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NHK朝ドラ【カムカムエヴリバディ】第96回 (第20週 木曜日) 感想

勇ちゃんの涙に、つい貰われ。

定一さんの登場に貰われ。

回想シーンが出てくるたびに貰われる「岡山再び編」

家族を連れて岡山の雉真家に帰ったるい(深津絵里)は、いなくなる直前の母の様子を雪衣から聞き、ますます疑問を深めます。その夜、ひなた(川栄李奈)は部屋の片隅に家族写真が飾られているのを発見。写真を通して初めて祖父や祖母の姿を見て、家族の歴史に思いを馳せるのでした。数日後、錠一郎(オダギリジョー)はるいを連れてある場所に向かうのですが……

(『カムカムエヴリバディ』上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
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連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第20週「1993−1994」第96話

NHK朝ドラ【カムカムエヴリバディ】感想

感想

変わらないなぁ。

とは言えないよね。そりゃ変わるわ。

何より、自分が安子に対してどんな思惑で動いていたのか忘れたような雪衣さんには驚いている。

でも、色んな葛藤を抱えつつ、この家で奥様をやってきて今があるんだよね。

年が風化させることもある……ということね。

家族と過ごす時間

算太が遺した新しい方の通帳は、ひなたと出会ってから作ったもの。

罪滅ぼし。

そして、ジョーは言う。

最後に少しだけ欲しかったんと違うかなあ。
家族と過ごす時間が。

最後に少しだけ。

そうして、大月家は自分たちのルーツを辿るために結婚して初めて岡山へ戻る。

なぜか、るいだけを「雉真の子」と言い、安子は橘のためにここを出て行こうとしていると幼い るいにまで吹き込んでいた 雪衣さん。

【カムカムエヴリバディ】第96回 (第20週 木曜日) 感想

(えっ、ほとんどの視聴者が忘れても私は忘れない……)

何も語られてこなかったけれど、安子が居なくなった時点でこの夫婦は るいの養父母になったはずなので、るいにとっては、この人との確執が多かったのではないのかなぁと勝手に想像してしまう。

でも、今は

雪衣さん。私の叔母さん。

と、るいは紹介し、

よう来られたなあ。ありがとね。

今夜はごっつぉにしますから。楽しみにしょおってよお。

と、朗らかに笑う。

算太さんと たちばなを建て直す。
あのころの安子さんはその一心じゃった。

と、応援していたかのように語るし(えっ、応援していたの?)、「安子さん」の客人はいつまでここにいるんです?のような扱いだったのに稔さんの写真をしみじみ見ているし……。

そんな雪衣さんも、今ではどっかり雉真家の女将。

どっかりと主婦の座に座ることができたので安心したのかも知れない。

当時は、何としてでも勇ちゃんの妻に収まりたかったし、そのためには「戦死した長男」

「長男の未亡人」の存在は取り除きたかったのかもしれない。

今となっては、稔さんは大事な夫の兄。

るいはその娘であり、自分の姪。

みんな家族。

この人も、家族が欲しかったのだろう。

るいとクリーニングで出会ったという話をジョーから初めて聞いたような勇ちゃんを見て、

「え、その連絡も貰ってなかったの?未成年だったのに?」と驚いたけれど……

泣きながら語る伯父さんと回想シーンを見ていたら、貰い泣くしかなかった。

あの日……るいが岡山ぁ出る言うた日。
わしにゃあ分かっとった。


るいが居場所を知らせる気も手紙やら電話やらよこす気もねえいうことを。

もう二度と岡山に帰ってくる気がねえいうことを。

それがこねえして元気な姿見せてくれて。旦那さんやら娘やら息子やら連れてきてくれるたあ……。

こねん嬉しいこたあねえ。

【カムカムエヴリバディ】第96回 (第20週 木曜日) 感想

勇ちゃんも、やっと姪と再会して家族の食卓を囲むことができた。

ある意味、算太のお手柄。

五十回忌

本当に自分たちの親の事を語ってこなかったらしいジョーと るい。

(小学校でそんな宿題はなかったろうか……。昔は「敬老の日におじいちゃんおばあちゃんにお手紙書こう」みたいなお節介な宿題が結構あったよね……)

しかも、実の父親が戦死しているというのに戦後教育にも全く関わってこなかったらしい るいである。

これも、ある意味、この夫婦らしい……。

ここで、初めて自分たちの祖父は兵隊にとられて現地で亡くなったと知る ひなたと桃太郎である。

今年は兄さんの……るいの親父の五十回忌じゃ。
いや、兄さんだけじゃねえ。
終戦の年に亡うなった人、みんなの五十回忌じゃ。

できることじゃったら終戦の日まで岡山におってくれたら、ええ供養になろうがのお。

ぜひ居て欲しいよね。せめて、るいだけでも。

稔さんや、橘のみなさんの供養をしてほしい……。

健一さん

実家に帰り、過去に触れた るいと一緒に、今度はジョーも「あの店」へ。

店の名前も覚えていなかったけれど、今でもきちんと営業していて、しかも、本人がいた!

カムカムエヴリバディ第53話感想

そうかぁ……。

定一さんの最期に健一さんの幻が迎えに来たのだと思っていた、あのシーン。

健一さんは本当に帰ってきていたんだ。

戦争が終わって帰ってきた時行き違いがあってのう。
わしゃあ、てっきり父さんが死んだもんじゃとばあ思い込んで復員船の着いた横須賀へそのまま居ついとったんじゃ。


しゃあけど、父さんがもうおらんのも父さんの店がねえのも承知で岡山へ来たんじゃ。そしたら……。

そしたら、定一さんと再会することができたんだね。

店を手伝ってくれているという孫の中の人は前野朋哉さん。

親子の役がそのまま変換されている不思議さと懐かしさ。

安子ちゃんのこたあうわさで聞いた。
娘ょお捨てて進駐軍さんとアメリカ行ったいうて悪う言ようた人もおったけど……。


安子ちゃんはそねえな子じゃねえ。わしが保証する。

何せわしゃあ、稔さんと安子ちゃんの初デートの目撃者じゃからの。

【カムカムエヴリバディ】第68回 (第15週 月曜日) 感想

確かに……

安子にも葛藤はあったはず。

それに、稔さんを思う気持ちは本物だった。

でも……

I hate you

から、家を後にする描写はあまりにも早かったよね……。

結局。

全部、ロバートが悪いんじゃね……。

キャストとスタッフ

キャスト

橘安子(雉真安子) – 上白石萌音(子役期 : 網本唯舞葵)
大月るい(雉真るい) – 深津絵里 (子役期: 古川凛)
大月ひなた – 川栄李奈 (子役期 : 新津ちせ)

大月錠一郎 – オダギリジョー
大月桃太郎 – 青木柚(子役期: 野﨑春)

五十嵐文四郎 – 本郷奏多
桃山剣之介 – 尾上菊之助
伴虚無蔵 – 松重豊
榊原誠 – 平埜生成
美咲すみれ – 安達祐実

野田一恵 – 三浦透子(子役期:清水美怜)
野田一子 – 市川実日子

藤井小夜子 – 新川優愛(子役期:竹野谷咲)

赤螺清子 – 宮嶋麻衣 → 松原智恵子
赤螺吉右衛門 – 中川聖一朗(堀部圭亮)
赤螺初美 – 宮嶋麻衣
赤螺吉之丞 – 徳永ゆうき(子役期:石坂大志)

破天荒将軍 – 徳重聡
武者蘭丸 – 青木崇高

橘金太 – 甲本雅裕
橘小しず – 西田尚美
橘算太 – 濱田岳
橘杵太 – 鷲尾真知子

雉真千吉 – 段田安則
雉真美都里 – YOU
雉真稔 – 松村北斗
雉真勇 – 村上虹郎 → 目黒祐樹
雉真雪衣 – 岡田結実 → 多岐川裕美

村野タミ – 西川かの子

水田きぬ – 小野花梨
水田卯平 – 浅越ゴエ
水田花子 – 小牧芽美
水田力 – 小林よしひさ
赤螺吉兵衛 – 堀部圭亮
柳沢定一 – 世良公則
柳沢健一 – 前野朋哉 → 世良公則
柳沢慎一 – 前野朋哉

平川唯一 – さだまさし
ロバート・ローズウッド – 村雨辰剛
小川澄子 – 紺野まひる
こわもての田中 – 徳井優
小椋くま – 若井みどり
村野タミ – 西川かの子
神田猛 – 武井壮


トミー – 早乙女太一
竹村平助 – 村田雄浩
竹村和子 – 濱田マリ
片桐春彦 – 風間俊介
笹川奈々 – 佐々木希
木暮洋輔 – 近藤芳正
西山太 – 笑福亭笑瓶
磯村吟 – 浜村淳
エンタツ – 中川剛
アチャコ – 中川礼二

語り – 城田優

スタッフ

◆制作統括 : 堀之内礼二郎、櫻井賢
◆プロデューサー : 葛西勇也、橋本果奈、
齋藤明日香
◆演出 : 安達もじり、橋爪紳一朗、
松岡一史
◆脚本 : 藤本有紀
◆音楽 : 金子隆博
◆主題歌 : AI「アルデバラン」


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