「私は個人的にはこのドラマのヒロインは別に帰らなくてもいいと思うのである。」
……と、前回書いたことと同じ出だしで語りだす。。
手紙で伝えるんだ。話したのは。みーちゃんだけだったんだ。
明るいお父さん。朗らかなお母さん。優しいおじいちゃん。
誰も家出せず、父親もきちんとしている(あ、えっと、朝ドラ父の割には(笑))ように見える理想的な永浦家。
娘たちの繊細敏感すぎる性格に、何だかこの家で育ったようには見えない部分が多くて、ちょっと考える。
百音（清原果耶）の全国に地域密着型の気象予報士を配置する企画は新事業としては通らなかったが、地方営業所扱いで社員のまま気仙沼へ戻ることとなった。莉子（今田美桜）、内田（清水尋也）、野坂（森田望智）らと互いの健闘を祈り、会社を後にした。引越しの前夜は、明日美（恒松祐里）と飲み明かすことに。地元と東京に対する率直な考え方を話す明日美。それを聞いた百音は………
(上記あらすじは「Yahoo！TV」より引用)
連続テレビ小説「おかえりモネ」第20週「気象予報士に何ができる？」第96話
感想
宇田川さん、ついに出てこなかったね……。妻夫木くんの登場、楽しみにしてたのに。
※(注)予定でも予想でもなくただの願望です。
手紙で伝える
みーちゃんと話をしたあの後、モネは家族には何も話さなかったらしい。
「自分の気持ちをちゃんと伝えたくてこうして書くことにしました」
「この前、カキ棚の片づけをするみんなを見て思いました。自然を前になすすべがない時でも、明るく前を向こうとする姿に『ああ、すごいな。こういうみんなと一緒に生きていきたい』そう思いました。」
「役に立ちたいという気持ちは変わらずあります。でも、それ以上にただそばにいたいと素直に思えたんです。」
「私は今、みんなと一緒にいたい。自分の生まれ故郷に戻って気象の仕事をしてみたい。心からそう思っています。」
まあね……。
言葉は録音しなければ消えるし、メールは改ざんできる。手紙は残る。だから、手紙で伝えるというのは、改ざんできない決心を伝えること。
そう思う。
しかし、何でも話せる親のように見える永浦家のような環境の家でも、「話す」という行為は難しいものなのだな。
……そう思うと、ホッとしたり、残念だったり。
後はまぁ、これが我が家だったら、まずは職場での各種ストレスを疑い、あれこれ聞いてしまいそう。
そうではなく、ただ帰りたいということが分ったら、職場は本当にそれで迷惑が掛からないのか心配してしまいそう。
そして、菅波先生のことはいいのかも心配してしまいそう。
ようするに、あれこれ聞いてしまいそう(笑)
あ、だから肝心なことを話してくれないのか(笑)
同じ空の下
莉子ちゃんは仙台でのキャスターが決まったらしい。
同じタイミングでモネも気仙沼へ。
報道班は内田くんだに……。
もちろん、人が回って来るのだろう。よくよく考えればテレビのお天気お姉さんって1年くらいでコロコロ変わっているしね……。そういうものだから局の方も困らないのかも知れない。
個人的には高村さんと沢渡さんにも会えなくなるのが寂しいな。
朝岡さんは、いつものようにマイペースな挨拶。
まあ、またすぐ一緒に仕事するでしょう。
同じ空の下ですから。
そう……そして同じ会社であるわけだし……。
みんな同じ空を見るのだ。
だから、いつも一緒。
だから私は帰らない
何でみんな戻っちゃうんだろ。
と、すーちゃんは言う。
今私の頭の中ね、こっちのことでいっぱいだよ。お店任されて結構大変だし。
どこの地元の人だって、普通に東京出てきたら地元のことなんか忘れて過ごすよ。何年もたてばなおさら…。
なのに何でうちは、地元大変だからってみんな帰らなきゃいけないみたいな……。
心細いよね。分かる。
自分だけが地元に貢献していないような気がしてしまう。すごく分かる。
私、薄情かな？
そんなことないよ。
そんなこと思わなくていいんだよ。
でも、モネもつい最近までそう思っていたでしょ。自分のこと。冷たいと。
今は、幼馴染の中で唯一島を出た人、のようになってしまった すーちゃん。
気にしなくてもいいんだよ。は、部外からは言えないんだよ。言っても、それはただの慰め。
私は今、 好きな人のそばにいる。
それが一番大切なことだって本気で思ってるからさ。
ただ、モネが島に戻るって思えるようになったのは…本当によかったって思ってるよ。
優しい。
故郷から出て来て一人東京であこがれの職業を貫く。
そして、内田くんと共に過ごす時間に生きがいを見出す。
この子にも幸せになって欲しい。
モネにとっての東京は、職業訓練だったのだ……と思おう。
菅波先生のことは、どうなっていくのかよく分からない週の初め。
あと1ヵ月。
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※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
↑…テンプレだす…。
キャスト
永浦百音 – 清原果耶
永浦耕治 – 内野聖陽
永浦亜哉子 – 鈴木京香
永浦未知 – 蒔田彩珠
永浦龍己 – 藤竜也
永浦雅代 – 竹下景子
及川亮 – 永瀬廉
野村明日美 – 恒松祐里
後藤三生 – 前田航基
早坂悠人 – 髙田彪我
及川新次 – 浅野忠信
新田サヤカ – 夏木マリ
菅波光太朗 – 坂口健太郎
佐々木翔洋 – 浜野謙太
川久保博史 – でんでん
田中和久 – 塚本晋也
中村信弘 – 平山祐介
朝岡覚 – 西島秀俊
神野マリアンナ莉子 – 今田美桜
内田衛 – 清水尋也
野坂碧 – 森田望智
安西和将 – 井上順
沢渡公平 – 玉置玲央
高村沙都子 – 高岡早紀
井上菜津 – マイコ
鮫島祐希 – 菅原小春
語り… 竹下景子
スタッフ
◆制作統括 : 吉永証、須崎岳
◆プロデューサー : 上田明子
◆演出 : 一木正恵、梶原登城、桑野智宏、津田温子
◆脚本 : 安達奈緒子
◆音楽 : 高木正勝
◆主題歌 : BUMP OF CHICKEN「なないろ」
