えっ、光三郎ちゃん……いつから……。
こんな三男を放っぽって「ごきげんよう」しても良いものなのだろうか……。
寅子(伊藤沙莉)と多岐川(滝藤賢一)は代議士・立花幸恵(伊勢志摩)と共にラジオ番組に出演。家庭裁判所の存在は広く知られるようになる。寅子の活躍の一方で、よね(土居志央梨)、轟(戸塚純貴)、そして梅子(平岩紙)は予想もしていなかった事態に直面していた…
あらすじ は 公式サイトより引用
連続テレビ小説「虎に翼」第13週「女房は掃きだめから拾え?」第64話
感想
予告の梅子さんの高笑いは何なのかと思っていたけれど、こういうことだったのね。
「完敗」と言いつつ、サッパリと家を後にしてきたようだが、ドラマじゃなきゃ女が一人で食っていくのは大変な時代だったと思うけれど。
(いいのか…ドラマだから……)
しかし、せっかく「妻が遺産の半分を相続できるようになった」タイミングなのだから、それを噛みしめられる話にしてほしかったな。
光三郎ちゃん!
昨日のレビューで完全スルーしてしまったのだけれど(入れるスペースが無かった(笑))多岐川さんに連れられ、寅子は代議士・立花幸恵先生と婦人向け情報番組のラジオに出演した。
女性初の判事。そりゃ有名になるよね。
私はご婦人方をかよわいとは思っておりません。
裁判所を訪れるご婦人は世の中の不条理なことつらいこと悲しいことと戦ってきた、戦おうとしてきた、戦いたかった方たちです。
それが法律が変わり家庭裁判所が出来てやっと戦うことができる、報われることができる、誰かの犠牲にならずに済むようになった。
私は女性たちが自ら自分の幸せをつかみ取ってほしいと祈っていますし、そのお手伝いができたらなと常々思っております。
つまり愛の裁判所なんですよ。家庭裁判所は。
このフレーズが大好きだな、多岐川先生は。
しかし、梅子さんの周りはそれどころではなく、まず、小橋と共に所用で街へ出た寅子が事件の発端の目撃者となる。
路地で抱き合うカップルを冷やかすように見る小橋。
なあ見ろよ。
あんな所で、まあお盛んなこって。
やめなさいよ、ジロジロ見るのは。
そのカップルとは……
光三郎ちゃん!?
父の愛人と光三郎ちゃん……。
梅子崩壊
これを知った大庭家は大騒ぎ。
光三郎と共に暮らしたいと言っていた常ばあさんなんて
おぞましい…。
と言い出す始末。
でも、まぁ、誰よりもショックを受けたのは梅子さんだよね。
だから、さっさと逃げればよかったのよ。
でも、それじゃあお母さんが不憫だって。
私から見ればね、お母さんに寄りかかられちゃった光三郎さんが不憫だったわ。
「さっさと逃げる」の意味が分かりかねるのですが。
愛人としては、どういう計画だったのだろうか。
遺産はあきらめて逃げる?
遺産を奪って逃げる?
彼女はお父さんのお妾さんで…。
彼女はこうやってしか生きてこられなかったんだよ。
悪いのはお父さんだよ!ずっと彼女を縛って!
しかたないじゃないか!
好きなんだ。
いつこの女に引っかかったのだろうか。
最初の「遺言書」の段階からもう一緒に計画していたのだろうか。
僕が彼女を幸せにしたいんだ。
と叫ぶ光三郎ちゃんを見ていたら、長男・徹太が言っていた「まだ学生で財産を管理する能力がない」という言葉が案外まともに思えてきたわ。
ごめんなさいね。いつもあなたから大切なものを取り上げてしまって。
ニヤニヤしながら梅子さんを見る愛人・すみれ。
えっ……光三郎ちゃん、本当にこんなこと言う女が好きなの?
梅子さんは火がついたように激しく笑いだすのだった。
もう駄目、降参。
白旗を振るわ。
私は全部失敗した。
結婚も家族の作り方も息子たちの育て方も妻や嫁としての生き方も全部!
私は全てを放棄します。
相続分の遺産も大庭家の嫁もあなたたちの母としての務めも!
ぜ~んぶ捨てて私はここから出ていきます!
民法第730条「直系血族及び同居の親族は互いに扶け合わなければならない」。
お義母様のことは兄弟3人で話し合いなさい。
育ててあげられなくてごめんね。
でも、お互い誰かのせいにしないで自分の人生を生ていきましょう。
ご機嫌よう!
いや……
自由になるのは良いけれど、貰えるものは貰って去れば?遺産は褒美でも縛りでもないのだから。
それを息子たちに分け与えて去るのは優しすぎるでしょ。
それに……
徹太はともかく、徹次と光三郎は貰った遺産もすぐに溶かしそう……。
その後、調停委員の元に兄弟は3人で来たというが、
この先も話し合って上手くやるでしょう。
あの子たちは何だかんだでおばあちゃん子だしね。
そんなに上手く行くかなぁ……。
私は腹が立った。
扶け合うって言葉でまた全部私のような人間に面倒を押しつける気だなって。
だから息子たちに押しつけ返してやったの。
法律は本当に使い方次第だわね。
しかし今は姑の話だろうけれど、いずれは自分自身の話にもなるわけだよ。
その時に息子たちに結局面倒見させるようにならないよう、遺産は貰っておいた方が良かったと思うけどね。
茨田りつ子がやってくる
家庭裁判所の愛のコンサートに出場してくれるのは、ライアン経由で茨田りつ子ということになったらしい。
しかも、本人は話を知らず、ほぼ強制(笑)
「淡谷のり子」ではなくて「茨田りつ子」なんだね。
朝ドラのキャラクターがそのまま他の朝ドラに来ちゃった。
どうせなら福来スズ子も連れてきて。
ところで「みるはち」では、あなたのベスト朝ドラ投票所 をリニューアル。よろしければぜひ。
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広告虎に翼 キャストとスタッフ
キャスト
佐田(猪爪)寅子 – 伊藤沙莉
猪爪直明 – 三山凌輝
猪爪(米谷)花江 – 森田望智
猪爪直人 – 琉人
猪爪直治 – 楠楓
佐田優三 – 仲野太賀
猪爪直道 – 上川周作
猪爪はる – 石田ゆり子
猪爪直言 – 岡部たかし
山田よね – 土居志央梨
桜川涼子 – 桜井ユキ
大庭梅子 – 平岩紙
崔香淑 – ハ・ヨンス
轟太一 – 戸塚純貴
花岡悟 – 岩田剛典
小橋浩之 – 名村辰
桂場等一郎 – 松山ケンイチ
穂高重親 – 小林薫
桜川寿子 – 筒井真理子
桜川侑次郎 – 中村育二
笹山 – 田中要次
竹中次郎 – 高橋努
久保田聡子 – 小林涼子
中山千春 – 安藤輪子
雲野六郎 – 塚地武雅
増野 – 平山祐介
大庭徹男 – 飯田基祐
星航一 – 岡田将生
汐見圭 – 平埜生成
稲 – 田中真弓
久藤頼安 – 沢村一樹
多岐川幸四郎 – 滝藤賢一
語り – 尾野真千子
虎に翼 スタッフ
◆放送期間 : 2024年4月1日 ~ 2024年9月 日(予定)(全120回)
◆制作 : NHK(AK)
◆平均視聴率 : %
◆制作統括 : 尾崎裕和
◆プロデューサー : 石澤かおる,舟橋哲男,徳田祥子
◆演出 : 梛川善郎,安藤大佑,橋本万葉
◆脚本 : 吉田恵里香
◆音楽 : 森優太
◆主題歌 : 米津玄師「さよーならまたいつか!」
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