相変わらずナーバスな破局思考で語るよねさん。
根拠のない「必ず」説で語る寅子。
ほんと、学生時代から変わらないな。
スリの少年たちのリーダー・道男(和田庵)を追いかけた寅子(伊藤沙莉)はよね(土居志央梨)に再会する。轟(戸塚純貴)とよねはカフェー「燈台」があった場所に法律事務所を開いていた。寅子が判事補になったと聞いて喜ぶ轟と、対照的に冷たい態度を取るよね。多岐川(滝藤賢一)は子供たちに必ず手を差し伸べると約束する…
あらすじ は 公式サイトより引用
連続テレビ小説「虎に翼」第12週「家に女房なきは火のない炉のごとし?」第57話
感想
よねさんというキャラクターは、孤独で頑なで子どもっぽくて、好きなキャラクターではあるんだよね。
しかし昔から成長のないパワハラ的言動はいただけないんだよね。
多岐川さんがズバリ言ってくれたのは、ちょっとスッキリ。
おっさん呼ばわり
明大法学部同窓会の後は「子どもたちの現状と未来」について語る。
上野はずっとこんなありさまだ。この寒さでまたガキがどんどん死んでいくぞ。
分かってる。だから今、対策を練ろうと。
どうせお前らもほかのお役人と同じさ。机の上で理想をこねて結局さじを投げる。手に余るガキどもを街から追い出せばいいと思ってるんだろ。
よねさんは、いつもこんなことを言う。
悪い方向から悪い方向から物事を詰めていく。決めつけの言葉は悪口に近く、あまり褒められた口調ではない。いわゆるクレーマーの質。
こんな よねさんに今までぜひ言ってほしかったひと言を、遅れて入ってきた多岐川さんが言ってくれる。
おお、いたいた。多岐川さん、いました。
おお。ハハ。勝手に入ってごめんなさい。
轟の事務所に入ってきた汐見さんと多岐川さんに、いつもの よね暴言がぶつけられる。
誰だ?おっさん。
よねさん……弁護士事務所をやっているんですよね……。それじゃお客様、来ないよ(笑)
今、顔を合わせた相手をおっさん呼ばわりするやつに名乗る名はない。
こういう教育をもっと早く誰かやってあげてほしかったよね。
よねさんの暴言は「男言葉」よりも「浮浪児」に近いものだと今日、ミチオを見ていて思ったの。
よねさんは親に捨てられて大人を憎み、男に虐げられて男を憎んでいるわけだけれど、彼女の身についたその言動は全て「あんたが嫌いなソレ」なのね。
初対面の人様に向かって「おっさん」と言ってしまうその礼儀知らず、そろそろ育ちの問題ではなくて「いい大人なのに」案件になってしまう。
「言葉は自由」という問題ではないので、こうやってビシッと言ってもらえるのは良いことだと思うわ。
さて……寅子からの紹介を経て、
よねさん、あなたが。
と、しみじみ見入る汐見さん。
話も聞いているだろうし、妻の代わりに再会してあげているかのよう……。
連れていかれて施設に押し込まれても食べ物がなく、ひもじくなった子供たちが次々に脱走していってる。
家庭裁判所だか何だか知らんが、どうせ同じ轍を踏むことになるだろ。
決してそんなことにはならないと誓うわ。
安易に誓うなんて言うな。お前に何ができる。
そう私だけでは無理よ。
でもよねさんと轟さんだけでも無理。
何万人もいる孤児たち全員は救えない。
よねさんの言うことは相変わらず批判ばかりだし、寅子の言うことは相変わらず理想論。
道男を連れ帰る
……で、本日は「口だけ理想」ではない行動を起こした寅子だったが、これはこれでどうなんだ(笑)
警察の一斉補導の手にかかり、しかし「少年」と呼ぶには年長すぎる道男は行き場がなくなり、
じゃあ、あんた何してくれんの?
家にでも泊めてくれんの!?
ほらな。あんた、なまぬりぃよ。
あんな格好つけてたくせに。
と言われた寅子は、
いいわよ、いくらでも泊めてやるから。
と道男を猪爪家に連れ帰ってしまうのである。
当然、困惑する猪爪家の人々。
怖い。
と泣き出す優未ちゃん。
口もきかない直人と直治。
君ね、それが泊めてもらおうって人の態度?
おばさんは俺がひれ伏せば満足?
いやいや……孤児じゃなくて、その辺の人だって、泊めてもらうなら挨拶くらいはするよね。
泊めるの反対運動が起きかける中、はるさんが口を開く。
泊めてあげなさい。
今夜だけじゃない。必要なだけここにいればいいわ。
人生持ちつ持たれつ、助け合いですよ。お天道様は見てます。
道男。
と、道男を家族のように呼び捨てにする はるさん。
お風呂に入りなさい。直明、いろいろ教えてあげて。
うん。
花江さんはごはんの準備。
直人、直治、お手伝いして。
とりあえず着るものはお父さんの浴衣でいいわね。
優未ちゃん、お手伝いして。寅子もいらっしゃい。
道男に風呂へ入れと指示し、続けて他の家族にも同じように指示を出す。
この流れで道男がちょっとだけ家族に入りこんだ気はした……まぁ……そう上手くはいかないけれど。
寅子からずっと話を聞いてたのにあの子を見るまでどこかずっと他人事だった。
子供たちを置いて亡くなった親御さんたちはさぞ無念でしょうね。
そうだね……。猪爪家でも「孤児可哀想可哀想」という話題は出ていた。
けれど、結局上辺だけの「可哀想会議」は綺麗ごとなのだ。
無理やり家族を「当事者」に巻き込んだ寅子。
本音を言えば、私だって道男みたいなデカい男(しかも窃盗犯だし)が突然同居しますと言って来たら嫌だわ。
花江ちゃんに対する「綺麗な顔してんな」も笑い事じゃ済まないよね。この家の女に『はみだしっ子』のパムの緊張感がないのが不思議なくらい。
この子役を、可愛い小っちゃい子に設定せず、いかにも「いやだな、育てられないな」という年齢の子に設定したのは上手いな。
ところで「みるはち」では、あなたのベスト朝ドラ投票所 をリニューアル。よろしければぜひ。
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広告虎に翼 キャストとスタッフ
キャスト
猪爪寅子 – 伊藤沙莉
猪爪はる – 石田ゆり子
猪爪直言 – 岡部たかし
猪爪直道 – 上川周作
猪爪直明 – 三山凌輝
猪爪(米谷)花江 – 森田望智
佐田優三 – 仲野太賀
山田よね – 土居志央梨
桜川涼子 – 桜井ユキ
大庭梅子 – 平岩紙
崔香淑 – ハ・ヨンス
轟太一 – 戸塚純貴
花岡悟 – 岩田剛典
小橋浩之 – 名村辰
桂場等一郎 – 松山ケンイチ
穂高重親 – 小林薫
桜川寿子 – 筒井真理子
桜川侑次郎 – 中村育二
笹山 – 田中要次
竹中次郎 – 高橋努
久保田聡子 – 小林涼子
中山千春 – 安藤輪子
雲野六郎 – 塚地武雅
増野 – 平山祐介
大庭徹男 – 飯田基祐
星航一 – 岡田将生
汐見圭 – 平埜生成
稲 – 田中真弓
久藤頼安 – 沢村一樹
多岐川幸四郎 – 滝藤賢一
語り – 尾野真千子
虎に翼 スタッフ
◆放送期間 : 2024年4月1日 ~ 2024年9月 日(予定)(全120回)
◆制作 : NHK(AK)
◆平均視聴率 : %
◆制作統括 : 尾崎裕和
◆プロデューサー : 石澤かおる,舟橋哲男,徳田祥子
◆演出 : 梛川善郎,安藤大佑,橋本万葉
◆脚本 : 吉田恵里香
◆音楽 : 森優太
◆主題歌 : 米津玄師「さよーならまたいつか!」
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