NHK朝ドラ【おかえりモネ】第19回　(第4週 木曜日)　感想

「継がない」十字架かぁ……。

それが地域の生活や歴史に密着している場合は、よけいに重いだろうな。

お盆はご先祖様を送る風習。

ご先祖様も三生を見ている。

 

盆船奉納の準備をする永浦家。百音（清原果耶）たちが浜へ向かうと、明日美（恒松祐里）や悠人（髙田彪我）もやってくるが、亮（永瀬廉）の姿はなかった。盆船を奉納しながら、龍己（藤竜也）は雅代（竹下景子）のことを懐かしむ。三生（前田航基）は将来について父・秀水（千葉哲也）と話せずにいたが、盆船奉納での秀水の読経を聞き、もう一度自分の進む道を考える。そしてそんな三生に、耕治（内野聖陽）は、言葉をかける…

(上記あらすじは「Yahoo！TV」より引用)

連続テレビ小説「おかえりモネ」第4週「みーちゃんとカキ」第19話

感想

りょーちんさんは、とても頭が低い。

父には優しく、周囲の人たちの好感度も守っている。

この好感度をかなぐり捨てればもっと楽になれるのかも……。

『今ここにある危機とぼくの好感度について』 | みるはち

土曜ドラマ『今ここにある危機とぼくの好感度について‎』◆放送期間 : 2021年4月24日 ～◆平均視聴率 :◆脚本 : 渡辺あや◆主演 : 松坂桃李◆出演 : 鈴木杏,渡辺いっけ...

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お母さん

未知はちょっと真面目すぎるっていうか、柔らかさが足りないわね。

未知、昔はう～んと甘えん坊だったのに。何か最近一人でこのうち背負って立つんだみたいな。

そういうの、他の娘に向かって陰で言うの、良くないぞ……。


「朝ドラは父がダメ親父」という例が多くて目立って酷いけれど、実は朝ドラ母さんの方が過保護だったり依存心が強かったり過干渉だったりと毒親なことが多いのだった。

しかし視聴者の感想の多くは「お母さんが温かく優しくて……」だったりする。父親の毒親っぷりは目立つけれど母親は目立たないのは結構現実を反映しているかも。


しかし、亜哉子さんの人生も大変だったらしい。

おばあちゃんの介護が大変になってたし。
私も体力的にしんどくなったからよ。

笑いながらそう過去を振り返ることが出来るのは凄いな。

娘たちにその大変さを気づかれないようにやってきたのだろう。

それは凄いことだと思う。

だから、おかあさんは大変で強くて温かくて優しい……という総合評価にもなるか。確かにそうだ(笑)

継がない十字架

民放のゴールデンドラマでは大学病院の医師とか弁護士とか政治家とか、そういうものを継ぐ悪い人たちが大流行だけれど(笑)それらは本来別に「継ぐ」ものではないよね。親が勝手に同じ道を歩ませているだけで。

「継ぐ」のは伝統と場所があるもの。

何千年も続く寺とか。地元で自分しかやっていない産業とか。

継ぐ者がいなければ滅んでしまうもの。

耕治は別の道を歩んだ。けれど、他の仕事で地元には貢献している。

三生は一体何をするのか。

このドラマのテーマ「あなたは何をする？」が三生に重くのしかかる。


大変だな……。歴史の重みだ。

父の過去を負う息子

りょーちんさんは本来、もう父の船が無いので「継ぐ」必要はなかったわけである。

こいづね、春がら「一進丸」さ乗ってんですよ。

菊田っつう俺の次ぐらいに腕のいい船頭に面倒見てもらってよ。

メカやマグロやら釣ってんだよ。なあ。いい顔なったでしょう？これが漁師の顔だ。


震災さえなければ……。

りょーちんさんは国のアイドルになる道もあったかもしれないのに。

でも、優しさと義務から父の過去を負っている。


つらいなぁ。
楽にしてあげたいな。

 

 

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キャスト

永浦百音 – 清原果耶

永浦耕治 – 内野聖陽
永浦亜哉子 – 鈴木京香
永浦未知 – 蒔田彩珠
永浦龍己 – 藤竜也
永浦雅代 – 竹下景子

及川亮 – 永瀬廉
野村明日美 – 恒松祐里
後藤三生 – 前田航基
早坂悠人 – 髙田彪我

及川新次 – 浅野忠信

新田サヤカ – 夏木マリ
菅波光太朗 – 坂口健太郎
佐々木翔洋 – 浜野謙太
川久保博史 – でんでん
田中和久 – 塚本晋也
中村信弘 – 平山祐介

朝岡覚 – 西島秀俊
神野マリアンナ莉子 – 今田美桜
内田衛 – 清水尋也
野坂碧 – 森田望智
安西和将 – 井上順

沢渡公平 – 玉置玲央
高村沙都子 – 高岡早紀
井上菜津 – マイコ
鮫島祐希 – 菅原小春

 

語り… 竹下景子

スタッフ

◆制作統括 : 吉永証、須崎岳
◆プロデューサー : 上田明子
◆演出 : 一木正恵、梶原登城、桑野智宏、津田温子
◆脚本 : 安達奈緒子
◆音楽 : 高木正勝
◆主題歌 : BUMP OF CHICKEN「なないろ」