優三さんの遺伝かぁ。
たぶん直明にしろ花江ちゃんにしろ、お勉強を見ていないような環境ではないのに、と思っていたので優未の学業の振るわなさが謎だったのだけど。そういうことね。
喜ばしいことではないけれど、つながりは、ちょっと嬉しい。
山の境界線をめぐる現地調停で書記官の高瀬(望月歩)と申立人の森口(俵木藤汰)との間にトラブルが発生。寅子(伊藤沙莉)も巻き込まれてしまう。しかし高瀬は森口との言い合いの内容を決して明かさない。家に帰った寅子は優未(竹澤咲子)がテストの点数をごまかそうとしている場面に出くわす。テストになると緊張してしまうと話す優未。寅子は亡き夫・優三(仲野太賀)のことを思い出していた…
あらすじ は 公式サイトより引用
連続テレビ小説「虎に翼」第16週「女やもめに花が咲く?」第78話
感想
高瀬くん事件は、ちょっと意味わからずに今日もここまで来た(笑)
一番の物理的被害者は寅子なのに、どうして高瀬くんがそこまで悪者になるのか……。
別に森口さんって大けがなどしていないよね?(私は何か見逃したかね……)
よそ者のくせに
無理に話さなくていいわ。きっとひどいことを言われたのよね?ずっと耐えてきた高瀬さんがあんなにお怒りになるんだから。
とも高瀬くんを慰めにかかる寅子だったが、高瀬くんから、
もういいですから!
よそ者のくせにこっち側のふりをしなくて!
懸命になさろうとしてることは分かります。
お優しい方なんだろうなとも思います。ですろも、波風を立てず「立つ鳥跡を濁さず」でお願いしたい!
波風を立てているのはあなた達です。
今までの支部長は、きっと地域とズブズブで、いっぱいお得な思いして、争いには見て見ぬ顔をしたまま任期を終えて去って行ったのだろう。
すいません、支部長!
と高瀬くんの代りに謝る事務の深田さんに、
そらろも、深田さんらって高瀬君とおんなじ気持ちじゃねんですか。
と、あきれ顔で言う事務の小野さん。
みんな「よそ者」だと思っているんだよねぇ。そりゃ当然か。
高瀬さん、皆さん、ありがとう。
思っていらっしゃることをお話ししてくださった方が黙っていられるよりずっといい。
高瀬さんのことは私からも森口さんにお話ししてみます。
冷静にそう言って帰っていく寅子。大人……。
44は99にならない
帰宅すると優未が机に向かっていた。
お帰りなさい。
今日は誰も来なかったよ。
お母さんがお魚屋さんと八百屋さんに断ったの。
だから今日からまたお母さんのごはんになっちゃうけどごめんね。
また謝ってる!
そして、別に断らなくても自分自身で契約してくればいいのに。
風呂を沸かしに行ってくれた優未の机をふと見る寅子。
点数改ざんの練習してる(笑)「4」の改ざんはハードルが高すぎる(笑)
もしかして今日、テストが返ってきた?
と聞くと、観念する優未。
ごめんなさい。
何でお母さんが謝るの?
うそはよくないけど、でも、うそをつかせたのはお母さんだから。
いや……謝る必要はないと思うけど。
優未は素直に頭を下げた。
毎日頑張って勉強しても、おうちではできてもテストの時になるとぎゅるぎゅるってなる…。どうせまたおなか痛くなる。
笑い出す寅子。
そうか……そういう所が似たのか!
お父さんに似ちゃったか。ハハハ。お父さんもね、緊張するとすぐおなか痛くなっちゃうの。
本当に!?
ほかには?ほかにはどんな駄目なところがあったの?
花江さんも兄ちゃんたちも、いい人とか優しいとかしか言わなかったんだもん。ねえ、どんな人だったの?
どんな人?
そうね…、ごはんの支度あるからまた今度話しましょう。
「優しい人」
それが優三さんの全てだったと思う。
それは寅子だって分かっているはずだ。
でも、きっと話せないんだよね。話すためには優三さんをたくさん思い出さなくてはならなくて……。
もう仏壇は置いているのに、そういう覚悟は寅子にはまだなかった。
その日、寅子は布団の中で泣いた。
利権 利権
翌朝、
あ~ん~何か仕事行きたくない~!
あ~……行きたくない~!
と、のたうち回っているところを優未にシラっと見られる寅子である。
分かるよ……。
「よそ者」ってみんなが思っている所に誰がニコニコ出勤したいと思えるでしょう。
でも……大人なので行かねばならぬ。支部長だし。
出勤すると、問題の高瀬くんは体調不良でお休みをしていた。
そして幸いなことに(?)もう一人の「よそ者」が寅子を訪ねてきた。
交通事件の集計です。
星航一さんである。このタイミングで来てくれてありがとう。
寅子の顔を見ると突然、
ゆうべ泣きましたか?
と言い出すイケメンである……。
まぁ……夫を戦地で亡くした寅子には思うところがあるのだろう。
自分もきっと、長い間、妻の死を受け止められなかったのだろうから。
そこへ突然、風呂敷を持って入ってくる杉田弟。
これ、私が贔屓にしてる料理屋のお弁当なんですが、これがもう、なかなかうんめんです。
大急ぎで作らせました。
申し訳ないですが受け取れません。
もう、そうかたいことおっしゃらずに。
裁判官とはそういう仕事ですので。
国家公務員の正しい姿勢。
料理は結局、寅子が買い取って持って帰ることになった。
いや~、驚いてしまいますよね。
まさか書記官があんげことをねえ。
森口さんもおっしゃっておられましたよ。
よかれと思って活を入れただけらてにって。
ここから高瀬くんが一体何に激怒したのか、まさかの杉田弟によって真相が語られる。
カツ
杉田弟がニヤニヤしながら話したことによれば、森口は「喝を入れた」ということだった。
しっかりしねと次男坊も心配で成仏しねろ。次男坊のことはよ~く覚えとる。小せえ頃から心優しく頼もしい子やったがな。具合の悪いおめさん担いで、何度も医者に走っていったねっか。年寄りにもいっつも親切で。ハハ…祭りの日にはいっつも見事な歌…。
この思い出話の最中に高瀬くんはブチ切れたらしい。
最近の若者はどこで堪忍袋の緒が切れるかさっぱり分かりませんな。
まあ兄のおかげで大ごとにならずに済んだということらて。
黙って話を聞いていた航一が口を開いた。
思い出にできるほどお兄さんの死を受け入れられていなかったんでしょうね。
そう、高瀬家にとって、名士の森口なんて「よそ者」だったわけである。
兄がどんな思いで出征し、家族がどんな思いで今まで生きてきたか。
よそ者は黙っていればいいのに。
自慢たらしく家族になったような口のはさみ方をしおって、本当に世間が狭いって罪なこと。
その家の歴史を私観で壊すのは最低の暴力だ。
訴えてもいいのは高瀬くんの方ね。
そして、思い出話出来るほど夫の死を受け入れられていないのは寅子も同じ。
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広告虎に翼 キャストとスタッフ
キャスト
佐田(猪爪)寅子 – 伊藤沙莉
星航一 – 岡田将生
猪爪直明 – 三山凌輝
猪爪(米谷)花江 – 森田望智
猪爪直人 – 琉人
猪爪直治 – 楠楓
佐田優未 – 竹澤咲子(子役期 : 山中天喜→三上ひめな→斎藤羽結→金井晶)
佐田優三 – 仲野太賀
猪爪直道 – 上川周作
猪爪はる – 石田ゆり子
猪爪直言 – 岡部たかし
山田よね – 土居志央梨
桜川涼子 – 桜井ユキ
大庭梅子 – 平岩紙
崔香淑(汐見香子) – ハ・ヨンス
轟太一 – 戸塚純貴
花岡悟 – 岩田剛典
小橋浩之 – 名村辰
稲垣雄二 – 松川尚瑠輝
桂場等一郎 – 松山ケンイチ
汐見圭 – 平埜生成
久藤頼安 – 沢村一樹
多岐川幸四郎 – 滝藤賢一
穂高重親 – 小林薫
桜川寿子 – 筒井真理子
桜川侑次郎 – 中村育二
笹山 – 田中要次
竹中次郎 – 高橋努
久保田聡子 – 小林涼子
中山千春 – 安藤輪子
雲野六郎 – 塚地武雅
増野 – 平山祐介
大庭徹男 – 飯田基祐
稲 – 田中真弓
壇 – ドンペイ
浦野 – 野添義弘
語り – 尾野真千子
虎に翼 スタッフ
◆放送期間 : 2024年4月1日 ~ 2024年9月 日(予定)(全120回)
◆制作 : NHK(AK)
◆平均視聴率 : %
◆制作統括 : 尾崎裕和
◆プロデューサー : 石澤かおる,舟橋哲男,徳田祥子
◆演出 : 梛川善郎,安藤大佑,橋本万葉
◆脚本 : 吉田恵里香
◆音楽 : 森優太
◆主題歌 : 米津玄師「さよーならまたいつか!」
『虎に翼』各回リンク
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