永作さんの演技が昔から大好きだからさ。本当に今日の演技を見て、お母さんが永作で良かったなぁって思ってる。
追い詰められた人の苦しさ。伝わる。
逃げたウサギを探すために走り回った舞(浅田芭路)は熱を出してしまい浩太とめぐみは病院へ連れていく。そこで医師から環境をかえることを勧められる。窓越しに舞と話せる貴司は、久留美からの手紙を紙飛行機にして舞に渡し励ます。舞の病状にめぐみは心身が疲れ果てていた。それを気遣う浩太は、舞をめぐみの母・祥子(高畑淳子)のもとへ連れていくことを提案する。祥子とは長年顔を会わせていないめぐみは、逡(しゅん)巡する。
(Yahoo!テレビより引用)
連続テレビ小説「舞いあがれ!」第1週「お母ちゃんとわたし」第2話
感想
「熱が下がらない」感覚はつらい。
それを育てている身もつらい。
「環境のせい」って言われるのは親としてつらい。
環境のせい
昨日も書いたけれど、子どもは原因不明の熱をよく出す。
当家の息子も小学生の低学年の時、月の半分くらい休んでいたことがある。
あの頃は自分の事ばかり考えていたけれど、子ども自身も休んだ後で学校へ出て行くのがつらかっただろうな。
おかゆを無理して食べさせ、娘にかける言葉。
偉いなぁ。お母ちゃんも頑張るからな。
つらくても子どもの前で笑ってあげる。
医師の診たては、
環境変えた方がええのとちゃいますか?
子供は敏感やよってな。
親がいっぱいいっぱいなると……まあ、いろいろとな。
オーバーワークのつらさが家族にも緊張感を与えてしまっているというのだろうか。
めぐみさん、十分に柔らかいと思うけれどなぁ……。
「うめづ」でも、ついボーッとしてしまう。
女将の雪乃さんがお父ちゃんに言ってくれる。
めぐみさん、今めちゃめちゃ疲れたまってる思うよ。
辞めてしまった従業員の穴をめぐみさんが埋めている。
家事も。子どもの世話も。
長男は、妹ばかりが大事にされている環境にストレスを感じている。
工場は今、人を雇う余裕がない。
それでも夫は言うのだった。
なあ、めぐみ。
舞を連れてしばらく五島に行ってめぇへんか?
そんなことでけへん。
工場の仕事せな。
僕がめぐみの分もやったらええこっちゃ。
悠人も置いていかれへん。
あいつの面倒は僕が見る。
1994年。
バブル崩壊後、町工場は経営難。
アゲアゲに乗って過剰に働いてきた人たちも、景気の低迷と共に壊れてきたんだよね。
人が優しい
バブルが崩壊して、生活は苦しくなったけれど、人は段々と優しくなってきたんだよね。
主婦は家の仕事を全部して子育てして家族の介護をするのは当たり前、のような考えも崩壊していった。
それでも、周りが優しくなったら辛さが無くなるのかといえばそういうことではなく。
確執があるらしい母が住む五島へ、舞と一緒に帰ることになったお母ちゃん。
めぐみです。
元気しちょる?
およ。元気たい。
うちも元気しちょるよ。
そうね。
悪かけど……しばらく娘と2人で五島に帰ってもよかかな?
……来たかったら来ればよか。
返事はぶっきらぼうだけれど、母はほんの少し、ほんの少しの喜びを表情に浮かべる。
高畑さんの演技の細やかさ。
久留美ちゃんから、「はよ学校に来ていっしょにウサギの世話しよ。楽しみに待ってます。」と優しい手紙を貰った舞。
だから五島へは行かない、と言うかと思ったけれど、素直にうなずく。
今のところ、ヒロインは極めて受動的。
五島へ行って人生も性格も変化が出てくるのかな。
丁寧に心情を描いていくドラマであることは確か。
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舞いあがれ! キャストとスタッフ
キャスト
岩倉舞 – 福原遥(子役期:浅⽥芭路)
岩倉浩太 – 高橋克典
岩倉めぐみ – 永作博美
岩倉悠人 – 横山裕(子役期:海老塚幸穏)
才津祥子 – 高畑淳子
梅津貴司 – 赤楚衛二(子役期:齋藤絢永)
梅津勝 – 山口智充
梅津雪乃 – くわばたりえ
望月久留美 – 山下美月(子役期:大野さき)
望月佳晴 – 松尾諭
笠巻久之 – 古舘寛治
八木巌 – 又吉直樹
津田道子 – たくませいこ
木戸豪 – 哀川翔
浦信吾 – 鈴木浩介
山中さくら – 長濱ねる
刈谷博文 – 高杉真宙
由良冬子 – 吉谷彩子
鶴田葵- 足立英
柏木弘明 – 目黒蓮
矢野倫子 – 山崎紘菜
中澤真一 – 濱正悟
吉田大誠 – 醍醐虎汰朗
水島祐樹 – 佐野弘樹
大河内守 – 吉川晃司
語り – さだまさし
舞いあがれ! スタッフ
◆制作統括 : 熊野律時、管原浩
◆プロデューサー : 上杉忠嗣
◆演出 : 田中正、野田雄介、小谷高義、松木健祐
◆脚本 : 桑原亮子、嶋田うれ葉、佃良太
◆音楽 : 富貴晴美
◆主題歌 : back number「アイラブユー」
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