたけれど、それは安子の方に先に起きたのだった。

うちと取り引きしょおる砂糖の生産会社の次男さんじゃ。おめえも年が明けりゃあ、16じゃ。ええ頃合いじゃろう。

娘の顔色を窺いながら写真を出すお父さんに比べ、ズバッと言うおじいちゃん。

安子。はっきり言うてこりゃあ政略結婚じゃあ。

このままじゃ思うような菓子が作れん。

そねんなる前に砂糖の会社と手ぇ結んどこういう魂胆じゃ。

ハッキリ言う「魂胆」。

そして、お祖母ちゃんが言うには、

まあ、金太と小しずさんだって似たようなもんじゃった。

小しずさんは小豆農家の娘さんでなあ。このとおりべっぴんさんじゃし気も利くし、こりゃあええわいとおじいちゃんが金太に勧めたんじゃ。


こいつも初みゃあ誰が見合いなんかするか言ようったけど、会わせてみたらまあ、一目でポ~ッとなってしもうて

ちなみに、おじいちゃんとおばあちゃんは恋愛結婚じゃ。

うん!

……だそうである。

この時代、むしろ恋愛結婚の方が少なかろう。

けれど、無いわけはない。いつの時代だって、人は恋愛をするからだ。

ただ、跡取りの結婚は難しかった。個人よりも「家」が大事な価値観だったから。

「たちばな」にとっての最低条件は、今、安子の相手は「跡取りではないこと」。その上、砂糖が手に入りやすそうとなったら、確かに……。

(全部、算太のせいですが……どこ行ったんだろう。)

大阪

この翌朝。

書置きを残して安子は家出してしまう。

もっとも、書置きには「必ず帰って来る」と記されており、家出というよりも、ふんぎり旅行の趣。

昼間なのに学校へ行かずに真っすぐ寮に行くんだな、と思ったけれど、

稔さんには会えんと思うてました。

と言うので、会えなくても稔さんの空気を感じるためだけにここまで来たのだと分かる。

どねんしたん?急に。


……配達で…。

配達?


商店街の……えっと……荒物屋の清子さんの親戚が…こっちで結婚されて。紅白まんじゅうを届けるように頼まれたんです。

せっかくじゃから、稔さんの住んどる町、見てみとうて。

どう考えたっておかしなウソなのに、稔さんはこれを受け入れてしまうの?

夕方の汽車までの時間、約束の「行けなかった映画デート」。稔さんが通う学生用の食堂でご飯。手紙に書いてあった川べりの散歩。

思い出作り。

じゃあ、気を付けて帰ってね。

稔さん………気づいて。気づいて……。

とテレビのこっちで祈る姿勢の視聴者、私。

しかし汽車は走り出してしまい、安子は一人咽び泣く……。

主題歌のタイミング

その昔『カーネーション』の最終回OPが、そのまんま作劇の一部としてラストに使われた時には、あまりの感動に何度も泣いたわけだが、あれから10年。朝ドラはこれに味をしめたようにOPをドラマのあちこちで演出に使い始めた。

最終回ではない回にもポッと使うようになったので、初めに流れない時は「ああ、このドラマもこういうことするん?」と思うようになってしまった。

ましてやまだ2週目の第8回だよ。こんな早い段階でこの演出を入れられると……

ちょっと あざとい。

と思ってしまったのだけど。

お客様。EDが終わるまで席を立たないでくださいね、の映画のようだった。

何で…?

岡山で。

泣いている安子の前に稔さんは立っていた。


そねん小せえカバン一つで配達もねえじゃろう。

稔さんは、ちゃんと気づいてくれていたんだね……。

何で泣いてるん?
安子ちゃん。
何があったん?

とてつもなく優しい……。

そして、とてつもない情熱。

Dramatic!!

とは、こういうこと。

さあ……明日が楽しみ。と言えるのは、こういう展開だからこそ。

※朝ドラレビューは基本的に簡単感想で。
※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
…テンプレだす…。

キャストとスタッフ

キャスト

橘安子 – 上白石萌音
雉真るい – 深津絵里
ひなた – 川栄李奈

橘金太 – 甲本雅裕
橘小しず – 西田尚美
橘算太 – 濱田岳
橘杵太 – 鷲尾真知子

雉真千吉 – 段田安則
雉真美都里 – YOU
雉真稔 – 松村北斗
雉真勇 – 村上虹郎

村野タミ – 西川かの子
雪衣 – 岡田結実

水田きぬ – 小野花梨
水田卯平 – 浅越ゴエ
水田花子 – 小牧芽美
赤螺吉兵衛 – 堀部圭亮
赤螺清子 – 宮嶋麻衣
赤螺吉右衛門 – 中川聖一朗
柳沢定一 – 世良公則
柳沢健一 – 前野朋哉

平川唯一 – さだまさし
ロバート・ローズウッド – 村雨辰剛
小川澄子 – 紺野まひる
こわもての田中 – 徳井優
小椋くま – 若井みどり
村野タミ – 西川かの子
神田猛 – 武井壮

大月錠一郎 – オダギリジョー
女子大生 – 市川実日子
トミー – 早乙女太一
竹村平助 – 村田雄浩
竹村和子 – 濱田マリ
片桐春彦 – 風間俊介
笹川奈々 – 佐々木希
木暮洋輔 – 近藤芳正
西山太 – 笑福亭笑瓶
磯村吟 – 浜村淳
エンタツ – 中川剛
アチャコ – 中川礼二

桃山剣之介 – 尾上菊之助

語り – 城田優

スタッフ

◆制作統括 : 堀之内礼二郎、櫻井賢
◆プロデューサー : 葛西勇也、橋本果奈、
齋藤明日香
◆演出 : 安達もじり、橋爪紳一朗、
松岡一史
◆脚本 : 藤本有紀
◆音楽 : 金子隆博
◆主題歌 : AI「アルデバラン」

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