森口の娘の使われ方、何だかガッカリ。
赤いミサンガ事件、昭和なのにレアすぎる。
「理由なき犯行」「つながりのない集団犯罪」それ、令和のドラマで改めてやればいいと思うの。
日曜日。喫茶ライトハウスに呼ばれた寅子(伊藤沙莉)は、涼子(桜井ユキ)と玉(羽瀬川なぎ)の「とっておきの料理」を懐かしむ。寅子は、玉に何か言いたいことがあると感じ取る。そんな中、航一(岡田将生)から、市内で頻発するひったくり事件の犯人と名乗る人物が自首してきたと連絡が入る。おかしなことに、元木(山時聡真)を含む7人の少年たちは学校も違い、何のつながりもないと言う…
あらすじ は 公式サイトより引用
連続テレビ小説「虎に翼」第17週「女の情に蛇が住む?」第83話
感想
昨日に引き続き、軽く。
涼子さまのその後
寅子は玉ちゃんが何か言いたそうで気になると言って、涼子さまの留守中に話し始めたけれど、お嬢さんだった涼子さまが一人で玉ちゃんの世話をしている現状を考えれば「言いたいこと」もあるよねぇ、そりゃ。
東京に居れば、まだ梅子さんなど知り合いが交替でお世話することも出来たかもしれないが、現状、新潟では「雇う」しかない。
話を聞いたからって、寅子に何かできるのか?……と思ったけれど、この会話のおかげで涼子さまのここまでをかなり知ることができた。
涼子さまの「あの」お母さまは空襲前に病で亡くなったらしい。
その後もひまを出さなかった使用人たちと涼子さまは戦火を逃げ、玉ちゃんはそんな中で腰を打つ大けがを負って下半身が動かなくなった。
終戦を迎えると憲法改正で貴族制度は廃止。
お嬢様はおっしゃいました。
「華族制度が廃止されて国民が平等になるということは国は華族の特権を全て奪うということ」
「この家は終わる」と。
それは涼子さまにとって自由をやっと得たという事にもなるだろうけれど、こんな時代だから「喜ばしい」とはとても言えないよね。
衣食住、そして好きに使える金があってこその自由。
何もかも取り上げられた末の自由は、ただの追放にも等しい。
桜川家は莫大な借金を背負い、お屋敷を手放すことになりました。
お嬢様は新潟の別荘を売却するついでに私を送り届けてくださるとおっしゃいました。
それで何で新潟?…と思ったら、別荘がこちらにあったのだね。
そして涼子さまは別荘を売って、ここに店を作った。
ところで、ご主人も戦死を?と思ったら、戦後に離婚されたらしい。
そこで初めてお嬢様と胤頼様が離婚されたことを知りました。
うん、視聴者も初めて知った。
身体障害者福祉法という法律が出来たのをご存じですか?
新潟市内に私のような人たちに治療や職業訓練をしながら生活を支援する更生指導所という所があるそうです。
私がそういった施設に入れるようにお力添えいただけませんか?
私がいなくなればお嬢様は自由になれるんです。
なるほど。
それで寅子を頼りたかったと。
しかし、寅子は現在完全なる新潟素人。
役に立てるといいねぇ。
赤いミサンガ事件
三条に戻ると、森口からペコペコ挨拶される寅子。
先日は娘がてえへんお世話になったそうで。
これから話し相手になってやってくだせえ。
娘にはメチャクチャ甘いらしい。
森口と一緒に居た娘・美佐江は
先生、手を出してくれますか?
と、手作りの赤いブレスレットを着けてくれた。
この時代にミサンガ!?(いいえ、何か数珠的なもの(笑))
先生は私の特別です。
この時の寅子はまだこれが美佐江教の数珠だとは知らなかった。
寅子はこの時、ひったくり青少年の刑事事件を担当していた。
航一からの電話を受ける寅子。
例のひったくり事件、自分が犯人だという中高生たちが自首してきたんです。しかも6人も。
元木少年を含めて7人。
恐らく共犯した仲間なのでしょうが、学校も違い、つながりがない。
それは、ネットで知り合った闇バイトじゃないの?(笑)
共通しているのは皆、犯行動機を「気持ちをすっきりさせるため」と答えているそうです。
すごく令和だ……。
裁判では、ひったくり犯である元木は全く悪びれた様子がない。
あなたは仲間と共謀して事件を繰り返す、いわば窃盗の常習犯だった。
水上さんにもあなたは随分反抗的な態度を示し、なかなか盗んだものを返さなかった。そうだね?
どうせ悪いことして稼いだもんだ。
とられたって自業自得でしょ。
寅子が犯行理由を聞くと、
理由なんてどうでもいいでしょ。
と嘯く。
しかし、元木は寅子がつけていた赤いブレスレッドを見た途端に意味ありげなことを言い出すのだった。
あの子をすっきりさせたくて。
そう言ってニヤニヤと自分の腕の赤いブレスレッドを見せる。
寅子は美佐江が事件に関わっているのではと考えるようになる。
三条の支部を訪ねてきた美佐江に尋ねる寅子。
それって、ほかの誰かにもあげたりした?
特別な人にだけです。
と微笑む美佐江。
それは何人くらい?
嫉妬ですか?
ねえ教えてくれない?
美佐江さんの言う特別ってどういうことなのかしら?
例えばあなたのために何か…。
……と、苛立ったようにカバンを床に投げつけ、寅子に渡したブレスレッドを手で引きちぎる美佐江……。
美佐江教ですか
美しい少女が教祖のようになって、自分を崇拝する人間を操る。教徒の印は赤いミサンガ。
とか、テレ朝辺りが作りそうだけれど(笑)
私はただただ、森口の娘には父と取り巻きを制することができる弁護士になってほしかったんだよね。
杉田兄弟以外に、賄賂を受けない弁護士が居てくれれば三条も安泰だし。
なのに、娘が犯罪の黒幕になっちゃうなんて。
そりゃ森口の鼻はへし折れるだろうけれど、そんなことではないんだよね……。
嫌なエピソードだなぁ。
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広告虎に翼 キャストとスタッフ
キャスト
佐田(猪爪)寅子 – 伊藤沙莉
星航一 – 岡田将生
猪爪直明 – 三山凌輝
猪爪(米谷)花江 – 森田望智
猪爪直人 – 琉人
猪爪直治 – 楠楓
佐田優未 – 竹澤咲子(子役期 : 山中天喜→三上ひめな→斎藤羽結→金井晶)
佐田優三 – 仲野太賀
猪爪直道 – 上川周作
猪爪はる – 石田ゆり子
猪爪直言 – 岡部たかし
山田よね – 土居志央梨
桜川涼子 – 桜井ユキ
大庭梅子 – 平岩紙
崔香淑(汐見香子) – ハ・ヨンス
轟太一 – 戸塚純貴
花岡悟 – 岩田剛典
小橋浩之 – 名村辰
稲垣雄二 – 松川尚瑠輝
桂場等一郎 – 松山ケンイチ
汐見圭 – 平埜生成
久藤頼安 – 沢村一樹
多岐川幸四郎 – 滝藤賢一
穂高重親 – 小林薫
桜川寿子 – 筒井真理子
桜川侑次郎 – 中村育二
笹山 – 田中要次
竹中次郎 – 高橋努
久保田聡子 – 小林涼子
中山千春 – 安藤輪子
雲野六郎 – 塚地武雅
増野 – 平山祐介
大庭徹男 – 飯田基祐
稲 – 田中真弓
壇 – ドンペイ
浦野 – 野添義弘
語り – 尾野真千子
虎に翼 スタッフ
◆放送期間 : 2024年4月1日 ~ 2024年9月 日(予定)(全120回)
◆制作 : NHK(AK)
◆平均視聴率 : %
◆制作統括 : 尾崎裕和
◆プロデューサー : 石澤かおる,舟橋哲男,徳田祥子
◆演出 : 梛川善郎,安藤大佑,橋本万葉
◆脚本 : 吉田恵里香
◆音楽 : 森優太
◆主題歌 : 米津玄師「さよーならまたいつか!」
『虎に翼』各回リンク
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