年が明けてもまだ戦時中のブギウギ、と昨日書いたけれど、第14週というのはこの木金だけなので、来週は終戦後になるらしい。
終戦の声を待たずに、夫の死を悲しんでいいのだと悟った高岡の仲居さん。歌の力。
1945年、日本の戦況はますます悪くなっていた。富山に慰問に来ているスズ子(趣里)は、従業員の静江(曽我廼家いろは)の話を聞き、この人のためにも歌を歌わなければいけいないと心に誓う。鹿児島の茨田りつ子(菊地凛子)は、特攻隊員たちの見つめる中ステージに登る。隊員たちが望むものを歌うと、りつ子は隊員たちに希望を問いかける。それぞの思いを胸にステージに立つ二人。戦争とうた…
あらすじ は Yahoo!テレビ より引用
連続テレビ小説「ブギウギ」第14週「戦争とうた」第66話
感想
前の空襲は東京大空襲の前なのかと思っていたのだけれど、あれが大空襲だったらしい。
原爆はもう落とされた。後は終戦を待つだけ。
もしかしたら……あの子たちも助かるかも……。
別れのブルース
鹿児島の海軍基地へ慰問に行った茨田りつ子は、上官と約束した通り、兵士たちに問いかけた。
本日は皆さんのお望みの歌を歌いたいと思っていますので、遠慮なくおっしゃってください。
いかがですか?
静まっていた客席から1人の兵士がおずおずと手をあげる。
「別れのブルース」……。
別れのブルース!
他の兵士も賛同し始める。
最後に聴きたいです。
そうだそうだ!お願いします!
お願いします!
是非とも!大好きな曲です!お願いします!
上官の少佐からは、初めは「軍歌を」と言われていた。
戸惑う茨田だったが、雰囲気を察して上官は会場を出て行ってくれた。
では「別れのブルース」を歌わせていただきます。
♪~窓を開ければ 港が見える
メリケン波止場の灯が見える
夜風汐風戀風乗せて
今日の出船は何處へ行く~♪
「別れのブルース」は、去っていく外国(メリケン)の恋人に宛てたラブソングだと思う。
しかし、こうして切ない曲調と共に聞くと、それは「別れ」であれば、「メリケン波止場」を知らずともいいのだろう。
港が見える我が国の思い出、そこから去って行かなくてはならない。二度と戻れない若者たち。
勇気づけられました!
もう思い残すことはありません!
元気でゆきます。ありがとうございました!
迷いはありません!いい死に土産になります。
みんな口々に茨田に礼を叫んでいた。
会場から出て行った上官も廊下で一人泣いている。
ステージを降りて、茨田も泣き崩れた。
自分の歌の力が、若者たちの死地へのはなむけになっている。
こんなに恐いことはない……。
大空の弟
スズ子は「夫の死は誇らしいものであって悲しくはない」と言っていた静枝という仲居さんを会場に呼んだ。
あんさんに聴いてほしいんです。せやから…。
きっと来てくださいね。
忙しいからと断られたが、静枝さんは聴きに来てくれていた。
今から歌わせていただく「大空の弟」いう曲は南方で戦死した弟のことを思て歌た歌です。
皆さんも大切な人のことを思て聴いてください。
もちろん……静枝さんに宛てたメッセージ。
♪~ラジオや新聞にもしや六郎の部隊の名が書いてないかと
どこにどうしているのやら
いつも○○○部隊
○○方面 ○○隊
○○○ばかりなり
○○○ではわからない ~♪
国のために死んだのだから誇らしいだけで悲しくなんてない。
そうして自分を胡麻化して、悲しみから逃げてきた。
静枝さんはそのことに気づいた。
今日の歌ぁ、すてきでした。
夫のことぉ思い出しました。
夫はいつもきれいな字で手紙くれるがです。
印刷したみたいなぁ、きれいな字。
でも私は夫に手紙書かんだがです。
字ぃ汚いからぁ。
あの人、ふだんはクスリとも笑わんがに、私の下手くそな字ぃ見た時だけぇ腹抱えて笑うがです。それが悔しくてぇ恥ずかしくてぇ……。
久しぶりにぃ思い出しました。
夫の事を思い出すことが出来た……それは「会いたい」という悲しみが沸きあがって来たということ。
これも歌の力。
そうでっか。
ほなら、歌てよかった。
ところで……。
時節はすでに広島原爆投下後、らしい。
そうなると、もしかしたら、特攻隊の彼らは出て行かなくて済むかもしれない。
少しでも、助かる人たちが居ますように。
そして、ここからは歌の力で立ち直っていく姿を見たい。
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ブギウギ キャストとスタッフ
キャスト
花田鈴子 – 趣里(子役時代:澤井梨丘)
花田梅吉 – 柳葉敏郎
花田ツヤ – 水川あさみ
花田六郎 – 黒崎煌代
橘アオイ – 翼和希
大和礼子 – 蒼井優
白川幸子/ リリー白川 – 清水くるみ
桜庭辰美 / 桜庭和希 – 片山友希
秋山美月 – 伊原六花
股野義夫 – 森永悠希
林 – 橋本じゅん
大熊 – 升毅
易者 – なだぎ武
アホのおっちゃん – 岡部たかし
アサ – 楠見薫
熱々先生 – 妹尾和夫
ゴンベエ – 宇野祥平
三沢光子 – 本上まなみ
タイ子 – 藤間爽子
ハット – 福徳秀介
コック – 後藤淳平
茨田りつ子 – 菊地凛子
羽鳥善一 – 草彅剛
羽鳥麻里 – 市川実和子
小村チズ – ふせえり
小村吾郎 – 隈本晃俊
伝蔵 – 坂田聡
松永大星 – 新納慎也
辛島一平 – 安井順平
中山史郎 – 小栗基裕
一井 – 陰山泰
二村 – えなりかずき
三谷 – 国木田かっぱ
四条 – 伊藤えん魔
五木ひろき – 村上新悟
小林小夜 – 富田望生
大林林太郎 – 利重剛
藤村薫 – 宮本亞門
山下達夫 – 近藤芳正
佐原 – 夙川アトム
田中鷹雄 – 高阪勝之
棚橋健二 – 生瀬勝久
東 – 友近
鮫島鳥夫 – みのすけ
村山愛助 – 水上恒司
村山トミ – 小雪
坂口 – 黒田有
大西トシ – 三林京子
大西タカ – 西村亜矢子
大西ヒデオ – 湯浅崇
治郎丸和一 – 石倉三郎
治郎丸ミネ – 湖条千秋
西野キヌ – 中越典子
語り – 高瀬耕造
ブギウギ スタッフ
◆制作 : NHK(BK)
◆制作統括 : 福岡利武,櫻井壮一
◆プロデューサー : 橋爪國臣
◆演出 : 福井充広,二見大輔,泉並敬眞,鈴木航,盆子原誠
◆脚本 : 足立紳,櫻井剛
◆音楽 : 服部隆之
◆主題歌 : 中納良恵・さかいゆう・趣里「ハッピー☆ブギ」
『ブギウギ』各回リンク
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