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NHK朝ドラ『ブギウギ』感想 第24回 (第5週:木曜日)

行かんでええと言うツヤさんの頑なさを見れば、なぜ香川へ何年も帰らなくなったのかよく分る。

だから、本当に知らせたくなかったならば、白壁にはスズ子は行かせないのが正解だったよねぇ……。言い訳なんていくらでもできるし。

東京梅丸から演出家の松永(新納慎也)と部長の辛島(安井順平)が視察にやって来た。視察後、スズ子(趣里)と秋山(伊原六花)を呼んだ林部長(橋本じゅん)は、ふたりに東京に新しくできる梅丸楽劇団に行かないかと告げる。しかし、スズ子は大阪を離れることに少し不安をいだいていた。スズ子はタイ子(藤間爽子)を訪れて相談し、心を決め、ツヤ(水川あさみ)に東京に行きたいと切り出す…

あらすじ は Yahoo!テレビ より引用
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連続テレビ小説「ブギウギ」第5週「ほんまの家族や」第24話

2023年下半期朝ドラ『ブギウギ』感想

感想

香川の話もともかく。

「信じられへんこと」が衝撃的だったわ。

若くして亡くなってしまった美しい先輩。

その存在は皆の死生観を変えるね。

ほんまの家族や

東京の梅丸から視察に来た演出家の松永は、ただのチャラい女好きではなく、本当に視察のために来たらしい。

林部長に呼び出され、東京へ行かないかと言われるスズ子と秋山。

梅丸楽劇団いうてな、男女混成で外国にも負けへん音楽劇やレビューショーを作ろういう話があるんや。


さっきの松永のボンが演出家で、辛島はわしみたいな立場なんやけど、大阪にもええ踊り手とか歌い手がおらんか見に来てはったんや。


それでお前らがお眼鏡にかのうたいうわけや。

秋山は「東京へ行きたい」と即答したが、スズ子には迷いがあった。

香川問題である。

帰り道に、すっかり芸者らしくなったタイ子ちゃんに相談すると、

スズちゃんのお母さんやったら絶対東京行けって言うで。スズちゃんの大ファンやし、そんなん言うたら大喜びや。


スズちゃんが今、壁を感じてるんやったら、なおさら行け言うと思うわ。

当然のように背中を押してくれる。

踏ん切りがついたような気持ちで家族に打ち明けると、

姉やん、すごいがな!

はあ~…そんなことかい。行ったらええがな。ええ話やがな!

と手放しの喜びよう。

しかし、母だけは反応が違った。

行かんで……ええんちゃう?

NHK朝ドラ『ブギウギ』感想 第24回 (第5週:木曜日)

いつもいつも背中を押し、一番に応援してくれていた母のボンヤリした反応にスズ子は激昂する。

お……お母ちゃんワテ、自分を変えたいねん!このままやったらあかんねん!何か変えたいねん!


東京行ってもやることは同じやろ。
大阪でも十分変われるわ。


何で…?何でや…?
お母ちゃん、絶対賛成してくれる思うてた。
前やったら絶対背中押してくれた!
お母ちゃん、そんなんやなかったわ!


あかんもんはあかん!

ろくに事情も聞かずに席を立ってしまうツヤさん。

2人の気持ちと変化を一番察しているのは六郎だった。

やっぱり……しみじみ、六郎はつれて行って正解だったんだ。

ホンマ……ごっつい言いだしづらい思たんや。


このままホンマのこと何も話さんとこの家出たら…何や家族の縁が切れてまいそうで…。


せやから、お母ちゃんにはどうしても喜んでもらいたかってん。


泣くほど喜んでくれたら、ああ、お母ちゃんはやっぱりワテのお母ちゃんやって……。


ほんまの家族なんやって。

半泣きで訴える姉に、明るく答える弟。


ほんまの家族や。
ほんまの家族やから…きっと、お母ちゃんめちゃめちゃ寂しいねん。

NHK朝ドラ『ブギウギ』感想 第24回 (第5週:木曜日)

そうなんよ。

こりゃもう、トシさんも言っていた通り、ツヤさんはスズ子が可愛くて可愛くて仕方ないから、自分だけのものにしたくてキヌさんに見せられなくなってしまったんだよね。

だから、香川へ帰らなくなった。

香川でスズ子が真実を知ってしまった気がするので、このまま離れたらもう自分の元へ戻ってくれない気がする。

だから送り出すことなどできない。

スズ子は本当に愛されている。

縛り付けられるほど。

信じられへんこと

気持ちが決められないまま、スズ子は翌朝、易者のおっちゃんに手相を見てもらう。

ああ~……これは近いうちに信じられへんことが起こるかもしれませんな。


何?信じられんことって。


そこまでは分かりまへんけど……ツヤさんが東京行き認めてくれるとか。


相変わらず当てにならんな。

しかし、林部長から告げられたのは、まさに「信じられへんこと」だった。

梅丸やめてから病気になってたそうですな。赤ん坊を産んでそれが悪化して…。

NHK朝ドラ『ブギウギ』感想 第23回 (第5週:水曜日)

あんなに幸せそうだったのに……。

若くして志敵わず亡くなった先輩の想いは、きっとみんなに伝わる。

こんなに悲しいお別れがあるかしら。

大和礼子さんのモデル 飛鳥明子

公式が発表しているわけではないけれど。

「飛鳥」だから「大和」、あり得そうなネーミングだし、そもそも史実の桃色争議の立役者である。

元・松竹楽劇部の娘役飛鳥明子。

桃色争議後、退団し、結婚。

29歳の若さで亡くなっている。

そんなシーンがあるのかどうかは分からないけれど、橘先輩の気持ちも考えると……なんだか泣けてきてしまう。

今頃、何をされているのかなぁ……。

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ブギウギ キャストとスタッフ

キャスト

花田鈴子 – 趣里(子役時代:澤井梨丘)

花田梅吉 – 柳葉敏郎
花田ツヤ – 水川あさみ
花田六郎 – 黒崎煌代
大西トシ – 三林京子

橘アオイ – 翼和希
大和礼子 – 蒼井優
白川幸子/ リリー白川 – 清水くるみ
桜庭辰美 / 桜庭和希 – 片山友希
秋山美月 – 伊原六花
股野義夫 – 森永悠希
林 – 橋本じゅん
大熊 – 升毅

易者 – なだぎ武
アホのおっちゃん – 岡部たかし
アサ – 楠見薫
熱々先生 – 妹尾和夫
ゴンベエ – 宇野祥平
三沢光子 – 本上まなみ

タイ子 – 藤間爽子
ハット – 福徳秀介
コック – 後藤淳平

茨田りつ子 – 菊地凛子
羽鳥善一 – 草彅剛
羽鳥麻里 – 市川実和子
小村チズ – ふせえり
伝蔵 – 坂田聡

松永大星 – 新納慎也
辛島一平 – 安井順平
中山史郎 – 小栗基裕
一井 – 陰山泰

小林小夜 – 富田望生
大林林太郎 – 利重剛
藤村薫 – 宮本亞門

村山愛助 – 水上恒司
村山トミ – 小雪
坂口 – 黒田有
西野キヌ – 中越典子
治郎丸和一 – 石倉三郎
二村 – えなりかずき
五木ひろき – 村上新悟
山下達夫 – 近藤芳正

語り – 高瀬耕造

ブギウギ スタッフ

◆制作 : NHK(BK)
◆制作統括 : 福岡利武,櫻井壮一
◆プロデューサー : 橋爪國臣
◆演出 : 福井充広,二見大輔,泉並敬眞,鈴木航,盆子原誠

◆脚本 : 足立紳,櫻井剛

◆音楽 : 服部隆之
◆主題歌 : 中納良恵・さかいゆう・趣里「ハッピー☆ブギ」


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