「田舎」を一緒くたに語りたくはないけれど、「口出し」してくる人間は時代を遡るほど多いでしょうね。
人の家の事情、人の気持ちの事情、全部「長」が何とかすればいいと思っている。
息苦しいね。
父親の話が聞きたいと言う優未(竹澤咲子)に寅子(伊藤沙莉)は優三(仲野太賀)の話をすることができない。寅子は航一(岡田将生)の言葉から優三の死を受け止めきれていなかったことに気付く。一方、どうしても人と関わることを諦められない寅子は、帰り道に出会った高瀬(望月歩)に声をかける…
あらすじ は 公式サイトより引用
連続テレビ小説「虎に翼」第16週「女やもめに花が咲く?」第79話
感想
解決としては……
とにかくこの地方は、さっさと弁護士の後身を育てるべき。
「森口の容姿端麗なお嬢さん」が弁護士になって地域を変えるのでは?と予想……。
乗り越える
高瀬くんがブチ切れた理由を聞いた航一さんがつぶやく。
思い出にできるほどお兄さんの死を受け入れられていなかったんでしょうね。
死を知るのと受け入れるのは違う。事実に蓋をしなければ生きていけない人もいます。
航一さんもね……まだ受け止め切れていないんだろうね。
だから語りたくないし、語られたくない。
う~ん分からなくはないが。
みな戦争で誰かしら大事な人を亡くしてるわけですからね。いい大人ですし、そこは乗り越えていかねえと。
乗り越えていくのも人それぞれ。
確かに、それでもみんな乗り越えて生きているけれど、他人からは触れられたくない部分はあるでしょう。
森口のじいさんは高瀬くんの乗り越えられない部分を掘り起こしてグチャグチャにしたのよね。
杉田弟は「やい~や。東京の人は何だか洒落てますなあ。ハハハハハ」と嫌味を言って帰って行った。
私も娘に夫の話ができなくて…。
と航一さんに打ち明ける寅子。
お恥ずかしい話なのですが、仕事ばかりしていたせいで娘との間に大きな溝が出来てしまっていて。だから溝を埋められるのならば話したくはないけど話せるようにはなりたいといいますか…。
僕はどちらかといえば溝を自ら作りにいくたちです。
でも佐田さんは溝を埋めようと必死にもがいていて、とんでもなく諦めが悪いですね。
すみません。褒めたつもりでした。
航一さんにとって、寅子は興味の対象らしい。
波風
寅子が高瀬の家の方を回って家に帰ると、彼は木の下で本を読んでいた。
謝りませんよ。ずる休みも昨日のことも。訴えられるなら甘んじて受け入れます。
いやいや……
ずる休みは謝ろうよ。
高瀬さん……ごめんなさい。私、この先もきっと波風を立ててしまう。あなたが嫌でも高瀬さんのために上司として人としてできることをしたいと思ってしまう。
また謝ってる寅子。
変わると思ったんです。
勉強を頑張れば、大学に行けば、卒業すれば、書記官になれば、周りが、毎日の息苦しさが…。らろも どこに行っても同じらった。
本当に変わりたければこの土地を出なければならなかったのかもね。
しかし、こんな時代。家を継ぐのは自分という縛りがあったのだろうし。
そんな中でも仕事の手は抜かずに一生懸命頑張っていて、ありがとね。
「ごめんなさい」と「ありがとう」がセットになっている寅子。
結局、猪爪家のあの騒動から、この2つの言葉を覚えたということ?
でも結局、面倒起こして…。
フフ…本当にそうよ!
高瀬さんがいないと仕事が回らなくて大変なんだから。
だから明日はちゃんと来てちょうだいね。
こうして寅子は高瀬の味方になった。(逆かな)
調停の行方
翌朝から、また真面目に出勤してきた高瀬くんは、過去の判例から、土地の境界線が書かれた明和8年の古文書を見つけ出してくれた。
それを知ったらしい杉田兄弟は、翌日の調停で……。
実は新たな証拠が見つかりました。
明治初期に近隣五村との間で作られた地境協定文書です。
その文書に記されていた山林の境界は驚いたことに森口さんの主張とも原さんの主張とも食い違っています。
恐らく売買などで登記簿上は一つの土地を分けて登記し直すことが繰り返された結果、公図が誤った記載になってしまったものと推測されます。
つまり森口さんも原さんも先人たちの誤りに翻弄された被害者なんです。
明和の古文書よりも、そっちの方が新しいもんね……。まぁ、偽情報なのだろうけれど。
森口も太田も納得したということで、調停は突然の取り下げに。
条件だけ確認し合って、これにて円満解決ということで。ハハハハハ、ねっ。あ~よかったよかった。
二人とも何となく苦々しい顔してましたけどね。全員が、スンっだわ。
お互いに、うまみのある取り引きがされたんですかね。
なら民事調停なんかしなきゃいいのに。
とボヤく高瀬くん。
全視聴者がそう思っています。
支部に入ってきた杉田は、
都会と違て、ここじゃ人のつながりはふっけて濃いんですてえ。だけん、私はここらのもんがむやみに いがみ合わねえようにみんなが平和に穏やかに生きていけるよう守ってんですて。
この土地流のやり方でね。
と言う。
その「この土地のやり方」は「日本国のやり方」と同じです(笑)
勝手に自分たちの王国を作っているようにしか見えないが。
だけん、おめさんが訴えられることはねえで安心せえて。ここじゃ持ちつ持たれつ。
困った時は支え合えばいいねっが。ん?
と高瀬くんを山車に脅してくる杉田兄。それはもう、ヤクザのやり方よ。
すると寅子は意外なことを言い出す。
いいえ、いけません。
高瀬さんは書記官としてあるまじき行動をした。
それはしっかりと処分されなければ裁判所の信頼に関わります。
そらったら何ですか?佐田判事は彼が訴えられた方がいかったというがね?
森口さんにはこうお伝えください。
この暴行の一件は、こちらできちんと処置しますと。
彼のために動いていただきありがとうございます。
彼にはしっかり反省させますので。
まぁ、たぶん、高瀬くんではなく、弁護士と森口を反省させる「何か」があるのだろうけれど。
「容姿端麗」だという森口の娘がどう関わってくるのか楽しみよ。(関わってくるよね??)
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広告虎に翼 キャストとスタッフ
キャスト
佐田(猪爪)寅子 – 伊藤沙莉
星航一 – 岡田将生
猪爪直明 – 三山凌輝
猪爪(米谷)花江 – 森田望智
猪爪直人 – 琉人
猪爪直治 – 楠楓
佐田優未 – 竹澤咲子(子役期 : 山中天喜→三上ひめな→斎藤羽結→金井晶)
佐田優三 – 仲野太賀
猪爪直道 – 上川周作
猪爪はる – 石田ゆり子
猪爪直言 – 岡部たかし
山田よね – 土居志央梨
桜川涼子 – 桜井ユキ
大庭梅子 – 平岩紙
崔香淑(汐見香子) – ハ・ヨンス
轟太一 – 戸塚純貴
花岡悟 – 岩田剛典
小橋浩之 – 名村辰
稲垣雄二 – 松川尚瑠輝
桂場等一郎 – 松山ケンイチ
汐見圭 – 平埜生成
久藤頼安 – 沢村一樹
多岐川幸四郎 – 滝藤賢一
穂高重親 – 小林薫
桜川寿子 – 筒井真理子
桜川侑次郎 – 中村育二
笹山 – 田中要次
竹中次郎 – 高橋努
久保田聡子 – 小林涼子
中山千春 – 安藤輪子
雲野六郎 – 塚地武雅
増野 – 平山祐介
大庭徹男 – 飯田基祐
稲 – 田中真弓
壇 – ドンペイ
浦野 – 野添義弘
語り – 尾野真千子
虎に翼 スタッフ
◆放送期間 : 2024年4月1日 ~ 2024年9月 日(予定)(全120回)
◆制作 : NHK(AK)
◆平均視聴率 : %
◆制作統括 : 尾崎裕和
◆プロデューサー : 石澤かおる,舟橋哲男,徳田祥子
◆演出 : 梛川善郎,安藤大佑,橋本万葉
◆脚本 : 吉田恵里香
◆音楽 : 森優太
◆主題歌 : 米津玄師「さよーならまたいつか!」
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