その記者さぁ、ゲスニックだってことは分かってたでしょ……。
「真相婦人」という誌名、いかにもっぽい(笑)
鮫島って名前が、いかにも食いついてきそうで危険(あ、全国の鮫島さん、すいません)
昭和23年、羽鳥善一(草彅剛)がスズ子(趣里)に送った「東京ブギウギ」は、明るいブギのリズムが人々の心をつかみ、空前の大ヒットとなる。山下(近藤芳正)は、「ブギの女王」の次の一手が大切だと考えるが、羽鳥は忙しくなかなか新曲に取りかかることができないでいた。そんなある日、スズ子は芸能記者・鮫島(みのすけ)の取材を受けることになる。しかし、この記事がきっかけでスズ子は大変なことに巻き込まれてしまう…
あらすじ は Yahoo!テレビ より引用
連続テレビ小説「ブギウギ」第20週「ワテかて必死や」第92話
感想
歌が生きる希望になる人もいれば、歌っている本人が許せなくて聞きたくもない気持ちになることもあるのね。
しかし、あのタイ子ちゃんがそんな気持ちでいるとは……。
順調に売れる『東京ブギウギ』
昭和23年、善一がスズ子に送った「東京ブギウギ」は明るいブギのリズムが人々の心をつかみ空前の大ヒット。
スズ子の歌声は日本中に響き渡り、戦後の混乱の中先行きの見えない多くの日本人に生きる勇気と希望を与えることになったのです。
ということで順調な『東京ブギウギ』。
スズ子はワンマンショーで歌って、踊って、楽屋に帰って愛子を抱いて、歌って、踊って……
という日々の繰り返し。
こういう時は、こうガーーっと高揚しているものなのだろう。
毎日に張りが出てきて楽しそうな様子がうかがえる。
「東京ブギウギ」が盛り上がってる今やからこそ新曲が欲しいんです。ブギの女王の次の一手は大注目や!
山下のじいは早く次の曲を出さなくてはと焦っている。
けれども『東京ブギウギ』のヒットで忙しくなったのは福来スズ子だけではなかった。
常に何件もの依頼人に囲まれて、ピアノに張り付きっぱなしの羽鳥先生……。
皆さん!お待たせして申し訳ない。
だが、催促されても おいそれと曲が上がるもんじゃありません。
今は信じてお待ちください。
羽鳥先生は本来、勝手気ままに曲を作って勝手気ままに人に押し付けることが生きがいなんだよね……。
あまり追い立てると、その内 夜逃げしそう(笑)
そして、有名になるにつれ、スズ子にはインタビューを受ける仕事も増えていた。
ゲスニック記事
雑誌「真相婦人」、いかにも真相でも何でもないこと書きたててそうな誌名(笑)
鮫島という記者は以前もズカズカ入り込んできて変な記事を書いたよね。
鮫島さん、うちの福来つかまえて「コブ付き」いうのは少々言葉が乱暴やおまへんか?
そや。前には「腹ぼて」いうのもありましたで。
せめてもうちょっと聞こえのええ書き方してほしいわあ。
これは言葉のあやですよ。
いや、これは「あや」ではないでしょう。
こんな記者、出禁でいいと思うのだが、何なの、時代が大らかなのかしら?
乳飲み子を抱え活動を続ける福来スズ子に日本中が大喝采だ。これは新しい女性の生き方だと。
あなたの歌は、今や国民の生きる希望なんだから。
と、持ち上げつつ、
今の日本には戦争に負けた弊害が噴き出してますね。
特に治安に関しては問題が多い。
ふと路地に入れば「パンパン」(街娼、パンパンガール)どもが我が物顔で商売をしています。福来さん、彼女たちについてはどうお考えですか?
と、難しい社会問題を投げかけてくる。
こういう質問には答えさせないようにするのが山下のじいのお仕事だと思うんだが~~。
どないな事情があるかも分からへんのによいも悪いも言えまへん。
ワテの願いは一つです。
この子には胸を張って生きていってほしい。
戦争を生き抜いたからこそ思いますねん。
生きてなんぼやて。
生きるためにしてることを他人がとやかく言えまへん。
良いお返事だと思うのだけど。
きっと言葉を切り取られて捏造されるんだろうなぁ……。
ラクチョウのおミネ
そして、ラストには「ラクチョウの おミネ」というボスがやって来るのである。
ラクチョウの……?ん?
ラクチョウのおミネ。有楽町界わいを取りしきるパンパンガールの親玉です。
えっと、つまり、「ラクチョウ」とは。ゆーらくちょう……ですよね……はい。
しらばっくれんじゃないよ!
落ち着けるかってんだ。バカにしやがって!
アタイらを甘く見たら承知しないよ!
こんな顔で怒鳴りまくってる田中麗奈ちゃん、初めて見たよ(泣)
大方、雑誌にシングルマザーのボス・福来スズ子みたいな書き方されてるんだろうな……。
歌が売れれば救われる人もいるし、こんな時代に良い靴を履ける景気良さを嫉妬し、憎む者も現れる。
それが、幼馴染みのタイちゃんだっていうのは寂しいねぇ……。
やはり靴磨きの少年の母だったタイちゃん。
『東京ブギウギ』を口ずさむ息子に言うのだった。
達彦、それやめて!
ごめん……お母ちゃん、その歌嫌いなの。
歌が嫌いなのではなくて、嫉妬が止まらないのでしょう。
おミネみたいな人も記者もズカズカ入ってきちゃうザル・セキュリティだし、成功者への嫉妬も渦巻いていると思うと、やはり愛子ちゃんは職場に連れて来ない方が良いかなぁ……。
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ブギウギ キャストとスタッフ
キャスト
花田鈴子 – 趣里(子役時代:澤井梨丘)
花田梅吉 – 柳葉敏郎
花田ツヤ – 水川あさみ
花田六郎 – 黒崎煌代
橘アオイ – 翼和希
大和礼子 – 蒼井優
白川幸子/ リリー白川 – 清水くるみ
桜庭辰美 / 桜庭和希 – 片山友希
秋山美月 – 伊原六花
股野義夫 – 森永悠希
林 – 橋本じゅん
大熊 – 升毅
易者 – なだぎ武
アホのおっちゃん – 岡部たかし
アサ – 楠見薫
熱々先生 – 妹尾和夫
ゴンベエ – 宇野祥平
三沢光子 – 本上まなみ
タイ子 – 藤間爽子
ハット – 福徳秀介
コック – 後藤淳平
茨田りつ子 – 菊地凛子
羽鳥善一 – 草彅剛
羽鳥麻里 – 市川実和子
羽鳥カツオ- 中谷悠希(子役時代 : 髙田幸季)
小村チズ – ふせえり
小村吾郎 – 隈本晃俊
伝蔵 – 坂田聡
松永大星 – 新納慎也
辛島一平 – 安井順平
中山史郎 – 小栗基裕
一井 – 陰山泰
二村 – えなりかずき
三谷 – 国木田かっぱ
四条 – 伊藤えん魔
五木ひろき – 村上新悟
小林小夜 – 富田望生
大林林太郎 – 利重剛
藤村薫 – 宮本亞門
山下達夫 – 近藤芳正
佐原 – 夙川アトム
田中鷹雄 – 高阪勝之
棚橋健二 – 生瀬勝久
東 – 友近
鮫島鳥夫 – みのすけ
おミネ – 田中麗奈
小島 – 田村裕
大野晶子 – 木野花
水城アユミ – 吉柳咲良
柴本タケシ – 三浦獠太
高橋 – 内藤剛志
村山愛助 – 水上恒司
村山トミ – 小雪
坂口 – 黒田有
大西トシ – 三林京子
大西タカ – 西村亜矢子
大西ヒデオ – 湯浅崇
治郎丸和一 – 石倉三郎
治郎丸ミネ – 湖条千秋
西野キヌ – 中越典子
語り – 高瀬耕造
ブギウギ スタッフ
◆制作 : NHK(BK)
◆制作統括 : 福岡利武,櫻井壮一
◆プロデューサー : 橋爪國臣
◆演出 : 福井充広,二見大輔,泉並敬眞,鈴木航,盆子原誠
◆脚本 : 足立紳,櫻井剛
◆音楽 : 服部隆之
◆主題歌 : 中納良恵・さかいゆう・趣里「ハッピー☆ブギ」
『ブギウギ』各回リンク
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