15分間に詰め込まれる情報の密度が凄い。
「女のくせに」「女だから」「女の夢」「女は無能力」
「女性の立場」
そこに繋がる数々のエピソードに見応えがある。
兄・直道(上川周作)と親友の花江(森田望智)の結婚準備が進む中、猪爪家の下宿人・優三(仲野太賀)の大学に弁当を届けた寅子(伊藤沙莉)はそこで法律の道に出会う…
あらすじ は 公式サイトより引用
連続テレビ小説「虎に翼」第1週「女賢しくて牛売り損なう?」第2話
感想
見合い相手・横山とのやりとりには昨日は描かれなかった細かい部分があったんだね……。
毎回アバンは「前回の詳細」のようになるのかしら(笑)
かといって、横山の印象が良くなるわけではない。
小っせぇ男だよ(笑)
女の幸せ
横山は「女性も対等に話が出来る存在に」……と言ったわけではないのだが、そう受け取った寅子はベラベラと社説を喋りまくり、おそらく話に付いてこられなくなった横山の怒りを買った……のだと思う。
まさか私に講釈をたれてるのか?
分をわきまえなさい。女のくせに生意気な。
と怒鳴られ、そして見合いは終わった(笑)
いいよね、こんなやつとは縁が出来なくて幸い。
直道の結婚前までには婚約だけはこぎ着けたかったのに。
焦ってもしかたないだろ、こういうことは。
女学校を出る前には嫁ぎ先は必ず見つけますから。
両親……とくに、母の はるからのプレッシャーが凄い。
戦前は、女学生は卒業するまでに「良いお相手」を見つけて、結婚するのがステイタス。
兄・直道の婚約者は自分の親友、花江。
兄と花江を見ていると、とても幸せそう。
それはそれで良いのだが、寅子は考える。
寅子の父も花江の父も、自分たちが子どもの結婚準備を頑張っているような口ぶりで話しているけれど、
全て段取りをしたのは寅子の母と花江の母です。
家庭のことは子育ても含めて女性が仕切る、男は外で働く。女は支える。これが常識だった時代。
トラちゃんは結婚したおうちで1番になればいいのよ。トラちゃんのお母様みたいに。フフッ。
もうすぐ寅子の義姉になる 花江は笑う。
ねえ、本当にいいの?直道兄さんで。
フフッ…私の夢だったから。
女学校在学中に結婚すること。
これが夢だと語る当時の女性を軽蔑したり奇異な目で見る気にはならない。令和でも、そんな夢を持っている女性は居ても良いのよ。
ただ、多様性を認められなかった寅子は思うのだ。
この時代に置いては。
でも幸せが結婚の先にあるものではない気がしてしまうのは何でだろう。
女性は無能力者
猪爪家の書生・佐田優三は、寅子の父・直言の銀行で働きながら、夜学の法科へ通っている。
弁当を届けに行った寅子は、ここで講義を盗み聞きしてしまう。
この場合、実子の長女よりも認知された庶子の方が相続権は上位になる。この法的根拠を説明できる者は?
それは婚姻状態にある女性は無能力者だからであります。
そして叫んでしまうのだった。
女性は無能力者?
はあっ!?
女性が無能力者?
無能力者って…えっ?
講師から睨まれる寅子。
松ケンの本格登場です。(昨日は未来だった)
ちょっと恐めのキャラね。
ところで「みるはち」では、あなたのベスト朝ドラ投票所 をリニューアル。よろしければぜひ。
このドラマのレビューを投稿してください
虎に翼 キャストとスタッフ
キャスト
猪爪寅子 – 伊藤沙莉
猪爪はる – 石田ゆり子
猪爪直言 – 岡部たかし
猪爪直道 – 上川周作
猪爪直明 – 三山凌輝
米谷花江 – 森田望智
佐田優三 – 仲野太賀
山田よね – 土居志央梨
桜川涼子 – 桜井ユキ
大庭梅子 – 平岩紙
崔香淑 – ハ・ヨンス
轟太一 – 戸塚純貴
花岡悟 – 岩田剛典
桂場等一郎 – 松山ケンイチ
穂高重親 – 小林薫
桜川寿子 – 筒井真理子
桜川侑次郎 – 中村育二
笹山 – 田中要次
竹中次郎 – 高橋努
久保田聡子 – 小林涼子
中山千春 – 安藤輪子
雲野六郎 – 塚地武雅
星航一 – 岡田将生
汐見圭 – 平埜生成
稲 – 田中真弓
久藤頼安 – 沢村一樹
多岐川幸四郎 – 滝藤賢一
語り – 尾野真千子
虎に翼 スタッフ
◆放送期間 : 2024年4月1日 ~ 2024年9月 日(予定)(全120回)
◆制作 : NHK(AK)
◆平均視聴率 : %
◆制作統括 : 尾崎裕和
◆プロデューサー : 石澤かおる,舟橋哲男,徳田祥子
◆演出 : 梛川善郎,安藤大佑,橋本万葉
◆脚本 : 吉田恵里香
◆音楽 : 森優太
◆主題歌 : 米津玄師「さよーならまたいつか!」
『虎に翼』各回リンク