5人で卒業し、5人で合格して、5人で女性初の弁護士になるはずだった。
こんなにバタバタと脱落していくなんて……。
香淑（ハ・ヨンス）との思い出作りのため、海にやってきた寅子（伊藤沙莉）たち。一方、涼子（桜井ユキ）の元にも大きな問題が。父・侑次郎（中村育二）が失踪し、家を継ぐためにやむなく涼子が婿を取ることになったという。試験はもう受けられないと言い出した涼子によね（土居志央梨）は怒りをぶつけるが、「母・寿子（筒井真理子）を見捨てることができない」という涼子の言葉に、何も言えなくなる…
あらすじ は 公式サイトより引用
連続テレビ小説「虎に翼」第6週「女の一念、岩をも通す？」第28話
感想
崔さんは、もうダメなのだろうなと思ったものの、涼子さま辺りはワンチャン何とかならないものか。
心が広い夫だったら学業を続けるお金も出してもらえるのでは……出して「もらえる」というのは癪だけれど、そういう時代なので。
思ってたのと違う方へ
崔さんの話を聞いて、もう5人一緒に合格する日は来ないのだと悟った女子たち。
こんな思いを抱えて１年も……。
これでお別れしたくない！と思った寅子は……
政府に掛け合って崔さんが弁護士資格を取ることが出来るように座り込む。特高に殴り込みに行き逮捕される。
……というようなことは、さすがに無く。
今から、海、行きませんか。
すてきな場所で楽しい気持ちになってそれで帰ってもらいたい。
え、海？(アオハルかよ！)今、この時点で、特にヒロインらしい大きくて無謀な活躍はしないの？
そういうのが無い所が、このドラマの好きなところ。
ここから、みんなで向かう海ってどこなのだろう……と思いつつ、着いた砂浜は、どす暗くてあまり「すてき」ではなかった。
すてきな場所ねえ。
嫌味を言うよねさん(でも一緒に来てる)
ごめんなさい。思っていた景色と違っていた。
しかし、思っていた景色と違っても、みんなで来たことが思い出。
きちんと計画するべきでした。
あら突然の思いつきが面白いんじゃなくって？
考えてみたら私たちっていつも思ってたのと違う方へ行ってるなって。
そうね。入学式からトラちゃんは尻餅つかされて
フフフ。法廷劇では乱闘になって。
山に登れば誰かさんが崖から落ちるしな。
でも、どれも最後はいい方に流れて……今日もきっとそうなります。
こうしてずっと思い出を作っていくと思っていた。
５人、いや、６人でね。
と、涼子さまのお付きの玉ちゃんを振り返る梅子さん。
お聞きしそびれていたことがあるの。
お国のお言葉での、あなたのお名前は？
私の名前は…。
チェ・ヒャンスク。
チェ・ヒャンスクと読みます。
砂の上に自分の名を描く崔さん。
チェ・ヒャンスク。
景色が今ひとつでも、6人は大声で歌いはしゃいでその日を過ごした。
そして、崔さん改め「ヒャンちゃん」は、故郷へ帰って行った。
次々と……
その後、ヒャンちゃんの無念を胸に、4人で一丸となって……
というわけにはいかず。
涼子さまと梅子さんに、元々それぞれの家庭でくすぶっていた「事情」が火を噴いていた。
涼子さまの父上、桜川侑次郎男爵は芸者と駆け落ちして家を出て行ってしまった。
桜川家は「涼子さまの婿」に頼るしかなくなり、涼子さまは急遽ご結婚されることに。
桜川家に駆けつけた3人に、
お三方のご武運をお祈り申し上げます。
と気丈に振舞う涼子さま。
私が婿をもらわなければ桜川家は途絶えて多くの者たちが路頭に迷うことになります。私のワガママに皆をつきあわせられない。
今日も酔って、娘の客にすら絡んで来る母を支え、憔悴した涼子さまを誰も責めることは出来なかった。
ごめんなさい。私にはどうしても母を見捨てることができません。
婿を取ったら、これからは婿と、この母の板挟みでも苦労しそう。
弁護士の道へ進み続けても、この時代では「女性弁護士」にどれほどの仕事が来るか分からず、家を支える収入を得られる確証も無い。
ちっともワガママではないはずの事が、家にとってはワガママになってしまう。
理不尽な時代。
そして、高等試験当日。
今度は梅子さんの身に理不尽なことが起きていた。
正しく学び、志を持って司法の道を目指す人たちが挫折「させられる」。
梅子さんの夫はどういうつもりなのだろう
事情は明日……。
辛い週ね。
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虎に翼 キャストとスタッフ
キャスト
猪爪寅子 – 伊藤沙莉
猪爪はる – 石田ゆり子
猪爪直言 – 岡部たかし
猪爪直道 – 上川周作
猪爪直明 – 三山凌輝
猪爪(米谷)花江 – 森田望智
佐田優三 – 仲野太賀
山田よね – 土居志央梨
桜川涼子 – 桜井ユキ
大庭梅子 – 平岩紙
崔香淑 – ハ・ヨンス
轟太一 – 戸塚純貴
花岡悟 – 岩田剛典
小橋浩之 – 名村辰
桂場等一郎 – 松山ケンイチ
穂高重親 – 小林薫
桜川寿子 – 筒井真理子
桜川侑次郎 – 中村育二
笹山 – 田中要次
竹中次郎 – 高橋努
久保田聡子 – 小林涼子
中山千春 – 安藤輪子
雲野六郎 – 塚地武雅
増野 – 平山祐介
大庭徹男 – 飯田基祐
星航一 – 岡田将生
汐見圭 – 平埜生成
稲 – 田中真弓
久藤頼安 – 沢村一樹
多岐川幸四郎 – 滝藤賢一
語り – 尾野真千子
虎に翼 スタッフ
◆放送期間 : 2024年4月1日 ～ 2024年9月 日（予定）（全120回）
◆制作 : NHK(AK)
◆平均視聴率 : %
◆制作統括 : 尾崎裕和
◆プロデューサー : 石澤かおる,舟橋哲男,徳田祥子
◆演出 : 梛川善郎,安藤大佑,橋本万葉
◆脚本 : 吉田恵里香
◆音楽 : 森優太
◆主題歌 : 米津玄師「さよーならまたいつか!」
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