そうね。「のようなもの」に対して説明も同意もなく始めるのは良くないことだよね。
縁を切る気だったわけじゃないのだから。説得が必要なことは、お仕事柄分かっていたはずなのにね、航一さん。
秋山(渡邉美穂)の妊娠をきっかけに、女性法曹のためによりよい労働環境を整えたいと寅子(伊藤沙莉)は「意見書」をまとめ、桂場(松山ケンイチ)に提出する。一方、星家では優未(毎田暖乃)の提案で、かつての猪爪家で使われていた番号付きの棚を導入することに。棚作りに朋一(井上祐貴)が加わるが、のどか(尾碕真花)だけは冷ややかで─ (第109話)
寅子(伊藤沙莉)たちとの同居がつらいと、のどか(尾碕真花)が本心を語る。出て行こうとするのどかに優未(毎田暖乃)がマージャン勝負を持ちかける。勝負あったかと思われたその時、優未にアクシデントが発生。のどかと朋一(井上祐貴)、そして百合(余貴美子)、航一(岡田将生)の気持ちを聞いた寅子は、「家族のようなもの」を休むことを提案する……(第110話)
あらすじ は 公式サイトより引用
連続テレビ小説「虎に翼」第22週「女房に惚れてお家繁盛?」第109・110話
感想
2回分まとめ感想で。
見ている人によって当然感想も変わるだろうけれど、私はずっと星家の子どもたちに同情していたし、「好きになれない」気持ちが凄く分かった。
ステップファミリー「のようなもの」は、難しいよね。育った環境が違う人たちが突然入り込んでくるのは騒音だし、ましてや寅子だもん…(あ、言った……)。
どうしても好きになれないの
のどかさんの
どうしても好きになれないの!この人たちが。
を聞いて、分かる。分かるよ~~。
とテレビの前で頷いてしまう。
まぁ……優未ちゃんは仕方ないのである。
新潟に行く前に何だか上手く片付いてしまったけれど、このくらいの子供だから、どんなに頭が良くても母親に従ってしまうし、バイアスの裏には「母という保護者を失いたくない」本能があるし、自分の生存のためには母の生活も上手く行ってくれないと困る。
だから必要以上に「おりこう」になってしまう。
のどかさんにとっては、「いい子ちゃん」な小娘は見ていてイライラするだろう。
ガーガーした母親と「いい子ちゃん」な娘。
物静かだった家に入り込んでくるこの空気感は堪えられないだろうな、と同情してしまう。
個人的には、イイ子ちゃん過ぎる優未ちゃんは心配で仕方なく、不満をちゃんと表現できる のどかさんの方がまだ「子どもらしい」と思えるのだった。
この2人のうち、どちらが将来ミサンガみさえになる可能性があるかと言うと、たぶん優未ちゃんだと思っている。
さて。学生運動に参加しちゃいそうになって「補導」(懐かしい響きだな…)されちゃった のどかさん。
どうしても好きになれないのこの人たちが。
嫌なものは嫌なの。やってみたけど無理だったのよ。
そんな のどかさんに航一さんは謝るのだった。
のどか。
無理をさせてごめんなさい。
たくさん負担をかけてしまった。
そうだよ?
今、星家の子どもたちが寅子に引きまくっているのは、航一さんの説明と説得が足らなかったからだよ。
年齢が大きかろうが小さかろうが、ここは「星家の人たちが住んでいた星家の家」。なぜそれを親である自分だけが勝手にできると思っているのか。
子どもたちの思い出も、記憶も、家の風習も空気感も、新しい「妻」が入ってきたら変わってしまうに決まっているんだよ。
甘いな、航一。
まずは星家の問題を解決してください
正直、麻雀大会で解決させようとする下り、本当にどうでも良かった(笑)
どうでもいいけれど、これが寅子の発案だったら「けっっ」となってしまう所だけれど、優未ちゃんだから。優未ちゃんは「子ども」だから、ま、仕方ないよね、で収まる。
でも、緊張して胃腸に来る人ってトイレに駆け込むもんだけど(笑)
寝込むところまでがお芝居かしら?
頭を冷やすと言って一度外に出て行った寅子から「のようなもの」を休止する提案。
最近、よく両親のこと思い出すの。
思えば私は心行くまで「子供」をやらせてもらえた。
でも2人には…いや…優未も…その時間がなかったのよね。
よく気づいたね。
星家の2人だけじゃなくてね。
このまま大人になりそうな優未ちゃんには気を使ってほしいね。
今日までのことは、それがうまくできなかった僕の責任です。
そうね。そうなのよね。
航一さん。
お互い少しだけ「家族のようなもの」をお休みしませんか?
まずは星家の問題を解決してください。
そうですよね。
同居する前に解決する問題だったわけですもんね。
しかし、昭和31年。
だいぶ自体は落ち着き、のような家族の子どもたちは家事も手伝うようになったのだった。
星家の子どもたちが家事をやらないやらないという話もあったけれど、たぶん、百合さんが星家に入って来た時点でも、この家族にちょっとした違和感はあったのだろう。
百合さんは家事に依存していたのだろうと思う。
家事をしていれば血の繋がりがなくても「必要」とされるから。
百合さんにとっては、自分よりももっと他人な寅子たちの入居はある意味救いだったかもしれない。
さあ。残り1か月。原爆裁判。
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広告虎に翼 キャストとスタッフ
キャスト
佐田(猪爪)寅子 – 伊藤沙莉
星航一 – 岡田将生
猪爪直明 – 三山凌輝
猪爪(米谷)花江 – 森田望智
猪爪直人 – 琉人
猪爪直治 – 楠楓
佐田優未 – 毎田暖乃 ← 竹澤咲子(子役期 : 山中天喜→三上ひめな→斎藤羽結→金井晶)
佐田優三 – 仲野太賀
猪爪直道 – 上川周作
猪爪はる – 石田ゆり子
猪爪直言 – 岡部たかし
山田よね – 土居志央梨
桜川涼子 – 桜井ユキ
大庭梅子 – 平岩紙
崔香淑(汐見香子) – ハ・ヨンス
轟太一 – 戸塚純貴
花岡悟 – 岩田剛典
小橋浩之 – 名村辰
稲垣雄二 – 松川尚瑠輝
玉 – 羽瀬川なぎ
桂場等一郎 – 松山ケンイチ
汐見圭 – 平埜生成
久藤頼安 – 沢村一樹
多岐川幸四郎 – 滝藤賢一
杉田太郎 – 高橋克実
杉田次郎 – 田口浩正
高瀬雄三郎 – 望月歩
深田仁助 – 遠山俊也
小野知子 – 堺小春
入倉 – 岡部ひろき
森口美佐江 – 片岡凜
穂高重親 – 小林薫
星朋彦 – 平田満
星百合 – 余貴美子
桜川寿子 – 筒井真理子
桜川侑次郎 – 中村育二
笹山 – 田中要次
竹中次郎 – 高橋努
久保田聡子 – 小林涼子
中山千春 – 安藤輪子
雲野六郎 – 塚地武雅
増野 – 平山祐介
大庭徹男 – 飯田基祐
稲 – 田中真弓
壇 – ドンペイ
浦野 – 野添義弘
語り – 尾野真千子
虎に翼 スタッフ
◆放送期間 : 2024年4月1日 ~ 2024年9月 日(予定)(全120回)
◆制作 : NHK(AK)
◆平均視聴率 : %
◆制作統括 : 尾崎裕和
◆プロデューサー : 石澤かおる,舟橋哲男,徳田祥子
◆演出 : 梛川善郎,安藤大佑,橋本万葉
◆脚本 : 吉田恵里香
◆音楽 : 森優太
◆主題歌 : 米津玄師「さよーならまたいつか!」
『虎に翼』各回リンク
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