三条の人たちが、この先も主たちの「おかげさま」で生きて行かなくてもいいように。
自分の力で誇りを持って仕事できるように。
「よそ者」として力を尽くす。そういうことよね。
森口（俵木藤汰）との間を自分が取り持つことで穏便に済ませようという杉田弁護士（高橋克実）からの提案を断り、寅子（伊藤沙莉）は高瀬（望月歩）を書記官としてきちんと処分すると告げる。高瀬と向き合えたことをきっかけに、寅子は娘・優未（竹澤咲子）に亡き夫・優三（仲野太賀）の話をしようと決意する…
あらすじ は 公式サイトより引用
連続テレビ小説「虎に翼」第16週「女やもめに花が咲く？」第80話
感想
とりあえず、高瀬くんが元気になってよかったね。
しかし、外で慈悲の心と繊細な目を持ってフラットに人と接する寅子が、娘にはちょっと下出になってしまっている感じなのには残念感しかない。
「ごめんなさい」は礼儀正しさの一環ではあるけれど、むやみに使いすぎるとよろしくない気がする……。
優三さんってそんなに謝っていたっけ。
「穏便に」済ませない
支部長、どうしてですか？
杉田弁護士がせっかく訴えを起こされねえように話してくれたてがに。
どうか穏便に済ませてやってくんなせや！
と悲しそうに訴える深田さん。
寅子は支部の人たちの前で理由を述べた。
この仕事をしている以上、どんなにひどいことを言われても手を出しては駄目。ひどい相手と同じ次元に落ちて仕返しをしては駄目。
だから、しかるべき処分を受けるべきだと思った。
穏便に済ませたりして、ああいう人たちに借りなんて作ってほしくないから。
あなたを確実に傷つけて心に出来たカサブタを、事あるごとに悪気なく剥がしていくような人たち。
彼らにずっとへいこらしてほしくない。
自分の意思で物事を受け流すのと受け流さざるをえないのとは違うから。
自分が居なくなった後も、この件で貸しを作ったと言われ続けないために。今、きちんとするのだと。
確かにね。
この人たちは法に携わる人たちだから、すぐにカッとなってはならないし。
それに、脅されるような立場になってはならないよね。
まぁ……
そもそも弁護士が「村の名士」とズブズブなのもどうかと思うけれど。
弁護士は別に公務員ではないから好きなように仕事すればいいかも知れないけれど、この地域に弁護士がこの2人という事態はどうにかした方が良いと思うのだった。
ところで高瀬くんには、どんな処分が？
おいしいものは一緒に
高瀬くんが夜中に礼状の捺印仕事を持ってやってきた。
これ娘さんに。
死んだ兄さんと図書館の帰りにこれをよう食べていて。
と、キャラメルを置いていってくれた。
起きてしまった優未に、
これ、キャラメル頂いたから明日おやつにでも食べたらいいわ。
と渡すと
今、食べちゃ駄目？
だって、おいしいもの一人で食べてもつまんない。
と言う。
そうだね。
優三さんもそう言った。美味しいものは一緒に。
お父さんはすぐ「ごめんなさい」する人だった。
言いたいことは全部押し殺して人に合わせて謝っちゃう。
でも 随分たってからぽろっと本音をこぼして「えっ、それ今言う？」ってなるの。
いやいや……私も、「いま言うの、それ？」と思ったわ。
「美味しいものは一緒に」の話だろう……今するなら。
優三さんって、そんなに謝る人だっけ？
あっ、おなかぎゅるぎゅるに関しては解決策があるの。お父さんのぎゅるぎゅるもお母さんが治したのよ。
どうやって？
こうやって。
と、変顔して見せる寅子。
あれ伝わってる？
お母さんの面白い顔を思い出して笑って緊張をほぐすってことなんだけど。
全く伝わらない感じの優未だった。
でも、いずれは優未も変顔するんだよね……。
新潟の名所
その後、杉田兄にキッパリ言ってやる寅子。
あんげことがありましたが、まあ、でも困ったことがあったらいつでも言ってくんなせえ。娘さんのためにもまた夕飯のお手伝いなどできることがあれば…。
あっ、その件は解決しました。
１か月の献立を事前に作って、何が必要か日ごとの表にして、八百屋さん、お魚屋さん、お肉屋さんなどに事前にお渡ししたんです。
私は帰りにその材料を受け取って帰る。これでかなりの時間短縮です。
露骨に不快な顔をする杉田兄。
つまり手助けは無用らと。
これからも三条のため、手を取り合って頑張ってまいりましょう。
そうね。恩を売ってくるような性質の人の手助けは要らないよね。
その様子を見て、
新潟本庁のそばに美味いコーヒーとハヤシライスを出す喫茶店があるんです。
新潟の名所は分かりませんが、そこならばご紹介できます。
と言い出す星航一……。
これは。
別に恋愛どうこうではないけれど、好感度は上がったから誘ってくれたということかね。
しかし、材料の手配だけではなく、料理も外注すればいいと思うよ。
そして、杉田さんたちはともかく、町の人たちに名所を教えてもらうとか、そういう交流は必要だと思うんだよね。
ワンオペすぎる子育てには無理が出るから。
まぁ…予告を見る限りでは、そこは来週解決しそうだけれど。
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虎に翼 キャストとスタッフ
キャスト
佐田(猪爪)寅子 – 伊藤沙莉
星航一 – 岡田将生
猪爪直明 – 三山凌輝
猪爪(米谷)花江 – 森田望智
猪爪直人 – 琉人
猪爪直治 – 楠楓
佐田優未 – 竹澤咲子（子役期 : 山中天喜→三上ひめな→斎藤羽結→金井晶)
佐田優三 – 仲野太賀
猪爪直道 – 上川周作
猪爪はる – 石田ゆり子
猪爪直言 – 岡部たかし
山田よね – 土居志央梨
桜川涼子 – 桜井ユキ
大庭梅子 – 平岩紙
崔香淑(汐見香子) – ハ・ヨンス
轟太一 – 戸塚純貴
花岡悟 – 岩田剛典
小橋浩之 – 名村辰
稲垣雄二 – 松川尚瑠輝
桂場等一郎 – 松山ケンイチ
汐見圭 – 平埜生成
久藤頼安 – 沢村一樹
多岐川幸四郎 – 滝藤賢一
穂高重親 – 小林薫
桜川寿子 – 筒井真理子
桜川侑次郎 – 中村育二
笹山 – 田中要次
竹中次郎 – 高橋努
久保田聡子 – 小林涼子
中山千春 – 安藤輪子
雲野六郎 – 塚地武雅
増野 – 平山祐介
大庭徹男 – 飯田基祐
稲 – 田中真弓
壇 – ドンペイ
浦野 – 野添義弘
語り – 尾野真千子
虎に翼 スタッフ
◆放送期間 : 2024年4月1日 ～ 2024年9月 日（予定）（全120回）
◆制作 : NHK(AK)
◆平均視聴率 : %
◆制作統括 : 尾崎裕和
◆プロデューサー : 石澤かおる,舟橋哲男,徳田祥子
◆演出 : 梛川善郎,安藤大佑,橋本万葉
◆脚本 : 吉田恵里香
◆音楽 : 森優太
◆主題歌 : 米津玄師「さよーならまたいつか!」
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