予科練の映画「決戦の大空へ」の曲作りに取り組む裕一(窪田正孝)は、一度は曲を書きあげるが、予科練の若者の気持ちをもっと熱く深く表現したいと、曲の発表を延期してもらい、予科練たちの日常を体験しに土浦航空隊にやって来る。それでもなかなか曲が書けずに苦労する。一方、裕一不在の古山家に鉄男(中村蒼)がやって来る。鉄男は取材中に聞いた戦争に関する噂話を音(二階堂ふみ)に伝える…
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
連続テレビ小説「エール」第17週「歌の力」第83話
感想
今日の話は面白かったなぁ……。予科練練習生たちの生活を裕一と同じような気持ちで体験できた気がする。
それは実際にはもっと厳しかっただろうけれど、こういう真面目な作りにしてくれれば、令和的に受け入れやすいソフトな描写。
吊り床は背中が曲がって健康に悪そうだし、怒号を浴びながらの雑巾がけは裕一と同じくらいオタオタしそうだし、自由時間に沈み込む青年も、きっと居ただろう。
しかも彼の話は「実はみんなから虐められていて…」などという「令和かよ」、みたいな話ではなかったし、「実家の母が病気で」などというベタな話でもなかったし。
中でも一番つらかったのが洗濯です。寒さで指先が切れ、痛くて痛くて……。
それを母は僕のためにずっとしてくれていた。
予科練に入るまで服がきれいなのは当たり前だと思っていた自分が情けなくて。
親に報いるためにも私は立派な飛行兵になり皇国の御為に戦います!
たったこれだけのセリフの中に、
・主婦の家事の大変さという現代にも通ずる気づき。
・母を思いやる優しさと切なさ。
・この時代だからこその若者の覚悟。
を込めたのが素晴らしい。
だから。
このドラマは変にドタバタしたコメディにするよりも、真面目に作った方が面白いんだってば……。
遅くまで頑張られたのですね。お疲れさまです。
いえいえ…。ある練習生の話聞いたら、喉の骨が、こう、ポイッと取れて5分くらいで書けました。
アハハ……(才能って嫌い。
この下りも面白かったし、裕一の「才能の上に立つ仕事っぷり」も今までの中で一番表現されていたような気がしている。
1曲目は高揚感のある明るい曲。
2曲目は裕一が予科練に来てから作った短調の曲。
予科練生たちに選んでもらったのは事実らしい。
#朝ドラエール
— 古関裕而 コロムビアレコード【公式】 (@koseki_columbia) October 6, 2020
《今週の古関メロディー》更新???
『#若鷲の歌』
東宝映画「決戦の大空へ」挿入歌。
古関は勇ましい長調と短調の2曲を用意、予科練生にモニターし、圧倒的支持された曲が採用されました?
楽曲エピソードはこちらをチェック?
▶︎https://t.co/dJrmUg6GMz pic.twitter.com/fBd7w3ntO3
ここの初期の練習生が卒業する時に私は 「愛染かつら」の一節を歌い「若いお前たちには花のようなまだ見果てぬ夢があるだろう。また行く手には恐怖をそそる嵐もあるだろう。だがそれを勇敢に踏み越えて進むのが日本男児の道だ」と言葉を贈りました。
その中に爆弾小僧とあだ名された田丸という暴れん坊がいたんです。
勇猛果敢なやつでした。
炎で燃え上がる飛行機を田丸は操縦し続け敵艦に体当たりして大きな戦果を上げました。
きっと田丸はあの歌を心に刻んで立派に戦ったんです。
先生。歌には人の心を奮い立たせる力があります。
何百万人の心を一つにする力があります。
どうかこれからも命を賭して生きる若者のためによろしくお願いします。
このセリフの中にも令和では受け入れがたい時代感が織り込まれている。
歌は生きながらえるためのものではなく、命をかけるための勇気を持たせるもの。
裕一はこのセリフに感動し、ますます使命感に燃えて行く。
この優しくて大らかで人当たりのいい濱名中佐も、自分の言葉に間違いがあるなど思ってもいない。
やはり裕一サイドは圧倒的に面白い。
【エール】
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※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
↑…テンプレだす…。
キャスト
古山裕一 – 窪田正孝(子役期:石田星空)
古山三郎 – 唐沢寿明
古山まさ – 菊池桃子
古山浩二 – 佐久本宝(子役期:潤浩)
権藤茂兵衛 – 風間杜夫
佐藤久志 – 山崎育三郎(子役期:山口太幹)
村野鉄男 – 中村蒼(子役期:込江大牙)
希穂子 – 入山法子
藤堂清晴 – 森山直太朗
関内音 – 二階堂ふみ(子役期:清水香帆)
関内安隆 – 光石研
関内光子 – 薬師丸ひろ子
関内吟 – 松井玲奈(子役期:本間叶愛)
関内梅 – 森七菜(子役期:新津ちせ)
鏑木智彦 – 奥野瑛太
小山田耕三 – 志村けん
廿日市誉 – 古田新太
木枯正人 – 野田洋次郎
高梨一太郎 – ノゾエ征爾
杉山あかね – 加弥乃
梶取保 – 野間口徹
梶取恵 – 仲里依紗
田中隆 – 三浦貴大
双浦環 – 柴咲コウ
岩城新平 – 吉原光夫
御手洗清太郎 – 古川雄大
大河原隆彦 – 菅原大吉
桑田博人 – 清水伸
及川志津雄 – 田中偉登
落合吾郎 – 相島一之
鈴木廉平 – 松尾諭
菊池昌子 – 堀内敬子
松坂寛太 – 望月歩
語り… 津田健次郎
スタッフ
脚本 – 清水友佳子、嶋田うれ葉
原作 – 林宏司(第3週まで)
制作統括 – 土屋勝裕
プロデューサー – 小西千栄子、小林泰子、土居美希
演出 – 吉田照幸、松園武大
音楽 – 瀬川英史
主題歌 – GReeeeN「星影のエール」
コメント
予科練>『エール』第83話
ほぼ初見で『若鷲の歌』を見事に歌い上げちゃう練習生達。才能あるじゃん!戦争よりも音楽の道に生きるべきかもよ?裕一みたいに>ぉ…ひじゅにですが何か?…
予科練>『エール』第83話
ほぼ初見で『若鷲の歌』を見事に歌い上げちゃう練習生達。 才能あるじゃん! 戦争よりも音楽の道に生きるべきかもよ? 裕一みたいに>ぉ …ひじゅにですが何か? 「…才能って嫌い」by三隅 今日は一応、裕一に話を絞っていたし 纏まりあるし、オチもちゃんとついて 『エール』にしてはマトモ! って感じ?>こらこら ちゅーことで、予科練に見学に行った裕一…