朝ドラヒロインお約束の水落ちをこんなに成長してからするとは(笑)
あれ、でも、支部長様が争いに巻き込まれて水に落ちる羽目になったので、謝らなくてもいいのでは？
航一さんにも言われたでしょ。「どうして謝るのですか」と。
花江（森田望智）への手紙に「仕事も家事も完璧にこなす」と書いた寅子（伊藤沙莉）に、花江からの返事が届く。そこには「寅子にしかできないことを」と書かれていた。一方、三条支部では判事としての仕事が山積み。山の境界線をめぐる民事調停を担当することになった寅子は、申立人の森口（俵木藤汰）、弁護士の杉田（高橋克実）、書記官の高瀬（望月歩）らとで現地へ出向くことにする…
あらすじ は 公式サイトより引用
連続テレビ小説「虎に翼」第16週「女やもめに花が咲く？」第77話
感想
自分が悪いのでは？と思い始めてから全てに控えめな寅子。
航一さんの言う通り、謝らなくてもいい局面でもヘコヘコしてしまう。
優未に対しても何だかおかしいよね。久々に会う親戚のおばさんみたい。
まぁ、それほど心の距離があったのだろうが……。
兄弟からのお手紙
航一は「店屋物でも取ろう」という杉田兄弟の誘いに、露骨に嫌な顔をして断り、「見送りは結構ですので」と言って帰って行った。
この時の寅子は「あの人は偏屈ですから」のような顔をして見ている。
後に航一の態度がどれだけ正しいか気づくわけだが。
家に帰ると猪爪家からの手紙が届いていた。
はい、これ、優未に直明たちから。
と渡すと、
ありがとう！
と受け取って、寅子には見せずに奥の部屋で読む優未。
優未がいないとさみしいよ。
ちゃんとごはん食べてる？
優未、いつでも帰っておいで。
寅子に何かされたらいつでも言えよ。
優未の周りに集まる猪爪の兄弟たち。
この後、優未が寅子と別れて一人で学校へ向かうシーンがあるのだけれど、その背中をいつも兄弟が押してくれているように見えて、ちょっと泣けてしまった。
優未だって、きっと寂しい。
頑張っているんだよね。
寅子の方は、花江ちゃんの手紙と共に現れたイマジナリー花江に悩まされていた。
「手紙には『仕事も優未のことも手を抜かず全力で完璧にこなします』とありましたね。トラちゃん、あなた何も分かってないわ」
トラちゃんにしかできないことがあるはず！
それを見つけてちょうだい。ねっ。
ほんと。
昨日のレビューにも書いたけれどね、寅子が優未に見せる背中は「それ」じゃないんだよね。
(そもそも「完璧」がプレッシャーなのだといつ気づく……)
利権 利権
翌日から、寅子は民事調停に入る。
三条で林業を営む森口さんと原さんが所有する山林の境界線を巡ってもめています。
…ということで。
森口は地元の有力者。ついているのは兄の太郎弁護士。
とにかく、まずは原さんが行っている木材伐採および搬出を妨害する行為をやめていただきたい。
森口さんが自分とこの木材を守ろうとするのは普通のことでしょう。
土地の境界線問題は、どこでも厄介だよね。
その日、いつものように大急ぎで家へ帰ると、食卓にすでに立派な料理が並んでいた。
優未、これ全部あなたが？
お魚屋さんと八百屋さんが持ってきてくれた。
そりゃ、子供じゃ断れないわね。
美味しそうに料理を食べる優未を見て、複雑な寅子。
商店街の連中に佐田判事の話したらね、是非お役に立ちてえと。
あの、それでお代は……。
とりあえずツケで。
とりあえず……とてもよくない臭いがするよね。
佐田判事はお子さんと2人暮らしなんでしょう？
慣れねえ土地で子供一人育てるってのは難儀なことだて。
子供がいっちゃん嬉しいのはね、親がピリピリせかせかしねえで自分のこと構てくれることなんだて。
杉田兄が言っていることは、メチャメチャ正しい。
そう。寅子はこうやって、家事を外に頼むべきなんだよ。ただし、自力で！
ただでさえ一緒にいる時間が少ねえんだすけ、そのためには持ちつ持たれつ、頼れるもんは頼った方がいいて。
ほら……こういうことにも「持ちつ持たれつ」を知らぬ内に埋め込まれてしまっている。
ヒロイン水落ち
話し合いではらちが明かないので、現地を見て調停することになる。つまり山登り。
書記官の高瀬くんは、体があまり強くないらしく、支部でも「本の虫」などと森口から馬鹿にされていた。
男らろ。
こんげぐれでくたばってどうするて！
おめえは昔っからそうらな。兵隊にも行けねえで、お国のためにもならねえで、親にも迷惑ばっかかけて…。情けねえ！
この日も怒号を飛ばされる高瀬くん。
なるほどねぇ……。時代だな。
令和の今でも「男のくせに」と言われる人は多いだろうが、この時代の老害は戦争に行ったか行かなかったかなどを誇らしげに語ったんでしょうね。
身体的理由で出征できなかった(出来なくて幸いなんだけどね)男の人は、ずっと肩身の狭い思いで生きていかなきゃならなかったんだろうな。
「世間が狭い」これが田舎の一番辛い所。
いかがですか？佐田判事。
森口さんからはお話をお聞きしたので、次は原さんの主張される地境を見て、再度検討して。
まあ、検討した上で、そこは「うんめえこと」よろしくお願いしますて。
ほら来た。
……はて？
森口さんは地元一の名士らっけね。ここで気に入らっておけば、赴任中もいろいろ楽になりますて。
うんめかったでしょ？メバルの煮つけにたけのこの酢みそあえ。フッ…持ちつ持たれついきましょて。 ねっ。ハハハハハハ。
ずぶずぶじゃん……。
寅子が杉田兄に反論し始めたその時、川の近くで高瀬くんの大きな声がした。
黙れ！
黙れ黙れ黙れ！クソジジイ～！
森口につかみかかる高瀬くん。
止めに入った寅子は……。
初めてのヒロイン水落ち……。
昔、こんなことがありましたよね……。
山でケンカして、誰かを突き飛ばして怪我をさせていたじゃん。懐かしいわ～～。
帰ってから、森口に平謝りする高瀬くん……と寅子。えっ……巻き込まれたのに(笑)
森口さんは高瀬書記官を訴えると言うてる。
そんな…。どうか穏便におねげえします！
高瀬君は苦労人なんです。
お兄さんたちを戦争に取られて休学してうちの田んぼ手伝うて…。
そっから復学して、やっとこの思いで書記官になったんです。
私は法にのっとった判断をするまでだ。
フフフフフ…。
…と言いてえとこですが、まあこっちも話してみますわね。
そうせば。
森口さんの調停についても検討お願いしますて。
なにこれ。
どうして裁判所の責任のようになってるの。
そして、どうして高瀬くんをネタに脅されるようなことになってるの。
ここは、ビシッと。ビシッと行かなきゃいけないし、もうご飯が届かないことも受け取ってはいけないことも「判事として」優未ちゃんに説明しなきゃ。
できるかね……。
本日の回の高瀬の視界。#虎に翼 #高瀬 pic.twitter.com/dsme0xFRWK
— 望月歩公式ツイッター（気まぐれにスタッフ） (@hiratahirata18) July 16, 2024
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虎に翼 キャストとスタッフ
キャスト
佐田(猪爪)寅子 – 伊藤沙莉
星航一 – 岡田将生
猪爪直明 – 三山凌輝
猪爪(米谷)花江 – 森田望智
猪爪直人 – 琉人
猪爪直治 – 楠楓
佐田優未 – 竹澤咲子（子役期 : 山中天喜→三上ひめな→斎藤羽結→金井晶)
佐田優三 – 仲野太賀
猪爪直道 – 上川周作
猪爪はる – 石田ゆり子
猪爪直言 – 岡部たかし
山田よね – 土居志央梨
桜川涼子 – 桜井ユキ
大庭梅子 – 平岩紙
崔香淑(汐見香子) – ハ・ヨンス
轟太一 – 戸塚純貴
花岡悟 – 岩田剛典
小橋浩之 – 名村辰
稲垣雄二 – 松川尚瑠輝
桂場等一郎 – 松山ケンイチ
汐見圭 – 平埜生成
久藤頼安 – 沢村一樹
多岐川幸四郎 – 滝藤賢一
穂高重親 – 小林薫
桜川寿子 – 筒井真理子
桜川侑次郎 – 中村育二
笹山 – 田中要次
竹中次郎 – 高橋努
久保田聡子 – 小林涼子
中山千春 – 安藤輪子
雲野六郎 – 塚地武雅
増野 – 平山祐介
大庭徹男 – 飯田基祐
稲 – 田中真弓
壇 – ドンペイ
浦野 – 野添義弘
語り – 尾野真千子
虎に翼 スタッフ
◆放送期間 : 2024年4月1日 ～ 2024年9月 日（予定）（全120回）
◆制作 : NHK(AK)
◆平均視聴率 : %
◆制作統括 : 尾崎裕和
◆プロデューサー : 石澤かおる,舟橋哲男,徳田祥子
◆演出 : 梛川善郎,安藤大佑,橋本万葉
◆脚本 : 吉田恵里香
◆音楽 : 森優太
◆主題歌 : 米津玄師「さよーならまたいつか!」
『虎に翼』各回リンク
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