千代ちゃん、ちょっと今、
わしが社長に話つけたるわ!!
ってすぐに飛び出していこうとするテルヲみたいになってるで。
劇団の百久利までもが招集され、出征していく。意気消沈しかけるも、気丈に振る舞い、芝居を続けようと引っ張る千代(杉咲花)。その矢先、座長の一平(成田凌)が鶴亀家庭劇の解散を宣言する。戦況悪化で採算がとれない鶴亀株式会社の大山社長の経営判断でもあった。納得できないながらも、それぞれに事情を抱える劇団員たちは、渋々飲み込んでいく。しかし千代は、また一つ大切なものを失う現実を受け入れられないのだった……
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
連続テレビ小説「おちょやん」第17週「うちの守りたかった家庭劇」第83話
感想
なんぼ鶴亀のためやいうたかて、大山社長も熊田さんも勝手だすわ。せやけど……うちも身勝手だす。
そやね。
そこはちゃんと理解していてくれて良かったわ。
自分のための解散拒否
家庭劇は解散してもらう。
もうけ生まん興行など興行ではない!
家庭劇は解散。
これは決まったこっちゃ。
まぁ確かに。
儲けがなければ……というのも分からないではないが、現在のところは儲けよりもご時世じゃない?
儲けがある無しよりも、団員が出征したり、空襲警報に逃げている状態では芝居どころじゃなかろう。
そういう説得の仕方をしてほしいよ、社長はん。
俺もな、このまま続けていくのは無理や思てたんや。
何でだす?
分かれへんのか?
みんなボロボロやで!
毎日空襲におびえながら寝不足で、頭ぼ~っとさして防空演習して、配給並んで生きてくだけでも精いっぱいやのに……芝居のことなんか考えられるはずあれへんやろ。
勝手に決めんといて!
そら、みんなしんどうて、えらい!
そやけどなんとかしてここまでやってきましたんやんか!
みんなかて、こんなん納得でけしまへんわな。
全員で大山社長にじか談判したらきっと分かってくれはるはずだす。
あくまでも家庭にしがみつく千代は、まるで出て行く子供を無理やり家に繋ぎ止めたい親のようだな……。
家族に縁がなかった千代が、やっと手に入れた家族。
お母ちゃんとして、みんなの面倒を見て来たつもりだった。
終いには一平に土下座して頼み込む千代を見て、みんなも理解したよう。
みんなそれぞれの家族が居る。
いつ家族と死に別れるか分からない現状、疑似家族にしがみつくのは千代だけだった……。
国防婦人会キタコレ
岡安では、閉めたはずの岡安にしがみつく御寮さんがいた。
一緒に疎開してほしいのに拒否されている困り果てる みつえちゃん。
このドラマではステレオタイプな国防婦人会は出てこないのね、と思っていたけれど来たわ。
供出せよと迫るのは、勝さんのミシン……ならぬ、福助のトランペット。
疑いはんねやったら好きなだけ家捜ししはったらよろし。
ただし、うちにも意地がある。
この包丁でうちを刺し殺してからにしてもらいましょか!
と、みつえちゃんがたんか切ったら、突然優し気になる婦人会のおばちゃんである……一瞬で態度変わりすぎ。
寛治は千代ちゃんのもんじゃない
あくまでも岡安と心中する気の御寮さんに力を得て、千代はもう一度一平に宣言する。
やっぱり うちは家庭劇を続けます。
まだ言うてんのか?
鶴亀からも見放されて役者もいてへんのにどないして続けるつもりや。
あんたが居てるやんか。
それに寛治かて居てます。
あの防空壕の時みたいに、たった2人でもみんなを喜ばせることはでけますのやで。
なっ。
もっぺん、やってみような。
寛治は黙ってるだけで、ひと言も家庭劇続けたいとも何とも言ってないけど~~?
寛治がいくつの設定だか分からないんだけれど、学校には行かんの?学徒動員で工場行ったりはしないの?
寛治を子どもと思うなら、疎開させてやるのも親の務めでは~~。
「疑似家庭」にのめり込み過ぎる千代ちゃんが不憫だったり、恐かったり……。
そして家庭劇、なぜ「解散」と言い張るのか。
「休止」じゃだめなの?
とりあえず、戦時を乗り越えるために休止して明日の希望を持たせてあげよう。
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【おちょやん】
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※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
↑…テンプレだす…。
キャスト
竹井千代 – 杉咲花(子役期:毎田暖乃)
竹井テルヲ – トータス松本
竹井栗子 – 宮澤エマ
竹井ヨシヲ – 倉悠貴(子役期 : 荒田陽向)
岡田シズ – 篠原涼子
岡田宗助 – 名倉潤
岡田みつえ – 東野絢香(子役期:岸田結光)
岡田ハナ – 宮田圭子
富川菊 – いしのようこ
富川福松 – 岡嶋秀昭
富川福助 – 井上拓哉(子役期:松本和真)
かめ – 楠見薫
富士子 – 土居志央梨
節子 – 仁村紗和
玉 – 古谷ちさ
椿 – 丹下真寿美
ぼたん – 沢暉蓮
あやめ – 藤本くるみ
天海一平 – 成田凌(子役期:中須翔真)
初代 天海天海 – 茂山宗彦
須賀廼家千之助 – 星田英利
須賀廼家万太郎 – 板尾創路
熊田 – 西川忠志
大山鶴蔵 – 中村鴈治郎
高城百合子 – 井川遥
山村千鳥 – 若村麻由美
高峰ルリ子 – 明日海りお
小山田正憲 – 曽我廼家寛太郎
須賀廼家天晴 – 渋谷天笑
須賀廼家徳利 – 大塚宣幸
漆原要二郎 – 大川良太郎
石田香里 – 松本妃代
須賀廼家百久利 – 坂口涼太郎
宮元潔 – 西村和彦
宇野真理 – 吉川愛
若崎洋子 – 阿部純子
薮内清子 – 映美くらら
小暮真治 – 若葉竜也
片金平八 – 六角精児
守屋 – 渋谷天外
語り(黒衣)… 桂吉弥
スタッフ
◆制作統括 : 櫻井壮一、熊野律時
◆プロデューサー : 村山峻平
◆演出 : 梛川善郎、盆子原誠
◆脚本 : 八津弘幸
◆音楽 : サキタハヂメ
◆主題歌 : 秦基博「泣き笑いのエピソード」