東京が統制されていれば当然大阪も統制されている。
雇われている以上、自由はない。
だからフリーランス……なかなか厳しい道。
楽劇団が解散して数週間、スズ子（趣里）は何をするでもなく日がな一日を過ごしていた。そんな時、スズ子は大阪に戻ってこないかと誘われる。しかし、大阪でもかつてのように自由に歌うことはできないと聞いていたスズ子は、これからどうしていいのか悩んでしまう。スズ子は羽鳥善一（草彅剛）に相談するのだが、やはりなかなか答えが出ない。そんなスズ子に、善一は茨田りつ子（菊地凛子）のコンサートのチケットを差し出す…
あらすじ は Yahoo！テレビ より引用
連続テレビ小説「ブギウギ」第9週「カカシみたいなワテ」第45話
感想
自分の音楽について悩んでいたスズ子に灯台のように道を指し示してくれる茨田りつ子。
とりあえずは、独立音楽家の始まり。
楽しめる場所
大阪の林さんから君を戻してくれと言われた。
楽劇団は残念な結果に終わったけど、福来スズ子は梅丸の看板歌手であることに変わりない。
原点に帰って大阪を盛り上げるってのも悪くないと思わないかい？
辛島さんはそう言うが、東京が統制されているのに大阪は自由ってことは無いはず。
秋山が手紙で教えてくれたんです。
今はＵＳＫの演目も愛国物中心で、これまでとはすっかり変わってしまったって。
帰る家ももうあらへんし、こっちに来て２年もたってしもてんのにやっぱり昔のようにはいかへんと思うんです。
でも君は歌うことしかできないだろう？
東京か大阪なんて問題じゃない。
君が楽しめる場所で歌えばいいさ。
そう言ってくれる羽鳥先生に、
みんながみんな先生みたいに楽しめませんよ。
と、解散の時に羽鳥先生に「あなたはいいよね」みたいなことを言った団員と同じことを言ってしまうスズ子。
お金のことであってもなくても、「貧しさ」は人の心を荒ませる。
しかし、羽鳥先生はネガティブに負けたくないだけで、決して「平気」なわけではない。
と、教えてくれる麻里夫人。
楽団が傾いてから向こう食事も喉を通らないぐらい悩んでたわ。
今だってそう。
ああやって仕事してないと落ち着かないのよ。
当然よ。
自分の音楽が国から否定されているわけなのだから。
どうしていいのか分からないのは、みんな同じ。
スズ子は羽鳥先生にチケットを貰った茨田りつ子の公演へ行ってみることにした。
福来スズ子楽団を作る
何よ、あんた。何しに来たの？
ステージが終わって、楽屋へ行くと、りつ子には露骨に嫌がられる。
すごくよかったです。感動しました。
ふん。簡単に言うのね。
いやホンマに！
久しぶりに胸の奥をグ～ッとつかまれたいうか、いや、もうホンマによかったです。
当たり前でしょ。こっちは楽団抱えてんのよ。
雇われのあなたとは覚悟が違うの。
誰に何を言われようと舞台にかじりついてでも自分の歌を歌うのよ。
そうか……。
スズ子は楽団の所属。だから自分だけの自由な音楽はやれない。茨田は一人だから好き勝手出来るし捕まっても良いのか……と思っていたけれど、そんなことではなかった。
茨田りつ子は自分の楽団を抱えていて、責任がある。
だから売れるステージを作らなくてはいけないのだ。
はあ～ほんっとイライラする。
あんた歌いたいんじゃないの？
なら、人の歌に感動なんかしてないで歌いなさい。こんなご時世、いつ歌えなくなるか分からないのよ。
りつ子は歌えなくなる未来がくることも分かっていた。
梅吉が喧嘩をした原因が、梅丸とスズ子への悪口に憤慨したからだと知ったスズ子。
飲めば飲むほどツヤちゃんに会いたい。
ツヤちゃんをギュ～ッと抱き締めたい。
逃げられても逃げられても追いかけて、抱き締めて、ほんでまた「いいかげんにしい！」いうてめちゃめちゃ叱られたい。
何やそれ。
どんだけ好きやねん。
当たり前やろ。あれは日本一のおなごやぞ。
うん。日本一のお母ちゃんや。
お前の歌、好きやった。
聴いてる思うで。
お前の歌、聴かせてやれ。
言われんでも聴かしたる！
ワテ、歌うわ。
歌を聞かせるんだ。
お母ちゃんへ。
多くのファンへ。
かかしのスズ子をつまらないと言った客へ。
そしてスズ子は決意するのだった。
まずは楽団スカウトから。
一井さん、もう所属先は決まってしまいましたか？
ああ、いや、まだだが。君は？
決まりました。
「福来スズ子とその楽団」です！
ワテはワテの楽団で歌うことにしました。
一井さん、ワテの楽団に入ってください！
楽団名長いな(笑)
上手く回って欲しいけれど、楽器もいずれは供出させられ、そして空襲へ……。
#朝ドラ『#ブギウギ』劇中で使われた『#ラッパと娘』の大好きなポスター pic.twitter.com/W1Lx5zNjDr
— 陰山泰 at first sight (@atfirstsight3) November 25, 2023
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ブギウギ キャストとスタッフ
キャスト
花田鈴子 – 趣里（子役時代：澤井梨丘）
花田梅吉 – 柳葉敏郎
花田ツヤ – 水川あさみ
花田六郎 – 黒崎煌代
橘アオイ – 翼和希
大和礼子 – 蒼井優
白川幸子/ リリー白川 – 清水くるみ
桜庭辰美 / 桜庭和希 – 片山友希
秋山美月 – 伊原六花
股野義夫 – 森永悠希
林 – 橋本じゅん
大熊 – 升毅
易者 – なだぎ武
アホのおっちゃん – 岡部たかし
アサ – 楠見薫
熱々先生 – 妹尾和夫
ゴンベエ – 宇野祥平
三沢光子 – 本上まなみ
タイ子 – 藤間爽子
ハット – 福徳秀介
コック – 後藤淳平
茨田りつ子 – 菊地凛子
羽鳥善一 – 草彅剛
羽鳥麻里 – 市川実和子
小村チズ – ふせえり
小村吾郎 – 隈本晃俊
伝蔵 – 坂田聡
松永大星 – 新納慎也
辛島一平 – 安井順平
中山史郎 – 小栗基裕
一井 – 陰山泰
小林小夜 – 富田望生
大林林太郎 – 利重剛
藤村薫 – 宮本亞門
二村 – えなりかずき
五木ひろき – 村上新悟
山下達夫 – 近藤芳正
佐原 – 夙川アトム
田中鷹雄 – 高阪勝之
棚橋健二 – 生瀬勝久
東 – 友近
鮫島鳥夫 – みのすけ
村山愛助 – 水上恒司
村山トミ – 小雪
坂口 – 黒田有
大西トシ – 三林京子
大西タカ – 西村亜矢子
大西ヒデオ – 湯浅崇
治郎丸和一 – 石倉三郎
治郎丸ミネ – 湖条千秋
西野キヌ – 中越典子
語り – 高瀬耕造
ブギウギ スタッフ
◆制作 : NHK(BK)
◆制作統括 : 福岡利武,櫻井壮一
◆プロデューサー : 橋爪國臣
◆演出 : 福井充広,二見大輔,泉並敬眞,鈴木航,盆子原誠
◆脚本 : 足立紳,櫻井剛
◆音楽 : 服部隆之
◆主題歌 : 中納良恵・さかいゆう・趣里「ハッピー☆ブギ」
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