「あの時いなかった」って思いに押し潰されてきたのは誰ですか?
それを一番理解してくれている人生のパートナー…
最高だね。
この人しか居ない。
家族に電話が繋がらず、焦る百音(清原果耶)。すると、菅波が「自分で見て、出来ることをすればいい」と伝える。百音は、気仙沼に向かうことを決意、朝岡(西島秀俊)に事情を話し、実家を目指す。同じころ、気仙沼では亮(永瀬廉)や三生(前田航基)など大勢の人が永浦家の片づけを手伝っていた。作業には活気があり、まるでお祭りのように楽しそう。駆けつけた百音は、その様子を見て……
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
連続テレビ小説「おかえりモネ」第19週「島へ」第92話
感想
登米で姫が言っていた、木が1本あれば人は何があってもまたそこで生きようとする。
とも重なるものがある。
なぜ何度も被災する土地で生活を続けるのか。
そこに土があれば海があれば木があれば、それを糧にまたやり直せるから。
人間は案外強い。
「私が」「助けてあげなくては」と考えるのは、そもそもおこがましいのかも。
背中を押す存在
ナツさんが、
いい関係よね、モネちゃんと先生。
先生だから言えるんだし、だからモネちゃんも動くんじゃない。とってもいい関係よ。
と言ってくれた通り。
この2人は、やはり特別なパートナーだよ。
すでにお互いの過去や、乗り越えなきゃいけない壁を理解している。
適確に背中を押してくれる。
夢を追うモネに切っ掛けを与えた菅波先生。
人の中に入れない菅波先生の世界を広げたモネ。
お互いがお互いを支え、引き上げていく関係。
もう、この2人、別れちゃったらどうしよう?などと考えなくてもいいのかも。
もう戻れない
明日の中継コーナーは台風12号の解説に変わるので、今のところ支障はないそうです。
実家に帰ることを伝えるモネに、朝岡さんは言う。
これで永浦さんは引き返せなくなるかもしれません。
大丈夫ですか?
もし、本気で地域密着型の仕事がしたいなら応援しますと今朝私も言いました。
でもね、目の前にいる人たちを相手に仕事をするというのはとてもきついことでもあります。
いい時はいいが、判断を誤れば自分のせいで身近な人が傷ついたり何かを失ったりするのを目の当たりにすることになる。
それが大事な人なら なおさらつらい。
行くなと言っているのではなく、覚悟について言っているのよね。
判断を誤ったって言っても。
お天気予報なんて絶対ではない。
けれど外れれば人は愚痴る。分かっていても愚痴る。
それが災害に繋がったら……。
テレビの向こうの誰か、ではなく、目の前の人。
この話は、宮田さんという患者さんに対して後悔している菅波先生の話にも繋がっていく。
モネは答えるのだった。
確かめてきます。
私にそれができるのかどうか。
家族は強かった
「それが出来るのか」は分からないけれど、実家に戻ったモネは「助けてあげる」のではなく、自らも助けられながら一緒に引き上げるべき家族を見た。
島は全員が家族だった。
みんなで牡蠣を出来るだけ救うべく働いていて、その姿は祭りのようだった。
悠人はすでに役所の人間として、力になるべく働いていた。
足がすくむモネ。
でも……
「何もできない」まま、ここまで来てしまったあの日を繰り返してはいけない。
また言うの?
何もできなかったって。
あの時いなかったって思いに押し潰されてきたのは誰ですか?
背中を押してくれた菅波先生を思い出す。
お姉ちゃん…。
一歩踏み出したモネを未知がいち早く見つけてくれた。
何だか、若い夫婦のような、りょーちんと未知。
今、来たのが?
どうやって?
そう、島へはね、もう嵐の中を船を出さなくても良くなった。
変わったんだよ。……
あっ。タクシーで来たのが。
と笑顔で迎える耕治。
橋を渡ってきた。
未来はきちんと開けている。
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【おかえりモネ】
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※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
↑…テンプレだす…。
キャスト
永浦百音 – 清原果耶
永浦耕治 – 内野聖陽
永浦亜哉子 – 鈴木京香
永浦未知 – 蒔田彩珠
永浦龍己 – 藤竜也
永浦雅代 – 竹下景子
及川亮 – 永瀬廉
野村明日美 – 恒松祐里
後藤三生 – 前田航基
早坂悠人 – 髙田彪我
及川新次 – 浅野忠信
新田サヤカ – 夏木マリ
菅波光太朗 – 坂口健太郎
佐々木翔洋 – 浜野謙太
川久保博史 – でんでん
田中和久 – 塚本晋也
中村信弘 – 平山祐介
朝岡覚 – 西島秀俊
神野マリアンナ莉子 – 今田美桜
内田衛 – 清水尋也
野坂碧 – 森田望智
安西和将 – 井上順
沢渡公平 – 玉置玲央
高村沙都子 – 高岡早紀
井上菜津 – マイコ
鮫島祐希 – 菅原小春
語り… 竹下景子
スタッフ
◆制作統括 : 吉永証、須崎岳
◆プロデューサー : 上田明子
◆演出 : 一木正恵、梶原登城、桑野智宏、津田温子
◆脚本 : 安達奈緒子
◆音楽 : 高木正勝
◆主題歌 : BUMP OF CHICKEN「なないろ」