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NHK朝ドラ【カムカムエヴリバディ】第83回 (第18週 月曜日) 感想

私はスターですよ。
大部屋なんぞに軽々しく声はかけません。

なのに真実を告げてあげたんだよね。20年。

モモケンの方もやっと嫉妬から解放された。

いよいよ迎えた「妖術七変化!隠れ里の決闘」の敵役オーディション当日。大部屋俳優の五十嵐(本郷奏多)と虚無蔵(松重豊)は、ペアで殺陣(たて)を披露することに。ひなた(川栄李奈)も、謎の振付師・サンタ(濱田岳)とともにオーディションの様子を見守ります。見事な殺陣を披露する二人ですが、突然、審査員席に座っていたモモケン(尾上菊之助)が立ち上がり………

(『カムカムエヴリバディ』上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
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連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第18週「1984−1992」第83話

NHK朝ドラ【カムカムエヴリバディ】感想

感想

朝ドラで本気の立ち合いを見る時が来るとはね。

途中から見た視聴者がチャンネル間違えたかと思う(?)迫力。

虚無さん、良かったねぇ……。

長かったのぉ……

29番の五十嵐さんが「左近」。30番の伴さんが「黍之丞」。お願いします。

オーディションを始める子弟。

わぁ、こんなに長く見せてくれるんだ。と思うほど立ち合いオーディションのシーンが長い。

五十嵐も(奏多くんも)頑張っているなぁ……。

審査する監督の反応もまずまず。

2人の立ち合いが終わると、今度は「左近」と「黍之丞」の交替が申し渡された。

その時、モモケンが突然立ち上がる。

30番さんは一度は左近を演じたお人。
ひとつ私がお相手いたしましょう。

廊下から見守る ひなたの隣にいつの間にか「ダンスのおっちゃん」が立っていた。

長かったのぉ。20年。

あんたも長かったねぇ。算太。

父の気持ち

「暗闇でしか見えぬものがある 暗闇でしか聴こえぬ歌がある」「黍之丞見参」

から始まる殺陣オーディションは、もう本番さながら。

20年前、算太は『妖術七変化隠れ里の決闘』を観に行き、劇場ですすり泣きが止まらないダンゴちゃんに会ったのだという。

後学のために聞きてえんじゃけど……この映画、どけぇ、そねん感激しよんなら?


まあ、確かに殺陣は見事じゃったあ。

ふと見ると、テレビで見る顔。

あんた団五郎じゃろう?モモケンのせがれの。

泣きじゃくっている事情を聞けば、父の相手役は自分だったはずなのに、拒否して無名の大部屋と共演していることが悔しいと言うのだった。

そんなに許せないでしょうか?映画を離れてテレビに飛び込んだ私のことを。


そうかもしれんのう……。じゃあけどのう、ダンゴちゃん。

「ダンゴちゃん」って……。


親父っちゅうんは一筋縄ではいかんもんじゃ。

許しとるようで許しとらん。
許しとらんようで許しとる。

親父さんはあんたに黍之丞をやってもれえてんじゃねえか?

敵役の左近じゃのうて。

それは金太さんのことだよね。

仲違いしたまま、生還したことも伝えられず。二度と会えなくなってしまった金太さんのことだよね。

立ち合いが終わり、静かにモモケンは言うのだった。

はあ……これが……。
父が見た景色なんですね。
20年前に。

感無量だね。

「大部屋」だの「脇役」だのという垣根は越えた達成感。

しかし、モモケンには意地がある。

だけどね、虚無さん。
あんたじゃ駄目なんだ。


わしが無名やからか。

そうじゃない。


せりふが下手やからか。

そうじゃない。
虚無さん。
私は「私の左近」を探しに来たんです。


父があんたという左近を見つけたように。
あんたに頼ったんじゃ父を超えられない。

虚無さんは頭を下げた。

ありがとうございました。
文四郎とも……手合わせしてやってください。

良かった……

五十嵐のこと、推してくれる優しさよ。

五十嵐もモモケンの「私の左近」になれるといいなぁ。

20年

出て行こうとする虚無さんを呼び止めて、モモケンは言ってやるのだった。

あんた、思ってるでしょう。
父があんたを抜てきしたのは私への当てつけだったと。


父は言ってました。

伴虚無蔵は桃山団五郎よりずっといい役者だと。

父は役者としてあんたに一目置いていたんです。

ずっとずっと長い間、当てつけでキャスティングされ、自分のせいで映画の評価を下げてしまったと思っていた虚無さん。

何で……何でもっと早うに言うてくれへんかったんですか。

わし……20年、思い詰めてましたがな。

つまり……

「早く言ってよぉぉ……」

ですね……。

モモケンは真っすぐ虚無さんを見る。

こっちだって20年、苦しんできたのだから。

何でって?
私はスターですよ。


大部屋なんぞに軽々しく声はかけません。

言ったねぇ……。

長い間言えずに苦しんできた父への文句。


恐れ入りました。

良かった。

苦しみが消えて良かった。

そしてもう一つ。

モモケンには隠している気持ちがあるのだった。

待ってください。
あなたと話がしたかったんです。

呼び止められたのは ひなただった。

算太がモモケンの秘密を知っていたように。

モモケンも算太の秘密を知っているということだろうか。

ひなたのことを……。

※朝ドラレビューは基本的に簡単感想で。
※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
…テンプレだす…。

キャストとスタッフ

キャスト

橘安子(雉真安子) – 上白石萌音(子役期 : 網本唯舞葵)
大月るい(雉真るい) – 深津絵里 (子役期: 古川凛)
大月ひなた – 川栄李奈 (子役期 : 新津ちせ)

大月錠一郎 – オダギリジョー
大月桃太郎 – 青木柚(子役期: 野﨑春)

五十嵐文四郎 – 本郷奏多
桃山剣之介 – 尾上菊之助
伴虚無蔵 – 松重豊
榊原誠 – 平埜生成
美咲すみれ – 安達祐実

野田一恵 – 三浦透子(子役期:清水美怜)
野田一子 – 市川実日子

藤井小夜子 – 新川優愛(子役期:竹野谷咲)

赤螺清子 – 宮嶋麻衣 → 松原智恵子
赤螺吉右衛門 – 中川聖一朗(堀部圭亮)
赤螺初美 – 宮嶋麻衣
赤螺吉之丞 – 徳永ゆうき(子役期:石坂大志)

破天荒将軍 – 徳重聡

橘金太 – 甲本雅裕
橘小しず – 西田尚美
橘算太 – 濱田岳
橘杵太 – 鷲尾真知子

雉真千吉 – 段田安則
雉真美都里 – YOU
雉真稔 – 松村北斗
雉真勇 – 村上虹郎
雉真雪衣 – 岡田結実

村野タミ – 西川かの子

水田きぬ – 小野花梨
水田卯平 – 浅越ゴエ
水田花子 – 小牧芽美
水田力 – 小林よしひさ
赤螺吉兵衛 – 堀部圭亮
柳沢定一 – 世良公則
柳沢健一 – 前野朋哉

平川唯一 – さだまさし
ロバート・ローズウッド – 村雨辰剛
小川澄子 – 紺野まひる
こわもての田中 – 徳井優
小椋くま – 若井みどり
村野タミ – 西川かの子
神田猛 – 武井壮


トミー – 早乙女太一
竹村平助 – 村田雄浩
竹村和子 – 濱田マリ
片桐春彦 – 風間俊介
笹川奈々 – 佐々木希
木暮洋輔 – 近藤芳正
西山太 – 笑福亭笑瓶
磯村吟 – 浜村淳
エンタツ – 中川剛
アチャコ – 中川礼二

語り – 城田優

スタッフ

◆制作統括 : 堀之内礼二郎、櫻井賢
◆プロデューサー : 葛西勇也、橋本果奈、
齋藤明日香
◆演出 : 安達もじり、橋爪紳一朗、
松岡一史
◆脚本 : 藤本有紀
◆音楽 : 金子隆博
◆主題歌 : AI「アルデバラン」


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