前回の感想がまんまドラマになった。
「結婚しないと社会的地位が得られない」は、当時男性が言われていたことだと。
しかし、優三さんは、たぶんそうじゃない……。
寅子(伊藤沙莉)は、弁護士として社会的な信用を得るためにお見合いをさせてほしいと直言(岡部たかし)とはる(石田ゆり子)に頭を下げる。一方、轟(戸塚純貴)とよね(土居志央梨)は花岡(岩田剛典)を呼び出し非難する。寅子の事情を理解したはるは、必ずいい人を見つける、と奔走するが、相手はなかなか見つからない。そんな中、気落ちする寅子を、ある人物が訪ねてくる…
あらすじ は 公式サイトより引用
連続テレビ小説「虎に翼」第7週「女の心は猫の目?」第34話
![NHK朝ドラ『虎に翼』感想](https://i0.wp.com/dramablog.cinemarev.net/entry/wp-content/uploads/2024/04/toranitsubasa-L1.jpg?resize=1150%2C487&ssl=1)
感想
令和でも、女医は敷居が高いから看護師だと偽って婚活に参加するという嘘みたいな話がある。
弁護士さんは恐いイメージ……なのかなぁ。
何かあった時に頼りになりそう
ごめんな
東京に出てきて、一番会いたくないだろう2人に呼び出される花岡くん……。
何だよ、話って。
座れ。
いいから座れ。
![NHK朝ドラ『虎に翼』感想 第34回 (第7週:木曜日)](https://i0.wp.com/dramablog.cinemarev.net/entry/wp-content/uploads/2024/05/toratsuba34-1.jpg?resize=855%2C575&ssl=1)
あんな仕打ちがあるか?
猪爪とは別に将来の約束をしていたわけじゃない。
まぁ、確かにそうなんだけど。
だからこそ、曖昧でズルい感じはしたよね。
おい!
憤慨するよねさんとは逆に、轟はとても冷静で優しい。
だが、もっと誠意のある伝え方があっただろう?俺の知るお前はもっと優しい男のはずだ。
奈津子さんは、女学校を卒業次第家庭に入ってくれるそうだ。
俺の赴任先にはどこでも来てくれるそうだし、いずれは父の面倒を見るとも言ってくれている。
令和的には、はぁ?と思うかもしれないけれど、この時代はこういう時代だったんだよね。
だからこそ、花岡は寅子を縛れなかった。
もし、俺についてくると言われたら?
大勢の人の思いを背負った彼女の夢を奪うなんて俺にはできない。
結局、2人の仲は曖昧だったし、寅子の気持ちもよく分らなかったけれど、2人共に気持ちはあったんだね。
しかし、この時代に女性初の判事になる寅子に、同じ職業の夫は無理だった。花岡はよく分っていた。
花岡もまた、社会的な地位を得るために嫁が必要であり、だからといって妻を愛さないわけではない。
昭和の初め、結婚は家同士のものだったので。
今度こそ、さよなら、花岡くん。
寅子の見合い相手探し
しかし、どういうことだい?花岡君が婚約とは。トラにホの字だったじゃないか。
全く!あんなキザったらしいいけ好かない若造なんかより、もっともっといいお相手を見つけてみせますから!
両親も結構、花岡への期待は大きかったらしい。
10年ぶりに始まった寅子の見合い戦略は苦戦した。
17歳で結婚しても普通だった時代なので、27歳はかなり大変で当たり前。
こんなにも見つからないものかしら、お見合い相手って。
と、はるさんも落ち込む。
やっと見つかったお医者様!(後妻だけど)
……と思ったら、
すまない、トラ。見合いの話、なしになった。
ど……どうして!?
隠さずに教えてください。
弁護士をするご婦人は何だか怖そうだと。
![NHK朝ドラ『虎に翼』感想 第34回 (第7週:木曜日)](https://i0.wp.com/dramablog.cinemarev.net/entry/wp-content/uploads/2024/05/Screenshot_34-2.jpg?resize=862%2C584&ssl=1)
まぁ確かに……。
弁が立ちすぎる人間は女でも男でも恐い気はするよね……。
社会的地位を得るために
お見合い相手は見つからず。
弁護の依頼も断られ。
これがお母さんが言ってた地獄か?
と、寅子は思う。
じわじわと真綿で首を絞められるような。
この胸の痛み……自尊心を削られていく…。
これが地獄といわれれば否定はできない寅子です。
そんな寅子の見合い活に転機が訪れる。
家に戻ると優三が来ていた。
お帰りなさい、トラちゃん。
優三さん!
えっ、今日はどうしたの?お父さんのお使い?
あっ、もしかして今日一緒に夕ごはん食べられる?
もう完全に久しぶりに実家に帰って来た兄状態だよね。
トラちゃん。
お見合い相手を探してるんだって?
お父さんから聞いた?
うん。お見合いしたい理由も含めてね。
でもおかしいと思わない?
男性は身の回りのお世話をしてもらいたくて結婚するのが許されるのに、社会的地位が欲しいっていう私の理由が許されないなんて。
花江みたいにお互い好き合ってというのはさておき、お見合いだって多かれ少なかれお互いの利害が一致して契約をし合うわけで……
ベラベラ喋り続ける寅子に優三は苦しそうに(お腹が)切り出した。
それ…僕じゃ駄目かな。
…はて?
だから、見合い……というか社会的地位を得るための結婚相手…。
僕じゃ駄目でしょうか!?
つまり、それは、優三さんも社会的地位が欲しいと?
はい…はい……です。はい、そうです!
独り身への風当たりの強さは男女ともに同じですから。
![NHK朝ドラ『虎に翼』感想 第34回 (第7週:木曜日)](https://i0.wp.com/dramablog.cinemarev.net/entry/wp-content/uploads/2024/05/toratsuba34-3.jpg?resize=864%2C581&ssl=1)
このあと、寅子は
この手があったか。
と思うわけだが、私は優三さんは違うと思うのだ。
妹のように一緒に過ごして来た寅子が見合いに苦労する様子を聞いて、何度も何度も試験に落ち続けた自分を思い出し、哀れさ際立ったのではないだろうか……。
きっと情もあるよね。それが愛情かどうかはまだ分からないけれど。
モデルの人・三淵嘉子さんもご自宅にいらした書生の方と結婚されていたらしい。
ここに太賀くんを配役してくるNHKドラマ班こそ、地獄なんですけど……。
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虎に翼 キャストとスタッフ
キャスト
猪爪寅子 – 伊藤沙莉
猪爪はる – 石田ゆり子
猪爪直言 – 岡部たかし
猪爪直道 – 上川周作
猪爪直明 – 三山凌輝
猪爪(米谷)花江 – 森田望智
佐田優三 – 仲野太賀
山田よね – 土居志央梨
桜川涼子 – 桜井ユキ
大庭梅子 – 平岩紙
崔香淑 – ハ・ヨンス
轟太一 – 戸塚純貴
花岡悟 – 岩田剛典
小橋浩之 – 名村辰
桂場等一郎 – 松山ケンイチ
穂高重親 – 小林薫
桜川寿子 – 筒井真理子
桜川侑次郎 – 中村育二
笹山 – 田中要次
竹中次郎 – 高橋努
久保田聡子 – 小林涼子
中山千春 – 安藤輪子
雲野六郎 – 塚地武雅
増野 – 平山祐介
大庭徹男 – 飯田基祐
星航一 – 岡田将生
汐見圭 – 平埜生成
稲 – 田中真弓
久藤頼安 – 沢村一樹
多岐川幸四郎 – 滝藤賢一
語り – 尾野真千子
虎に翼 スタッフ
◆放送期間 : 2024年4月1日 ~ 2024年9月 日(予定)(全120回)
◆制作 : NHK(AK)
◆平均視聴率 : %
◆制作統括 : 尾崎裕和
◆プロデューサー : 石澤かおる,舟橋哲男,徳田祥子
◆演出 : 梛川善郎,安藤大佑,橋本万葉
◆脚本 : 吉田恵里香
◆音楽 : 森優太
◆主題歌 : 米津玄師「さよーならまたいつか!」
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