何や不安……どころじゃなく心配だよね。
何かが近づいてきているような気がする。
妊娠したまま舞台に立ったスズ子（趣里）のジャズカルメンは好評を博しながら順調に公演を重ねていた。しかし、愛助（水上恒司）の病状は悪いままで、医者から東京行きの許可は出ないでいた。スズ子のもとには、風邪を引いてしまったため、ジャズカルメンの舞台を見るのは断念するとの手紙が愛助から届く。そうして愛助と会うことができないまま迎えた千秋楽、スズ子の楽屋に茨田りつ子（菊地凛子）が突然訪ねてくる…
あらすじ は Yahoo！テレビ より引用
連続テレビ小説「ブギウギ」第18週「あんたと一緒に生きるで」第83話
感想
手紙のやり取りだけでも十分に夫婦のような気分を味わえていた。
その手紙までが少なくなっていったら。
そう考えると不安が伝わる。
ワテも怒ってます
愛助くんの容体はかなり悪くなってしまっている模様。
トミさんは、東京に居ても大阪に居ても息子の容体は同じで、スズ子のせいではないと分かってはいるんだろうなぁと思う。けれど、一度出した言葉は引っ込められない。
こんなことになると分かっていたら、愛助は大阪へなんて来なかった。
スズ子も愛助を大阪へなんてやらなかった。
東京行きは絶対に許可できないと医師に言われ、
そんなに……悪いんでっか？
と、自分に絶望する愛助くん。
「どうやら一刻も早く『ジャズカルメン』を見たくて興奮して風邪をひいてしまったようや。アホや。ここで無理したら余計に悪くなってしまうかもしれへんから、今回ばかりは死ぬほど残念やけど東京行きは断念するわ」
手紙を読んで、スズ子は暗くなってはいけないと自分を戒める。
動いた！
動いた！
なあ……怒るわなあ。
怒れ怒れ！
愛助さん、この子、ホンマに怒ってますよ。
ワテも怒ってますで。
私、子供、産んでるのよ。
楽屋に茨田りつ子が来てくれた。
相変わらず下品な化粧ね。
いつも通り、嫌味を交えて語りかけてくる。好きだから来ているくせに(笑)
妊婦がどんな踊りしてるのか見に来てあげたのよ。
みっともなかったら舞台から引きずり下ろしてやろうと思って。
そらわざわざどうも。
おかげさまでこのおなかが好評みたいですわ。
スズ子も負けていない。
ほら、茨田りつ子さんやで～。怖い人なんやで～。
言い合えるから良いよね。戦時を潜り抜け、もはや親友のよう。
まあ余計なことは聞かないけど、あなたのお母さん本当にめちゃくちゃよね、こんな時に歌って、
でも大変なのはこれからよ。本当の本番は産んでから。
そんな経験者みたいに……。
あら？言ってなかったかしら。
私、子供産んでるのよ。
これは知らなかったねぇ……。
以前、書いたかもしれないが、茨田りつ子のモデルは淡谷のり子さんだという話。
お子様がいらしたのね。
子供は母親に預けっぱなしなのだという。
せやけど、何でまたお母様に預けっぱなしに？
歌いたいからよ。
私は何ら後ろめたいことのない生き方をしてきたつもりだけど、それだけが唯一の後ろめたさね。
だから私は歌に命を懸けるの。
自分には子どもと離れるなんて出来ないとスズ子は答えるけれど、なかなか、平成までは子ども連れで職場に来るなんてことは出来なかったこの国。
タレントのアグネス・チャンが子どもを連れて仕事に行き、あちこちから叩かれた「アグネス論争」が懐かしいわ。
この時、淡谷のり子さんは、「芸人が楽屋に子どもを連れてくると芸が駄目になる。」と言っておられたんですよね。反対派だった。
このドラマでは、冒頭で茨田さんがスズ子の子どもの面倒を見てくれていたよね。
もちろん、ドラマはドラマです。
返事が短い
「ジャズカルメン」が千秋楽を迎え、山下さんから今後の活動について相談を受けた時、スズ子は心にしまっていたことを打ち明けた。
愛助さん、なんぞ様子は聞いてまへんか？
ワテ、「ジャズカルメン」が無事に終わったことなんか手紙で知らせてるんでっけど、返事がハガキで来ましたんや。
ハガキを山下さんに見せる。
「『ジャズカルメン』を見られなくて本当に残念だった。すばらしい舞台やったんやろなあ。動くおなかにも触りたいです」
これが何か…？
山下さんは、大阪の状況を知っていて誤魔化しているのかな。
知らないふりをしているのかな。
今まではこないして手紙で来てましたから。
今まで来ていた長い長い手紙の束。
挨拶のようにハガキで出してくるのは、あまりにも儀礼的だ。
これは本人が書いてるの？
もしかしたら今、手紙書けんほど具合悪なってるんかな思て…。
ワテ… 何や不安ですねん……。
将軍の死は一定期間大奥にも伏せるのです、みたいなことにならないでおくれ……。
スズ子の不安げな表情が心から可哀想。
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ブギウギ キャストとスタッフ
キャスト
花田鈴子 – 趣里（子役時代：澤井梨丘）
花田梅吉 – 柳葉敏郎
花田ツヤ – 水川あさみ
花田六郎 – 黒崎煌代
橘アオイ – 翼和希
大和礼子 – 蒼井優
白川幸子/ リリー白川 – 清水くるみ
桜庭辰美 / 桜庭和希 – 片山友希
秋山美月 – 伊原六花
股野義夫 – 森永悠希
林 – 橋本じゅん
大熊 – 升毅
易者 – なだぎ武
アホのおっちゃん – 岡部たかし
アサ – 楠見薫
熱々先生 – 妹尾和夫
ゴンベエ – 宇野祥平
三沢光子 – 本上まなみ
タイ子 – 藤間爽子
ハット – 福徳秀介
コック – 後藤淳平
茨田りつ子 – 菊地凛子
羽鳥善一 – 草彅剛
羽鳥麻里 – 市川実和子
羽鳥カツオ- 中谷悠希(子役時代 : 髙田幸季)
小村チズ – ふせえり
小村吾郎 – 隈本晃俊
伝蔵 – 坂田聡
松永大星 – 新納慎也
辛島一平 – 安井順平
中山史郎 – 小栗基裕
一井 – 陰山泰
二村 – えなりかずき
三谷 – 国木田かっぱ
四条 – 伊藤えん魔
五木ひろき – 村上新悟
小林小夜 – 富田望生
大林林太郎 – 利重剛
藤村薫 – 宮本亞門
山下達夫 – 近藤芳正
佐原 – 夙川アトム
田中鷹雄 – 高阪勝之
棚橋健二 – 生瀬勝久
東 – 友近
鮫島鳥夫 – みのすけ
村山愛助 – 水上恒司
村山トミ – 小雪
坂口 – 黒田有
大西トシ – 三林京子
大西タカ – 西村亜矢子
大西ヒデオ – 湯浅崇
治郎丸和一 – 石倉三郎
治郎丸ミネ – 湖条千秋
西野キヌ – 中越典子
語り – 高瀬耕造
ブギウギ スタッフ
◆制作 : NHK(BK)
◆制作統括 : 福岡利武,櫻井壮一
◆プロデューサー : 橋爪國臣
◆演出 : 福井充広,二見大輔,泉並敬眞,鈴木航,盆子原誠
◆脚本 : 足立紳,櫻井剛
◆音楽 : 服部隆之
◆主題歌 : 中納良恵・さかいゆう・趣里「ハッピー☆ブギ」
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