NHK朝ドラ【舞いあがれ!】第67回 (第15週 月曜日) 感想

浩太お父ちゃんの突然の死。悲しみに浸れないほど逼迫した経営状況。それぞれが抱える思い出。

リアルだわ……。

祥子(高畑淳子)は浩太(高橋克典)の訃報を受け、貴司(赤楚衛二)と共に急ぎ東大阪へ向かう。浩太の葬儀を終え、憔悴(しょうすい)しためぐみ(永作博美)と舞(福原遥)、悠人(横山裕)、祥子は帰宅する。めぐみはお礼を梅津一家へ言うが、雪乃(くわばたりえ)にしっかり寝るようにと気遣われる。舞は貴司(赤楚衛二)に、いまだに父・浩太が急逝したことが信じられないと吐露する…

Yahoo!テレビ より引用
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連続テレビ小説「舞いあがれ!」第15週「決断の時」第67話

朝ドラ『舞いあがれ!』感想

感想

お父ちゃんの靴のシーンでもらい泣き……。

居なくなった人の物に触れた時、寂しさが溢れる。とてもよく理解できる。

しかし世間の風は冷たい。

これもまた当たり前で理解できる。

小さな葬儀

いろいろお世話になって……。

家の前まで付き添うのは、岩倉一家と、五島から出てきてくれた母の祥子ばんば。

そして家族のようにつき合った隣家の親友、梅津一家のみ。

葬儀の様子は映されなかったので、もしかしたら社葬も含めた大きな葬儀だったのかもしれない。章兄ちゃんも来てくれたのかもしれない。それは分からない。

しかし、めぐみさんの様子を見るに、家族だけの小さな葬儀を行ったのではないかなと、そう想像する。

突然すぎて、めぐみさんも自分の髪を染めている間がなかったように、悠人もまた派手な髪色を落ち着かせている時間がなかったのだと思う。そういう所がとてもリアルに感じた。

知らぬ顔でもないのに、葬儀に来てくれることもない柏木学生。というか「知らせていない」のだと思う。

それが遠慮なのか、それどころじゃないのかも分からないけれど、……いや、こういうことを「それどころじゃない」と思ってしまうことがもう、恋人の距離感とは違うよね。

対して、

しばらくこっちにおるから。

と言ってくれる貴司くん。

うん……そうなんだろうなぁ……。

「こういう時に一緒に居た人」が最終的には「居て欲しい人」なのよ。

会社の行く末

「こんな時にナンなのですが」

と言いながら、めぐみさんを哀しみに浸らせてくれないのは、経営難真っ最中という現実、

売んのが一番ええで。

と、悠人は言う。

お父ちゃんは売る気はなかった。

で通すめぐみさん。

気持ちは分かるけれど、現実がそれを許さんのよ。

じゃばってん、人間やバカ力ん出ることもあっとぞ。向かい風ん強かけんが強くなることもあっとさ。


と言うばんば。

まぁ……朝ドラだからそういう結末になる気がする。

でも、根性で不況に勝った時、悠人の立場はどうなるのだろう。

私的にはものすごく悠人に同情してしまう。悠人が「改心(?)した」ような形になる展開は何だか嫌だ。悠人は悠人のお仕事をきちんとしているのに……。

「会社は家族」と言いきって浩太さんが守ろうとしてきた社員たちも裏では「めぐみさんには経営能力無いからね~~」みたいな話で持ちきりである。IWAKURA……現実は厳しい。

お父ちゃんの靴

居なくなった人を思い出す時間もないほどドタバタして。

ふっと、残された物に気づいて触れた時。

思い出が蘇って涙があふれる。

ものすごくリアルだった。

舞には、お父ちゃんとの思い出がたくさんあるものね。

それに引き換え、悠人の思い出は、最後に喧嘩別れした記憶。そればかり。

温かい記憶が残る人が居る。

呪わしい後悔が残る人もいる。

どっちも「思い出」。

個人的な日記みたいなお話なのですが、本日息子が家を出てしまいまして……(別に家出とかそういうんじゃなく、リモート期間が終わったので通勤が必要になって、とりあえず職場の近くに出て行っただけなのだけど)。

コロナ禍からリモートになって長く一緒に居すぎたから、居なくなって寂しくて寂しくて、置いて行ったものを見てはウルウルしていたところ。

ラストのお父ちゃんの靴を見て涙が止まらなくなった。……いえ、別にこっちは死んでしまったわけではないので、一緒にすんなって話ですよね、すいません。

こういうドラマや映画に出会うたびに、父が亡くなった時、私は母に対して思いやりが本当に足らなかったなぁと思う。

近くにいる舞が親から頼られるように、その時に傍に居なかった者は家族の枠から何となく外れていくよね。

悠人の気持ちを考えると、辛いな。

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舞いあがれ! キャストとスタッフ

キャスト

岩倉舞 – 福原遥(子役期:浅⽥芭路)

岩倉浩太 – 高橋克典
岩倉めぐみ – 永作博美
岩倉悠人 – 横山裕(子役期:海老塚幸穏)
才津祥子 – 高畑淳子


梅津貴司 – 赤楚衛二(子役期:齋藤絢永)
梅津勝 – 山口智充
梅津雪乃 – くわばたりえ

望月久留美 – 山下美月(子役期:大野さき)
望月佳晴 – 松尾諭

笠巻久之 – 古舘寛治
結城章 – 葵揚


八木巌 – 又吉直樹
津田道子 – たくませいこ


木戸豪 – 哀川翔
浦信吾 – 鈴木浩介
山中さくら – 長濱ねる

刈谷博文 – 高杉真宙
由良冬子 – 吉谷彩子
鶴田葵- 足立英

柏木弘明 – 目黒蓮
矢野倫子 – 山崎紘菜
中澤真一 – 濱正悟
吉田大誠 – 醍醐虎汰朗
水島祐樹 – 佐野弘樹


大河内守 – 吉川晃司

語り – さだまさし

舞いあがれ! スタッフ

◆制作統括 : 熊野律時、管原浩
◆プロデューサー : 上杉忠嗣
◆演出 : 田中正、野田雄介、小谷高義、松木健祐

◆脚本 : 桑原亮子、嶋田うれ葉、佃良太

◆音楽 : 富貴晴美
◆主題歌 : back number「アイラブユー」


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