そこでテルヲが出てくるというのは……。
やっぱり千代にとって寛治はヨシヲだったんだなぁって、しみじみ思う。
帰ってこられるのかなぁ。寛治。
昭和20年3月13日深夜、大阪の街が大空襲に見舞われた。公演のため京都に来ていた千代(杉咲花)と一平(成田凌)は、そのことを聞き、急ぎ道頓堀に戻ってくるのだった。千代の目には壮絶な光景が広がる。福富楽器店は焼かれて跡形もなくなり、かつての岡安の店前もひどいありさまだった。シズ(篠原涼子)を含め、道頓堀の人々が無事かどうか、気がかりでならない千代。近所の人々は言葉少なげに遺体安置所を指さすのだった……
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
連続テレビ小説「おちょやん」第18週「うちの原点だす」第87話
感想
万太郎の印象って、千之助いびり描写が嫌で、和解した後もあまり良くはないんだけれど。和解の回以来、なんか人格者になっているよね。
まぁええか。
面白ろければええんか。
「お母ちゃん」とは呼ばないけれど
一平にとっても寛治は我が子のような存在だったらしい。
頼むさかい、行かんといてくれ。
と懇願する表情が優しい親父のよう。
僕のためにそない本気になってくれはって…。
当たり前やろが。
当たり前やない!
前は僕の周りそないな人、一人もいてへんかった。
僕もずっと自分のことだけしか考えてけぇへんかった。
けど、一平さんと千代さんにここ置いてもろて、家庭劇のみんなにようしてもろて僕は変わった。
僕は誰かの役に立ちたいんです。
そう思えるようになったことがほんまに嬉しいて。
わがまま言うてすいません。
それ以上、何も言わなかったのは、「お国のための戦争へ呼ばれない男」としての引け目が理解できたからかもしれない。
ええか。 毎月必ずお給金送ること。
もしでけへんようなったらすぐに戻っといで。
それが行かしたげる条件だす。
そうだね。
それがいいね。
もっとも、満州で金がなくなったら戻ってくることも不可能だろうけれど(金があっても、もう戻れないかも……)
万太郎無双
空襲で焼け落ちた芝居小屋で、千代は懐かしい芝居を一人で始める。
人が集まってくる。
けれども、そこにあるのは、もう群衆の笑顔ではなかった。
ええ気なもんやな。
こないな時に芝居て。
役者っちゅうのはお気楽でよろしいなあ。
お前、敵国の思想にかぶれてんのやないやろな!
あの頃は、笑いがみんなの心を救ったのに。
そこへ飛び込んできたのが万太郎だった。
えろうすんまへんなあ。
この人な、空襲で逃げる時にこけて頭打ってしもて、それからたまにこないなりまんねん。
こやって柝ぃ鳴らしたら正気に戻るんですわ。
「人を笑わせて癒そう」という考え自体が、頭おかしい人と思われる時代。
万太郎は、いつか戦争が終わったら世界中の人たちが同じ芝居を観て笑える日が来る、と言うのだった。
壮大な夢やね。
7月。
もうすぐあの日がやってきて。
戦争が終わる。
千代の話も少し進むかな。
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【おちょやん】
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※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
↑…テンプレだす…。
キャスト
竹井千代 – 杉咲花(子役期:毎田暖乃)
竹井テルヲ – トータス松本
竹井栗子 – 宮澤エマ
竹井ヨシヲ – 倉悠貴(子役期 : 荒田陽向)
岡田シズ – 篠原涼子
岡田宗助 – 名倉潤
岡田みつえ – 東野絢香(子役期:岸田結光)
岡田ハナ – 宮田圭子
富川菊 – いしのようこ
富川福松 – 岡嶋秀昭
富川福助 – 井上拓哉(子役期:松本和真)
かめ – 楠見薫
富士子 – 土居志央梨
節子 – 仁村紗和
玉 – 古谷ちさ
椿 – 丹下真寿美
ぼたん – 沢暉蓮
あやめ – 藤本くるみ
天海一平 – 成田凌(子役期:中須翔真)
初代 天海天海 – 茂山宗彦
須賀廼家千之助 – 星田英利
須賀廼家万太郎 – 板尾創路
熊田 – 西川忠志
大山鶴蔵 – 中村鴈治郎
高城百合子 – 井川遥
山村千鳥 – 若村麻由美
高峰ルリ子 – 明日海りお
小山田正憲 – 曽我廼家寛太郎
須賀廼家天晴 – 渋谷天笑
須賀廼家徳利 – 大塚宣幸
漆原要二郎 – 大川良太郎
石田香里 – 松本妃代
須賀廼家百久利 – 坂口涼太郎
宮元潔 – 西村和彦
宇野真理 – 吉川愛
若崎洋子 – 阿部純子
薮内清子 – 映美くらら
小暮真治 – 若葉竜也
片金平八 – 六角精児
守屋 – 渋谷天外
語り(黒衣)… 桂吉弥
スタッフ
◆制作統括 : 櫻井壮一、熊野律時
◆プロデューサー : 村山峻平
◆演出 : 梛川善郎、盆子原誠
◆脚本 : 八津弘幸
◆音楽 : サキタハヂメ
◆主題歌 : 秦基博「泣き笑いのエピソード」