羽鳥先生の本音が、意外と俗っぽかったことに好感度。
あの先生でも「書かれちゃう」ことは物凄くイヤなんだよね。
鮫島の罪は重い……(拍手してる場合じゃないでっせ)。
引退会見後もスズ子(趣里)は、羽鳥善一(草彅剛)と相変わらず話ができないままでいた。そんなスズ子に対し、茨田りつ子(菊地凛子)はきちんと羽鳥と話をするべきだと伝える。一方、麻里(市川実和子)も善一にスズ子と話をすべきだと伝える。やがて、スズ子が羽鳥の家を訪ねようと家の玄関を出ると、そこには訪ねてきた羽鳥の姿があった。これまで苦楽をともにし、数々の名曲を生み出してきた二人が心の底から思いを語り合う…
あらすじ は Yahoo!テレビ より引用
連続テレビ小説「ブギウギ」第26週「世紀のうた 心のうた」第125話
感想
そうだ。解散コンサートだ!(解散ではない)
「歌手」なら、そこはちゃんとしないとケジメがつかないでしょ。
そして視聴者的にも、ここは歌で閉めていただきたいでしょ、もちろん。
自分で言え
あなたたちは何やってるのよ。
と、茨田りつ子に怒られるスズ子。
避けられて当たり前でしょ。
引退宣言だけじゃなくって勝手に引退の発表までしたんだから。
でもね、あそこで言ったような感謝の言葉は直接先生に伝えるべきよ。
もっともだよね。
実在のモデルの人。笠置シヅ子さんも服部先生に何も言わずに勝手に引退したそうで(笑)
今日のストーリーは笠置シヅ子にケジメつけさせてあげる話だったのかも。
あの……茨田さん、仲介してもらえまへんやろか。えへへ。
えへへじゃないわ(笑)可愛くしてもダメ。
「えへへ」じゃないわよ。
私は知りません。
自分でちゃんと伝えなさい。子供じゃないんだから。
そう言いつつ、たぶん茨田さんってスズ子のことを可愛く思っているよね。
ここは良い関係だったな。
最高の人形
スズ子が羽鳥家に向かおうと家を出ると、何と門前に羽鳥先生が立っている。
「えへへ」の雰囲気で。
僕は、君が僕のもとからいなくなってしまうことが怖くてたまらなかったんです。
だって、君との新曲がないだけで世間は僕をスランプだと言う。
君が女優業に邁進すれば「羽鳥善一は捨てられた」なんて書かれる。
それは、「鮫島」ですよね。
羽鳥先生ほどの人でも「書かれる」のは嫌だったんだと思うと……親しみがわくね。
中でも一番耐えられなかったのは、ブギ・イコール=福来スズ子になってしまったことなんだ。
君にさまざまなブギを提供すればするほどブギは君のものになった。
僕はいつしか君に嫉妬していたんです。
もっと、2人の絆について泣き言を言うと思っていたので。
この俗っぽさには逆に共感を覚えてしまった。
羽鳥善一はスズ子とブギと一蓮托生を望んで「引退させない」という呪いの言葉を吐いていた。
反対した理由は「恐かった」。
ものすごく……人間らしい。
僕は激しく動揺してしまって絶縁だなんて全くどこまで小さな人間なんだって今回のことで思い知ったよ。
福来君、嫌な思いをさせて本当に申し訳なかった。
僕はまだまだ君と楽しみたかった。
君と一緒にもっともっと歌を作りたかった。
本心はただそれだけなんだ。
福来くん、今まで僕を楽しませてくれて本当にありがとう。
羽鳥善一という作曲家をつくってくれたのは紛れもなく君です。
深く感謝します。
今まで本当にありがとう。
先生がここまで言ってくれたのをスズ子は心から感謝する。
本当は自分から羽鳥邸に出向いて叱られる予定だったんだもの……。夢みたいな展開よね。
先生が正直に言うてくれはったからワテも正直な気持ちを話します。
ワテは何度も先生に救ってもらいました。せやからいうわけやないんでっけど、ワテ先生の作られた歌だけ歌ってきましたんやで。
僕の歌だけを?ああ…言われてみれば…。
ワテは先生の作ってくれはった歌だけ歌いたかったんです。
ワテを一番輝かせてくれはるんが先生ですねん。
先生とワテは人形遣いと人形みたいな関係やと思うてます。
そうか……。
オープニングのあのお人形は、羽鳥先生に操られるスズ子自身だったのか!
私は正直、あの騒がしいOPがあまり好きではなかった。
この人の人生には戦争もパートナーの死も待っているのに、こんな騒がしいOPでいいのだろうかと、初めの頃から思っていた。
けれど、このドラマはあのOPを貫いたものね。雨の日も風の日も。
その内、あまりにも悲しい時もこのOPを続ける神経がよく分らなくて、ちょっと気持ち悪くさえ感じていたのね。
それはそういうことだったんだ。
親が死んでも弟が死んでもステージで歌い続けたスズ子。
そうすることで立ち直って来たのよね。
ワテはいつまでも先生の最高の人形でおりたかったんです。せやけど、もう無理ですわ。
そんなことは断じてないし、最高かどうかなんてどうだっていいことじゃないか。
ようないんです。
ワテにとってはようないんです。
ワテはお客さんの前に先生にとっての最高の歌手でおりたいんです。
ヘへへ…。
先生に負けへんぐらいしょうもないことでっしゃろ。
さすがに恥ずかしいて会見ではよう言いまへんでしたわ。
先生、福来スズ子という歌手をつくってくださってホンマにありがとうございます。
福来スズ子がこれだけの歌手になれたんは、紛れもなく羽鳥善一という大天才の作曲家のおかげです。
今までホンマにありがとうございました。
先生のおかげでワテ、最高に楽しい歌手人生を送れましたわ。
妻もうらやむ強固な絆……以上のものだわ。
先生と人形だったとは。
何より愛しそうに思い出を振り返る羽鳥善一と、その人形、福来スズ子。
それを演じる草なぎ剛と趣里にまで絆を感じてしまった。この2人がこの役で本当に良かったね。
そして、先生は言うのだった。
福来君…。
福来君、最後に最後にもう一度だけ、こんなしょうもない僕と遊んでくれないか。
うん。僕はね、君と一緒にお客さんに感謝をしたい。
引退会見だけじゃ駄目だ。
最後にもう一度、お客さんの前で歌って思いっきり楽しく終わろうじゃないか。
それは当然だと思うわ。
あんな会見で突然歌手をやめてしまったら、ファンのガッカリは収まらないよね。
ドラマ的にもコンサートで閉めていただきたいものです。
あと1日……。
ところで「みるはち」では、あなたのベスト朝ドラ投票所 をリニューアル。よろしければぜひ。
このドラマのレビューを投稿してください
ブギウギ キャストとスタッフ
キャスト
花田鈴子 – 趣里(子役時代:澤井梨丘)
花田梅吉 – 柳葉敏郎
花田ツヤ – 水川あさみ
花田六郎 – 黒崎煌代
橘アオイ – 翼和希
大和礼子 – 蒼井優
白川幸子/ リリー白川 – 清水くるみ
桜庭辰美 / 桜庭和希 – 片山友希
秋山美月 – 伊原六花
股野義夫 – 森永悠希
林 – 橋本じゅん
大熊 – 升毅
易者 – なだぎ武
アホのおっちゃん – 岡部たかし
アサ – 楠見薫
熱々先生 – 妹尾和夫
ゴンベエ – 宇野祥平
三沢光子 – 本上まなみ
タイ子 – 藤間爽子
ハット – 福徳秀介
コック – 後藤淳平
茨田りつ子 – 菊地凛子
羽鳥善一 – 草彅剛
羽鳥麻里 – 市川実和子
羽鳥カツオ- 中谷悠希(子役時代 : 髙田幸季)
小村チズ – ふせえり
小村吾郎 – 隈本晃俊
伝蔵 – 坂田聡
松永大星 – 新納慎也
辛島一平 – 安井順平
中山史郎 – 小栗基裕
一井 – 陰山泰
二村 – えなりかずき
三谷 – 国木田かっぱ
四条 – 伊藤えん魔
五木ひろき – 村上新悟
小林小夜 – 富田望生
大林林太郎 – 利重剛
藤村薫 – 宮本亞門
山下達夫 – 近藤芳正
佐原 – 夙川アトム
田中鷹雄 – 高阪勝之
棚橋健二 – 生瀬勝久
東 – 友近
鮫島鳥夫 – みのすけ
おミネ – 田中麗奈
小島 – 田村裕
大野晶子 – 木野花
水城アユミ – 吉柳咲良
柴本タケシ – 三浦獠太
高橋 – 内藤剛志
村山愛助 – 水上恒司
村山トミ – 小雪
坂口 – 黒田有
矢崎 – 三浦誠己
大西トシ – 三林京子
大西タカ – 西村亜矢子
大西ヒデオ – 湯浅崇
治郎丸和一 – 石倉三郎
治郎丸ミネ – 湖条千秋
西野キヌ – 中越典子
語り – 高瀬耕造
ブギウギ スタッフ
◆制作 : NHK(BK)
◆制作統括 : 福岡利武,櫻井壮一
◆プロデューサー : 橋爪國臣
◆演出 : 福井充広,二見大輔,泉並敬眞,鈴木航,盆子原誠
◆脚本 : 足立紳,櫻井剛
◆音楽 : 服部隆之
◆主題歌 : 中納良恵・さかいゆう・趣里「ハッピー☆ブギ」
『ブギウギ』各回リンク
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10
11 12 13 14 15
16 17 18 19 20
21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
31 32 33 34 35
36 37 38 39 40
41 42 43 44 45
46 47 48 49 50
51 52 53 54 55
56 57 58 59 60
61 62 63 64
65 66
67 68 69 70 71
72 73 74 75 76
77 78 79 80 81
82 83 84 85 86
87 88 89 90 91
92 93 94 95 96
97 98 99 100 101
102 103 104 105 106
107 108 109 110 111
112 113 114 115 116
117 118 119 120 121
122 123 124 125