頭も回るし、口も良く回る。
言いたいことはきちんと主張できる。弁が立つ。
なのに、言いたいことが言えない時代なんだよね。それは、つらいわ。
寅子（伊藤沙莉）は母・はる（石田ゆり子）に女子部に願書を出したことを言えずにいた。そうこうするうちに花江（森田望智）と直道（上川周作）の結婚式が迫り…
あらすじ は 公式サイトより引用
連続テレビ小説「虎に翼」第1週「女賢しくて牛売り損なう?」第4話
感想
結婚っていいもんだ……と、思えても思えなくても結婚しない人間は生きづらい時代よね。
それは時代なので周りの反応は仕方ない。
しかし「時代の常識からはみ出た人」が偉人になる傾向。
結婚は悪くない？
兄と花江の結婚式。
みんな、とても嬉しそう。
花江ちゃんはクラッシックなウェディングドレスがとても綺麗。
そりゃ幸せよ。「この人のお嫁さんになる」夢が叶ったのだから。
見渡す限りの笑顔笑顔笑顔。
どこを切り取ってもここには幸せしかありません。
ねっ？結婚って悪くないでしょ？
寅子の時も素敵なお式にしますからね。
と、母は言う。
余興に歌を歌わされ、歌のリズムに乗ってはやし立てる参列者を見ながら、寅子は思うのだった。
お母さんの言うとおり結婚は悪くない…とはやっぱり思えない。
なぜだろう？親友の幸せは願えてもここに自分の幸せがあるとは到底思えない。
というか、何だ「したたか」って。
何で女だけニコニコこんな周りの顔色うかがって生きなきゃいけないんだ？
何でこんなに面倒なんだ？
何でみんなスンッとしてるんだ！？
何でなんだ！？
というか、お母さん。
「結婚って悪くないでしょ」ではなくて、ここで味わえるのは「結婚式って悪くないでしょ」ですよね。
結婚は長く続く人生のレール……楽しいお式一日の事ではないんだけれどね。
私の話を遮らない人
トラちゃん。もういいからねいつでも。
我慢してくれてありがと。
式が終わり、花江からそう言われる寅子。
さぁ……お母さんを説得だ。
と、思った矢先、寅子が隠していたことは式場で露見してしまう。
明律大の穂高教授が偶然式場に居合わせ、声をかけられてしまうのだ。
しかも、教授は母と父の知り合いだった。
やっぱり君、猪爪君の娘か。
珍しい名字だからね、願書を見てもしかしたらとは思っていたんだよ。
合格だから。
一応試験は受けてもらうが、その結果を見るまでもなくだ。
言っただろ？あそこは君にふさわしい場所だって。
ありがとうございます！
女子部で待ってるからね。
教授は飲みに行こうと言って父を連れて行ってしまい、残された寅子は一人で母と戦うことに……。
当てにならな過ぎる(笑)
母は察したようだった。
お母さん、まずはごめんなさい。
隠すつもりはなかったの。
でもね、やっぱり私……。
寅子の話を胡麻化そうとする母。
法学部も歌劇団も同じ。
どうせ全部お見合いから逃げるために……。
そうだよ。
だって、私やっぱりお見合いはしたくない。
婚姻制度について調べれば調べるほど心躍るどころか心がしぼんでいく。
結婚がいいものだなんて思えない。
穂高先生に何を吹き込まれたか知らないけど。
吹き込まれてなんていない。
けど、先生は私の話を遮らなかった。
それどころかもっと話をしろ話を続けろって…。そんなふうに大人に言われたことなんて今まで一度もなかった。
それだけですごくうれしかった。
法律のことはまだまだ全然分からない。
でも、そんな人が勧めてくれる場所でならできるかもって思ったの。
たぶん、「女の話なんて」と耳も傾けてくれない人は多く、それが正しいか正しくないかすらも考えてもらえなかった。
先日の見合いの横田と同じように、「女のくせに」と話を遮られる。
初めて話を全部聞いてくれた男性。
寅子が惚れたのは、まず法律よりも穂高先生の人間性。
分かる気がするな……。
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虎に翼 キャストとスタッフ
キャスト
猪爪寅子 – 伊藤沙莉
猪爪はる – 石田ゆり子
猪爪直言 – 岡部たかし
猪爪直道 – 上川周作
猪爪直明 – 三山凌輝
米谷花江 – 森田望智
佐田優三 – 仲野太賀
山田よね – 土居志央梨
桜川涼子 – 桜井ユキ
大庭梅子 – 平岩紙
崔香淑 – ハ・ヨンス
轟太一 – 戸塚純貴
花岡悟 – 岩田剛典
桂場等一郎 – 松山ケンイチ
穂高重親 – 小林薫
桜川寿子 – 筒井真理子
桜川侑次郎 – 中村育二
笹山 – 田中要次
竹中次郎 – 高橋努
久保田聡子 – 小林涼子
中山千春 – 安藤輪子
雲野六郎 – 塚地武雅
星航一 – 岡田将生
汐見圭 – 平埜生成
稲 – 田中真弓
久藤頼安 – 沢村一樹
多岐川幸四郎 – 滝藤賢一
語り – 尾野真千子
虎に翼 スタッフ
◆放送期間 : 2024年4月1日 ～ 2024年9月 日（予定）（全120回）
◆制作 : NHK(AK)
◆平均視聴率 : %
◆制作統括 : 尾崎裕和
◆プロデューサー : 石澤かおる,舟橋哲男,徳田祥子
◆演出 : 梛川善郎,安藤大佑,橋本万葉
◆脚本 : 吉田恵里香
◆音楽 : 森優太
◆主題歌 : 米津玄師「さよーならまたいつか!」
『虎に翼』各回リンク
