私は今日……
えっ!りょーちんも みーちゃんもそれでいいのかよ!!
……で頭がいっぱいになってしまったよ。
朝ドラ半年間の片思い(え、両想い?)ストーリーとしては、めでたいのかもしれないけれど。
人生、それでいいのかょ……。
百音(清原果耶)がラジオの放送をしている間、菅波(坂口健太郎)と亮(永瀬廉)がみんなの広場で話し込んでいた。菅波の言葉で何かが吹っ切れた亮は、未知(蒔田彩珠)が待つ喫茶店へと向かう。一方で菅波は、今の百音との関係を耕治(内野聖陽)と亜哉子(鈴木京香)が理解してくれるのだろうかと、不安に陥っていた。百音は、そんな菅波を励ましながら一緒に実家へと向かう……
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
連続テレビ小説「おかえりモネ」第24週「あなたが思う未来へ」第116話
感想
当方は決してこの朝ドラを嫌いでも、つまらないと思っているわけでもない。むしろ東京編が終わるまでは応援目線だった気がする。
そして、その応援目線はヒロインが故郷に帰るたびにヒュンっと消えかけていたのだけれど、この気仙沼編最終章で完全に尽きそう……。
りょーちんさんは、それでいいの?
みーちゃんは、それでいいの?
ヒロインはどうしてここに居るの?
19対5っていうのは年数の比です
うん。それは知ってました。
ええ。
そんなことで揺らぐほど自信がないわけじゃない。
って言うのは、良かったな。
いつの頃からか芽生えた「見せつけますか?」ほどのスガナミの自信。
これはこのドラマ唯一の(こらこら)ヒロインの功績だろう。
人の運命を救えず、ひねくれて人と関わらず、信じられずにいた菅波先生の壁を崩したモネ。
「見せつけてやりますか」ほどの自信を人間に対して手に入れたのは素晴らしいこと。
だから、
ただ羨ましいとは思います。
あなたやあなたの友人の皆さんが共有している彼女と過ごしてきた時間を僕は持っていない。
苦しかった経験も。
は、ちょっと無神経では……と思ってしまった。
思ってしまったけれど、まぁ、この物語のヒロインの苦悩はそこから発しているんだよね。
「自分だけが時間を共有できなかった居づらさ」
そして、私はそこに共感していたから、ずっと見て来たんだよね……。
そういう意味では、この物語は自分本位から発しているわけで。
だからヒロインは決して善ではない。もがいているのである。
それは、さすがに安達先生らしい描写の数々だと思ったのだけど。
でも、島編に戻ってから分からなくなったんだよね。さすがに。
これは、人間は最後まで自分勝手ではいけないというメッセージなのか?(菅波先生に対しては充分自分勝手だと思うんだけど……)
いつか笑えるようにしてやる
菅波先生に「今、目の前にいるその人を最大限大事にするほかに恐怖に立ち向かうすべはない。」と言われた りょーちんは みーちゃんに会いに行く。
ずっと気になってたんだけど。
時々、俺より苦しそうなんだよね。
やっぱ何かにずっと縛られてきたんだろうなって感じるごどがある。
そういうのは俺だから感じてやれんだよな。ほかのやつには絶対分かんない。
でも、俺なら みーちゃんが抱えてるもん、分かんなくても想像できる。
それは
俺らだからだし。
みーちゃん心の底から笑えるようにしてやれんの…。
多分俺しかいない。
いつか笑えるようにしてやる。
えっ……。待って。りょーちんは、それでいいのかぃ。
あの日から、つい最近までは「父のため」。
これからの人生は「妻のため」。
これじゃあ、新次さんが「俺の好きな船ではなく、お前の船に乗れ」と手放してあげた意味がないじゃん。
もちろん、そういう優しい人たちで世界が回っていることは分かっている。
りょーちんは、元々「役立ち」気質なのだろう。
「人のため」が好きで、温かく、それはたぶん美波さんから受け継いだ気質だ。
でもさぁ……。
そういう、そこに居るだけで温かくなる、みんなを明るくさせる母から生まれて、それを愛してきた りょーちんが、「いつも泣いてるか怒ってる」人と一緒になるの。何だか気の毒にしか思えなくて。
りょーちんの人生はこれでいいのだろうか。
私が彼に捧げたいのはこのメッセージだけです。
怒るか泣くかどっちかの女って……若い頃は可愛いかも知れないけど、ホントに年取ると面倒だから気をつけてね……(あっ、ただのつぶやきです #感動してるところすいません #録画だよ
— くう (@kukucoo) October 25, 2021
いつも泣いてるか怒ってる
そして、りょーちんは知っているかな。
「いつも泣いてるか怒ってる」と言われる依存体質な みーちゃんが、東京の水産大学からスカウトされるほどの実力者であること。
みーちゃん、本当にこのままでいいのかぃ……。
きみは怒ったり泣いたり夫の帰りを待ったりするだけで一生を終える人じゃないよね……。
むしろ……
遠距離になっても自分の仕事をしつつ、独立してお互いの無事を確かめつつリモート恋愛を育めばいいのはこっちのカップルなのでは。
それこそが復興のために仕事する新しい形のカップルなのでは、という気がしている。
もしかしたらリモート結婚
りょーちんは島の漁業のために。
みーちゃんは島の産業のために。
復興の一環としてリモート恋愛をお薦めしたい。……と思う一方。
正直、モネはどうしてこの島にこだわり続けるの。
冒頭に書いたように、このストーリーはヒロインの自己完結ネガティブトラウマから始まっている。
もちろん、人間は好き勝手に生きればいいし。
私がこうやって書いていることは、近所のお節介ばばあのたわ言だ。
でも、私が菅波先生のお母さんだったら、息子を大事にしてくれる人とは思えないので、きっと「ママスタ」に投稿しちゃうと思います。
挨拶から逃げているらしい耕治が、建設的な反対論を述べてくれるといいな。(ないけど)
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【おかえりモネ】
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※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
↑…テンプレだす…。
キャスト
永浦百音 – 清原果耶
永浦耕治 – 内野聖陽
永浦亜哉子 – 鈴木京香
永浦未知 – 蒔田彩珠
永浦龍己 – 藤竜也
永浦雅代 – 竹下景子
及川亮 – 永瀬廉
野村明日美 – 恒松祐里
後藤三生 – 前田航基
早坂悠人 – 髙田彪我
及川新次 – 浅野忠信
新田サヤカ – 夏木マリ
菅波光太朗 – 坂口健太郎
佐々木翔洋 – 浜野謙太
川久保博史 – でんでん
田中和久 – 塚本晋也
中村信弘 – 平山祐介
朝岡覚 – 西島秀俊
神野マリアンナ莉子 – 今田美桜
内田衛 – 清水尋也
野坂碧 – 森田望智
安西和将 – 井上順
沢渡公平 – 玉置玲央
高村沙都子 – 高岡早紀
井上菜津 – マイコ
鮫島祐希 – 菅原小春
語り… 竹下景子
スタッフ
◆制作統括 : 吉永証、須崎岳
◆プロデューサー : 上田明子
◆演出 : 一木正恵、梶原登城、桑野智宏、津田温子
◆脚本 : 安達奈緒子
◆音楽 : 高木正勝
◆主題歌 : BUMP OF CHICKEN「なないろ」