寅子よ、花岡悟よ……。それは恋ではないし、勘違いしないで(笑)
それどころじゃない事になっちゃったけれどね。史実?いえ……
ハイキングで足を滑らせてしまった花岡(岩田剛典)はけがのため入院することに。花岡と言い争っていた寅子(伊藤沙莉)は責任を感じて見舞いに行くが、花岡とすれ違ってしまう。いっそ猪爪を訴えるという花岡に対し、轟(戸塚純貴)は花岡を非難する。大学に戻った花岡は梅子(平岩紙)に謝罪し、父や兄が優秀な弁護士であることへのプレッシャーを告白する。寅子も花岡と本心を語り合い、少し絆を深める二人だった…
あらすじ は 公式サイトより引用
連続テレビ小説「虎に翼」第4週「屈み女に反り男?」第19話
感想
寅子のモデル・三淵嘉子さんの父上に、実際にこのようなことがあったわけではないようです。
しかし、この時期、昭和の大汚職事件「帝人事件」で台湾銀行の役員が起訴されているので……お父さんはその巻き添えを食っているのかな。
あの人たちは漢だ
ハイキングの日から早くも3日がたとうとしていました。
花岡は足と腰の捻挫に右腕を骨折。頭にも怪我をしたため大事をとって入院中。
寅子は連日見舞いに足を運んでいるものの…。
何とも入りづらい雰囲気のため結局謝ることすらできていません。
というナレーションには、ちょっと驚いた。
寅子、謝罪してないの!?
え、だって、ちょっとプレイバックしてみましょう。
轟くん(「くん」が付いた(笑))は、「自分でバランスを崩したのだから気に病むな」と言ってくれていたけれど、あの時、寅子は花岡の
特別だと認めてるだろ!
という言葉に激昂して、
特別だから見下さないでやっている?
自分がどれだけ傲慢か理解できないの!?
と怒鳴りながら、花岡を2度も どついているのである。
バランスを崩したのは花岡かも知れないけれど、その切っ掛けを作ったのは寅子。
これだけのケガをしていたら、賠償問題じゃない?親、弁護士だしぃ。
……という私の言葉を聞いたかのように、
もう下手に出るのはやめだ。
いっそ、この怪我の一件で猪爪寅子を訴えて痛い目に遭わせた方が…。
と言い出す花岡。
分かる……分かるよぉ。
しかし、そんな花岡を情けないと言って殴る轟くん。
思ってもないことをのたまうな。
ここには俺しかいない。虚勢を張ってどうする。
花岡、俺はな…いや、自分でも信じられないが、あの人たちのことが好きになってしまった。
あの人たちは漢だ。
俺が漢の美徳と思っていた強さ優しさをあの人たちは持っている。
轟くんは、今の花岡が情けなくて悔しいんだね。
以前の花岡は、もっと本当の正義感を持つ男だったってことなのかしらね。
いい友達だな!
君のことばかり考えてしまう
花岡が退院すると聞いて慌てて病院へ駆けつけた寅子だったが、2人はすでに病院を出た後。
慌ててまた大学へ戻る寅子である。
すると、花岡は梅子さんに謝罪している最中だった。
先日は大変申し訳ありませんでした。
大庭さんのお気持ちも息子さんの気持ちも考えない大変失礼な言動でした。
花岡は、自分も梅子さんの長男のように帝大に入って法の道へ進むはずだったと告白する。
カフェでチヤホヤされたくらいで調子に乗って浮かれたり、仲間になめられたくなくてわざと女性をぞんざいに扱ったり、帝大生に引け目を感じたり。
皆さんを尊敬してるのに無駄にかっこつけたり将来の数少ない椅子を奪われるようで妬ましくて恐ろしく思ってしまったり。
どの自分も嫌いでどれも偽者というか本当の俺じゃなくて…。
めちゃくちゃ素直(笑)
涙ながらに語る花岡に梅子さんは優しく、
ううん。どれもあなたよ。
人は持っている顔は一つじゃないから。
たとえ周りに強いられていても本心じゃなくて演じているだけでも、全部花岡さんなの。
でも花岡さんが思う本当の自分があるなら大切にしてね。
そこに近づくよう頑張ってみなさいよ。
梅子さんは本当に賢くて優しい人だよ。
優しい人だから、みんな本音で喋れるのよね。
それを物陰で聞いていた寅子は、轟くんのクシャミがきっかけでようやく花岡に謝罪することが出来るのだった。
寅子に対しても、
ハイキングを台なしにしてすまなかった。
と先に謝る。
基本的にジェントルマンよね。
いや謝るのは私。盗み聞きしてごめんなさい。
あと、こんな怪我をさせてごめんなさい。
鍛錬が足りないのは私の方です。
あの、でも…ここでは……せめて私の前では本当の花岡さんでいてほしいです。
すると、花岡はつぶやく。
本当に腹が立つ。
あっ、ごめんなさい、偉そうに。
ただでさえ崖から落ちた日から、誰といても何をしていても、猪爪くんのことが頭に浮かぶのに。
えっ。
これじゃまた君のことばかり考えてしまうだろ。
これは、いかんな……。
恋でもないのに。(絶対(笑))
ちょっと花岡マジックにかかった寅子は、花岡と同じく、「君の事ばかり頭に浮かぶ」状態で帰宅……。
帰宅……する前に。
家の前が大騒ぎになっていることを知り、そして家に入ると花岡どころじゃなくなる事態が待っていた。
帝都銀行経理第一課長・猪爪直言を贈賄の容疑で勾留した。
えっ?
家宅捜索の令状だ。
お父さんの様子がおかしいのは、妾どころの騒ぎではなかったんだね……。
誤解だといいのだけど。
本日始まった夜のドラマでは、会社の隠ぺい工作のために軽く刑務所に入っちゃった人もいるけれど、大騒ぎですよね。
逮捕されるというのは、社会的に生命断たれるのと同じだよ。
さぁ……弁護士としての寅子はどうする。
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広告虎に翼 キャストとスタッフ
キャスト
猪爪寅子 – 伊藤沙莉
猪爪はる – 石田ゆり子
猪爪直言 – 岡部たかし
猪爪直道 – 上川周作
猪爪直明 – 三山凌輝
猪爪(米谷)花江 – 森田望智
佐田優三 – 仲野太賀
山田よね – 土居志央梨
桜川涼子 – 桜井ユキ
大庭梅子 – 平岩紙
崔香淑 – ハ・ヨンス
轟太一 – 戸塚純貴
花岡悟 – 岩田剛典
小橋浩之 – 名村辰
桂場等一郎 – 松山ケンイチ
穂高重親 – 小林薫
桜川寿子 – 筒井真理子
桜川侑次郎 – 中村育二
笹山 – 田中要次
竹中次郎 – 高橋努
久保田聡子 – 小林涼子
中山千春 – 安藤輪子
雲野六郎 – 塚地武雅
増野 – 平山祐介
大庭徹男 – 飯田基祐
星航一 – 岡田将生
汐見圭 – 平埜生成
稲 – 田中真弓
久藤頼安 – 沢村一樹
多岐川幸四郎 – 滝藤賢一
語り – 尾野真千子
虎に翼 スタッフ
◆放送期間 : 2024年4月1日 ~ 2024年9月 日(予定)(全120回)
◆制作 : NHK(AK)
◆平均視聴率 : %
◆制作統括 : 尾崎裕和
◆プロデューサー : 石澤かおる,舟橋哲男,徳田祥子
◆演出 : 梛川善郎,安藤大佑,橋本万葉
◆脚本 : 吉田恵里香
◆音楽 : 森優太
◆主題歌 : 米津玄師「さよーならまたいつか!」
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