おや。判決を引っ張るんだ。
お父さん、言いたいこと全部言えて良かったね。
公判中に倒れた直言(岡部たかし)は、自分の無実を信じる寅子(伊藤沙莉)の気持ちに応え、取り調べで自白を強要されたことを告白する。これで一安心と胸をなでおろす花江(森田望智)に対し、寅子と優三(仲野太賀)は検察が認めるはずがないと考えていた。無罪を勝ち取ることは絶望的と思われたが、自傷防止のために革手錠を使用した、という検察の説明から、寅子はある法律の条文を思い出す…
あらすじ は 公式サイトより引用
連続テレビ小説「虎に翼」第5週「朝雨は女の腕まくり?」第24話
感想
穂高先生と縁があって、本当に良かった。猪爪家。
判事も検察も弁護団も、みな穂高先生には一目置いている。
やりにくいだろうな(笑)
否認
私は全て否認します。
お父さんの言葉にどよめく傍聴席。竹中さんも嬉しそう。
取り調べの際、私が罪を認めれば私だけでなく上司やほかの人間も罪が軽くなると自白を強要されました。
そして、机を扇子でバンバン叩いて拷問トラウマを呼び起こしていた日和田検事に向かって
その扇子の……パン…パン…やめてください!
と叫ぶことも出来たのだった。
傍聴席がほぼ自分の味方である空気が伝わったのだろう。
勇気を出すことが出来て良かったな……。
しかし、帰宅して
よかったです。これで一安心ですね。
と言う花江ちゃんの笑顔に対して家族の反応は重い。
えっ?違うんですか?
検察は自白を強要したことを認めない。
検察の面目にも関わってますし。
先は長い。
監獄法施行規則 第49条
ですから、来訪記録には帝都銀行の人間が若島邸を訪ねた記録が一切ないんですよ。
弁護団が証拠を出すたびに検察側は
記録などいくらでも偽装できますよ。
あなたしましたよね。自白。
私の目の前で。
と、自白をした事実を突きつけてくる。
戦後の憲法(つまり現在も)では、自白だけが証拠である場合は罪に問われることは無い、と定められている。
戦前でも拷問は一応禁止されていたのだけれど、現代よりももっともっと不透明だった取調室で虐殺された事件も数起きている。
圧倒的な権力は恐いです。
お母さんの着物の件も当然のように家族の記述したものだからと却下。
そもそも猪爪邸には数多くの金品が貯蔵されており着物以外にも謝礼品を隠し持っている疑いが。
ここから穂高先生の反撃が始まる。
疑いがある。推測できる。そう察せられる。
一連の裁判を見ていたが、あなた方 検察の意見はどれもどこかぼんやりとしている。
被告人たちは皆自白を。
自白以外の証拠検証があまりにもお粗末じゃないかと言ってるんだがね。
もう口調が「先生」。
お粗末も何も証拠は証拠でしょう。
尋問による自白の強要は人権蹂躙にあたるのではないか、そうお尋ねした方がよいかな?
何をバカな。
依頼人は長時間にわたって革手錠をされて追い込まれたと。
自傷防止のため革手錠を用いることは何も問題はありませんが?
被告人が当時ひどい暴れようだったことは鮮明に覚えております。
看守が安全のため自らの判断でやったまでのこと。
その時、傍聴席の寅子が思わず声を出してしまう。
あっ、ちょっと失礼。
彼女は私の教え子でしてな。
そして寅子からヒントを貰う穂高先生……。
これはちょっとやりすぎだと思うんだけど(笑)
こうしないとヒロインを活躍させられないし(それは別にいいかな……)、穂高先生のことだから、きっと「もちろん知っていたけれどわざとヒントを貰ったような顔をしてみた(教育の一環)」という事にしておこう……。
彼女は私によいことを教えてくれました。
監獄法施行規則 第49条「戒具は典獄刑務所長の命令あるにあらざれば之を使用することを得ず」。
看守は暴れる依頼人を置いて取調室を離れ所長の許可を得て手錠を持ってきたのですか?
それは…。
看守が規則を破ってまで手錠を?
取調室にいるあなたの指示なくてそんなことをできるはずがない。そうでしょう?
連日、大勢の取り調べをしているため記憶が定かではなく。
ほほう、依頼人が暴れていたのを鮮明に覚えていらっしゃるのに随分都合よくお忘れになられるもんですなあ。
以上です。
裁判の空気が変わった。
これがきっかけで世間の風向きはがらりと変わり、検察の高圧的で傲慢な捜査方法に対しての批判が高まっていきました。
検察は取り調べで、猪爪が自白すればみんなが助かる、と脅したけれど、結果的にはこの事件の被告の中で一番身分も役もない一般人の猪爪が否認したことでみんなが助かるという……そんな結果が待っているはず……。
でも、暴力に屈したからいけないのよ。とは決して言えない。誰だって、それは恐いことだもの。
お父さんには心の回復にも努めていただきたいわ。
判決は……
世の中の流れが変わってきたところで。
この事件をどうしても成立させなきゃならない勢力が何をしたかというと、判事の懐柔。
この裁判の判事の1人に、あの桂場さんが居る。
その桂場さんに話しかけて来る水沼貴族議員。
君が桂場君かね?
君のうわさは聞いている。
実に有能だそうだね。
恐れ入ります。
君の正義感を発揮する時は今ではない。
少し先、それに見合う地位に就いた時だ。
悪いようにはしない。約束しよう。
分かったな?
高圧的だな……。
有罪にしなかったら、どうなるか分かってるね?ってやつね。
この脅しに屈する判事が何人いるか……。
今のところ、頑固だが甘いものが大好きだということくらいしか分かっていない桂場という人の内面が見られる結果になりそう。
休憩している桂場等一郎#虎に翼 #桂場等一郎#視線を感じる pic.twitter.com/Envjf3BqxU
— 松山ケンイチ (@K_Matsuyama2023) April 27, 2024
ツボにハマった桂場等一郎#虎に翼 #桂場等一郎 pic.twitter.com/38nNg2SfxB
— 松山ケンイチ (@K_Matsuyama2023) May 2, 2024
そして武井裁判長は……。
判決は明日!
ところで「みるはち」では、あなたのベスト朝ドラ投票所 をリニューアル。よろしければぜひ。
このドラマのレビューを投稿してください
広告虎に翼 キャストとスタッフ
キャスト
猪爪寅子 – 伊藤沙莉
猪爪はる – 石田ゆり子
猪爪直言 – 岡部たかし
猪爪直道 – 上川周作
猪爪直明 – 三山凌輝
猪爪(米谷)花江 – 森田望智
佐田優三 – 仲野太賀
山田よね – 土居志央梨
桜川涼子 – 桜井ユキ
大庭梅子 – 平岩紙
崔香淑 – ハ・ヨンス
轟太一 – 戸塚純貴
花岡悟 – 岩田剛典
小橋浩之 – 名村辰
桂場等一郎 – 松山ケンイチ
穂高重親 – 小林薫
桜川寿子 – 筒井真理子
桜川侑次郎 – 中村育二
笹山 – 田中要次
竹中次郎 – 高橋努
久保田聡子 – 小林涼子
中山千春 – 安藤輪子
雲野六郎 – 塚地武雅
増野 – 平山祐介
大庭徹男 – 飯田基祐
星航一 – 岡田将生
汐見圭 – 平埜生成
稲 – 田中真弓
久藤頼安 – 沢村一樹
多岐川幸四郎 – 滝藤賢一
語り – 尾野真千子
虎に翼 スタッフ
◆放送期間 : 2024年4月1日 ~ 2024年9月 日(予定)(全120回)
◆制作 : NHK(AK)
◆平均視聴率 : %
◆制作統括 : 尾崎裕和
◆プロデューサー : 石澤かおる,舟橋哲男,徳田祥子
◆演出 : 梛川善郎,安藤大佑,橋本万葉
◆脚本 : 吉田恵里香
◆音楽 : 森優太
◆主題歌 : 米津玄師「さよーならまたいつか!」
『虎に翼』各回リンク
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10
11 12 13 14 15
16 17 18 19 20
21 22 23 24