日記は平安時代だけではなくて、昭和でもこんなに役に立ちます。実資どの。
書いて書いて、ブログ。
直言(岡部たかし)は寝たきりでろくに食事も取ろうとしない。そんな様子をはる(石田ゆり子)は心配していた。一方、直言の弁護を引き受けた穂高(小林薫)から「君にしかできないことがある」と言われた寅子(伊藤沙莉)は花岡(岩田剛典)たちと共に予審の膨大な資料を書き写し、調書内容をひとつずつ確認し始める。なかなか成果が上がらない中、寅子は証拠になりうる「重要なもの」の存在に気付く…
あらすじ は 公式サイトより引用
連続テレビ小説「虎に翼」第5週「朝雨は女の腕まくり?」第22話
感想
『光る君へ』で藤原実資の妻が日記書け日記書けと言っているけれど、やはり記録はしておいた方がいいのですよ。
もっとも、身内の日記に証拠としての効力があるかどうかは分かりませんが。
何か手伝えることはないか?
どうも直言くんの態度はすっきりしない。だが罪を自白している。
直言君の口から何があったのか、いわれなき罪を背負っているならばそのことを聞き出してほしい。
穂高先生にそう言われたものの、直言父さんはあれから布団に横になった引きこもり状態で、話もロクにしてもらえない。
「10月15日。直言さんは寝たきり。食欲も変わらずなし」
書いていないと落ち着かない はるさんは今日も書き綴る。
その資料を早急に書き写す必要があるんだが…。
私には助手もおらず本業の授業もある。
人を雇おうと思ったが信頼の置ける者も見つからずで。
寅子は穂高先生の助手を引き受けることとなった。
講義にはきちっと出て、空いた時間を全て使って調書を書き写す寅子。
それを遠くから見つめる花岡。
何か手伝えることはないか?そうお声をかけたらよろしいんじゃなくて?
後ろから呆れたように花岡をせっつく涼子さまである。
こうして、みんな調書の書き写しを手伝ってくれることになった。
とてもありがたい。
そして、これは学生たちにとっても、とんでもなく勉強になっているのでは。
猪爪のお父上は共亜株取り引きにおいて、帝都銀行・高井理事やほかの被告人と共謀の上、株券や金品の運搬役を担い贈賄罪に問われている。お父上と高井理事の証言から芋づる式に政界財界の大物の罪が暴かれていった。
お父上は最初罪状を否認していたが、途中から全てを認めているようだな。
調書の事実確認も、手伝ってくれる友たち。
本当にありがたい。
家族裁判
はるさんの丸亀の実家は、犯罪人の縁者になりたくないので縁を切ると言って来たという。
なんていう親だ……と思うけれど、まぁ、ご実家のお母さんも泣く泣くかも知れないし。
大きな家ほど騒ぎに巻き込まれるのは困るだろうというのは、分からなくはない。
花江ちゃんのご実家だって、離縁して帰ってこいと言いそうなものだけれど、
これが世間の反応なんだと思った。
だからあなたたち猪爪から籍を抜きなさい。
と直道と花江ちゃんに言うと(長男まで離籍させるんだ。立派だな)
お義母様、それ、今じゃないです。
籍はいつでも抜けます。
でも今やるべきはお義父様から真実を聞き出すことです。
頑張りましょうよ。お義母様。
と、はるさんを励ます花江ちゃんである。
母になって強くなったのかしら。
そんな中、寅子はついに、はるさんの日記に辿り着いた。
今から家族会議、いえ、家族裁判を始めます。
と、父に宣言する寅ちゃん。
昭和9年5月4日。
調書にはお父さんは接待を受け株券の贈賄の件を承諾したとあるけど、お父さんはその日家で夕食を食べ味醂干しでごはんを3杯お代わりしている。
昭和9年10月7日。
お父さんは高井理事の指示で共亜紡績の株券を換金し、浅松石油長本社長に受け渡したと認めてらっしゃいますが、その日はお父さんは腹を下し会社をお休みになられています。
それ以外にも調書の証言とお母さんの手帳の記録との齟齬が合計14点も見られます。
それは母さんがきっと間違えただけで…。
それはお義父さんが一番ありえないと分かってるじゃないですか。
私たちはお母さんが結婚してから30年、毎日毎日つづってきたこの記録を信じます。
父は、やっと、自分はやっていないが高井理事に頼まれてみんなの罪をかるくするために自白したと告白した。
自白は全てうそだ。
だが罪は全て受け入れる。裁判でもやったと証言する。
すまない。
すまない。
嘘をついてまで守りたいものとは何なのか。
よく分からないのだけれど、「ある筋の権力」を守るために自分を犠牲にして、どんな良いことがあるだろう。
穂高先生は、
そうか。やはり一筋縄ではいかないか。
だが、それが真実ならば我々の進む道は決まった。
と言って、凄い人たちを寅子に紹介してくれた。
あちらは錦田法律事務所の錦田君だ。
前商工大臣若島男爵の弁護人をされている。
こちらは前鉄道大臣・水戸氏の弁護人、七沼君。
大蔵省銀行局局長長久保氏の弁護人、三島君。
大蔵事務官酒田氏の弁護を担当する雲野だ。
市川君は前貴族院議員、黒川氏の…。
つまりここにいる全員共亜事件で被告人の弁護を引き受けている。
そういうことでしょう?
私は依頼人の無罪を主張しようと思ってる。
穂高先生がそう言うと、みんながざわめいた。
予審の判断をくつがえすのは難しいそうで……。
でも、弁護団が協力すればできることもあるということなのかしら。
(そもそも、この人たちが弁護する対象のお偉い人たちのために直言父さんは罪を被っているのだと思うんだが……この中では身分的に下っ端である直言父さんは救ってもらえるのだろうか)
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広告虎に翼 キャストとスタッフ
キャスト
猪爪寅子 – 伊藤沙莉
猪爪はる – 石田ゆり子
猪爪直言 – 岡部たかし
猪爪直道 – 上川周作
猪爪直明 – 三山凌輝
猪爪(米谷)花江 – 森田望智
佐田優三 – 仲野太賀
山田よね – 土居志央梨
桜川涼子 – 桜井ユキ
大庭梅子 – 平岩紙
崔香淑 – ハ・ヨンス
轟太一 – 戸塚純貴
花岡悟 – 岩田剛典
小橋浩之 – 名村辰
桂場等一郎 – 松山ケンイチ
穂高重親 – 小林薫
桜川寿子 – 筒井真理子
桜川侑次郎 – 中村育二
笹山 – 田中要次
竹中次郎 – 高橋努
久保田聡子 – 小林涼子
中山千春 – 安藤輪子
雲野六郎 – 塚地武雅
増野 – 平山祐介
大庭徹男 – 飯田基祐
星航一 – 岡田将生
汐見圭 – 平埜生成
稲 – 田中真弓
久藤頼安 – 沢村一樹
多岐川幸四郎 – 滝藤賢一
語り – 尾野真千子
虎に翼 スタッフ
◆放送期間 : 2024年4月1日 ~ 2024年9月 日(予定)(全120回)
◆制作 : NHK(AK)
◆平均視聴率 : %
◆制作統括 : 尾崎裕和
◆プロデューサー : 石澤かおる,舟橋哲男,徳田祥子
◆演出 : 梛川善郎,安藤大佑,橋本万葉
◆脚本 : 吉田恵里香
◆音楽 : 森優太
◆主題歌 : 米津玄師「さよーならまたいつか!」
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