ドラマが始まれば台風情報。
ドラマが終れば台風情報。。
リアルとシンクロし始めた。
警戒地域の方々は、くれぐれもお気をつけて。
台風の影響で長野の河川が氾濫する恐れがあると判断した朝岡(西島秀俊)。朝岡が運営するサイトにも、視聴者から次々と情報が送られてくる。そこで、朝岡は百音(清原果耶)と共にインターネットを使って、情報を配信し始める。一方、Jテレでも、意外な形で報道がされていた。台風が去り、百音と朝岡が安堵(ど)したのもつかの間、今度は、別の不穏な投稿が来る…
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
連続テレビ小説「おかえりモネ」第18週「伝えたい守りたい」第90話
感想
地元からの発信。人の役に立つこと。
老人(先輩)が若者(後輩)を育て見守ること。
このドラマがずっと描いてきたことの総決算のような週だった。
顔が見える相手
1人戻してくれという朝岡さんり元へモネが駆け付けると、なんと動画配信準備。
前から考えてたんですよ。
もっと自由にいろいろ伝えられる場を作れないかって。
芸能人や有名人が次々とネット配信を始めたのはコロナ禍から。その前からやっていた人たちは先駆けよね。
この頃はまだ、ネット配信というと、少し信用に欠ける印象があった。
でも、この人の場合は違う。
顔が分かっているから。
近頃フォロワーさんも減ってまして。
やはり全国放送で顔を売るっていうのは大事なことかもしれません。
ああ……電話くれたおばあちゃん、私と会ったことないのに何か信頼してくれてるって感じでした。
顔が見える相手ってだけで人は安心しますからね。
これな……。
ひと昔前はネットは匿名で、どこの誰だか分からない人たちの物だった。
今は、名前も顔もある信頼性のある人のサイト、SNS、動画、それが当たり前になってきている。
ネットでも顔が見えない人間の情報は信用されない。
Googleも徐々に信頼性のある人間のサイトを押し上げてきている。
時代は変わっていく。
真打ち登場の感
一晩中の情報収集で、すっかり現場が家のようになったスタッフたち。
莉子ちゃんも内田くんもテレビカメラの前に立てるような状態ではない中、
神野さん、内田君、どっちでもいいから電話切って。 解説出て。
10分で着替えてきます。
10分!? 何言ってんの、今出すのよ!
もう何でもいいから、その辺のもの着て!
しまいには野坂さんまで出そうとする高村さんへ、
だったら早くスタジオ行けばいいじゃないですか!
え?
まんま!ばっちりですよ。
と、ぱしぃっと言ってくれる沢渡さん、すごくイイ。
スタジオでは、プロ中のプロであるかつてのアナウンサーが。
ネットではかつての人気お天気キャスターが。
同じことをそれぞれの熱意で伝える図。カッコいい。
役に立つこと
嵐が過ぎて。
高村さんと沢渡さんの会話が、しみじみ良い。
何してんすか?
若者たちが真摯に仕事に向き合う姿を見て胸を熱くしてたのよ。年長者のだいご味ね。
ふ~ん……デスクにもそんなとこあるんですね。
真摯に仕事に向かっているのはこの人たちも同じ。
今夜もこうやって気象の観測に携わる人たちが、報道に携わる人たちが、私たちのためにお仕事してくれている。
俺も前は、はっきり言って興味なかったですよ。気象なんて。地味だし。
地味って言わない。
でも今は違うんですよ。
これ…直接、人の生活かかってるだろうって。
記者として気象極める道もあるんじゃないかとか、結構真剣に考えてて。自分でも驚きます。
沢渡さんも、気象予報士の資格に挑戦したりして……。
そういう人が増えていくのは良いことだよね。
俺の趣味がバレているのか、『おかえりモネ』の撮影現場にはスタッフさんが用意したけん玉があって、空き時間とかにこっそり遊んでます。
— 玉置玲央 (@reo_tamaoki) July 27, 2021
沢渡、けん玉をするの図。#おかえりモネ#けん玉置 pic.twitter.com/6OXWueztzr
実際、どのくらいの人に伝わったんでしょう。私たちや高村さんたちが伝えたことで、被害を免れた人はいるんでしょうか?
モネは言う。
実際、本当に避難しなくてはならない段になったら、一番需要があるのはラジオかも知れないな……。
テレビが映らないスマホが近年は多いし。非常時にスマホのバッテリーが残っていることは重要だから、ネット配信は見ないかも。
(まぁ……SNSは見ているかも知れないけれど…)
分かりません。
誰かを助けたいという気持ちは持っていていい。
でも、助けることに成果を求めては駄目ですよ。
そうね……。
それが、モネがずっと苦しんできたことで、このドラマの行き着く答えなのだろうと思う。
「役に立ちたい」は、全く悪いコトではない。
しかし、結果が目的になったら、得られなかった時に苦しむことになる。
「ありがとう」と言われる結果。
覚えてるかな。東京に来たばっかりの、うちのチームに加わって初日とかそれぐらいの時。スタジオで永浦さんが言ったこと。
「天気予報は全国の人のため。それも分かります。でも私がこの仕事で守りたいのはこの幼なじみみたいな自分の大切な人たちなんです。」
ああ…。
考えてること、全然変わってない。
だとしたらそれが本当にあなたのやりたいことです。
いいじゃないですか。
これからは人の顔が見える距離感で仕事をすることがより求められるようになると思いますよ。
そうね。
ブレていないということね。
地元へ帰る
このドラマが始まった時は、
主人公は東京に行くらしいけれど、なぜ「東京」なのだろう。別に地元で気象予報するんでも良くない?
という声は多かったし、私もそう思う部分はあった。
けれども、結果的には「東京」から「地元」へ。を描かなくてはならなかったんだね。
東京にいなくても情報はあり、地方から繋がる時代なのだと。それをより知らしめるために。
全てはこのコロナの時代へ、そして今後へと繋げるため。
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【おかえりモネ】
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※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
↑…テンプレだす…。
キャスト
永浦百音 – 清原果耶
永浦耕治 – 内野聖陽
永浦亜哉子 – 鈴木京香
永浦未知 – 蒔田彩珠
永浦龍己 – 藤竜也
永浦雅代 – 竹下景子
及川亮 – 永瀬廉
野村明日美 – 恒松祐里
後藤三生 – 前田航基
早坂悠人 – 髙田彪我
及川新次 – 浅野忠信
新田サヤカ – 夏木マリ
菅波光太朗 – 坂口健太郎
佐々木翔洋 – 浜野謙太
川久保博史 – でんでん
田中和久 – 塚本晋也
中村信弘 – 平山祐介
朝岡覚 – 西島秀俊
神野マリアンナ莉子 – 今田美桜
内田衛 – 清水尋也
野坂碧 – 森田望智
安西和将 – 井上順
沢渡公平 – 玉置玲央
高村沙都子 – 高岡早紀
井上菜津 – マイコ
鮫島祐希 – 菅原小春
語り… 竹下景子
スタッフ
◆制作統括 : 吉永証、須崎岳
◆プロデューサー : 上田明子
◆演出 : 一木正恵、梶原登城、桑野智宏、津田温子
◆脚本 : 安達奈緒子
◆音楽 : 高木正勝
◆主題歌 : BUMP OF CHICKEN「なないろ」