後ろ髪惹かれながら仕事に行く親と、置いていかれて泣き喚く子どもと……。
保育園では年中行事の風景ですな。これを乗り越えて親も子も強くなるんだよねぇ……。
茨田りつ子（菊地凛子）の紹介で、大野晶子（木野花）がスズ子（趣里）の家政婦として働くことになる。この日のスズ子の仕事は、タナケン（生瀬勝久）との映画の試写会。スズ子はいつも通り愛子（小野美音）も仕事に連れて行こうとするが、大野は愛子を留守番させるように言う。初めは愛子に留守番はまだ早いと反対するスズ子だったが、山下（近藤芳正）の説得もあり、初めて愛子を家に残して仕事に行くことにする…
あらすじ は Yahoo！テレビ より引用
連続テレビ小説「ブギウギ」第21週「あなたが笑えば、私も笑う」第101話
感想
結局、子離れできなかったということなのだね。
今日のスズ子の気持ちは分かったわ。
桜の頃、幼稚園バスに乗っていく子どもたちを手を振って見送りながら、ちょっと泣いていた自分を思い出した。
昔の話ね。
お留守番
大野さんです。茨田さんが紹介してくれたお手伝いさん。
朝、スズ子を迎えに来た山下のじいも、突然の出来事に驚いている。
大野さんは6時からスズ子の家に入って台所に立ち、何品も作り上げて朝食に出してくれた。
大野さん、ほんなら行てきます。
と、いつものように愛子の手を取って出かけようとすると、止められる。
どごさ行がれるんだべ？
と訊ねる大野さん。
「どごさ」て仕事に決まってまっしゃろ。
今日は映画の試写会に行って、そのあとコロンコロンレコードへ。
お嬢さんは、はい、お留守番です。なあ。
愛子を自分の手元に引き寄せる大野さん。
いやいや、愛子にお留守番はまだ早ないでっか？
そいだば、わだしが来だ意味がねえ。
やり取りを見ていた山下のじいが、あくまでも愛子を連れて行こうとするスズ子を止める。
スズさん！
お嬢のことも大野さんにお願いしたらどうでっか？
ものは試しです。
大野さんが面倒見きらんかった時はまた連れ出せばよろし。
かくして、スズ子は何度もうしろを振り返りながら、そして愛子は泣き喚きながら、お別れすることになった。
これは辛いよね。
わかるわ。
ずっと一緒に居た存在と離れるのって、自分の半分が引き裂かれるような気持ちになる。
お花の障子
『タナケン福来のドタバタ夫婦げんか』は制作会社での試写会も好評。
棚橋先生、そして福来さん、この作品に出演してくださって本当にありがとうございました。
制作陣に頭を下げられ、スズ子も謝罪と感謝を述べる。
福来くん、君のおかげだよ。
いや、ワテは皆さんにご迷惑ばかりで。
そんなこともうみんな忘れてるよ。
この時のために頑張ってきたんだ。
皆さんのおかげです！ホンマ、おおきに！
誰も「今日はお子さんは」と聞かないのだから、みんな、たぶん、ケガの件で懲りて子守りを雇ったのだろうと思っているのかと……。
こういうことがあっても、それでも出演して欲しいほどの大スターだったということよね。
しかし、スズ子は気もそぞろ。
愛子、お昼ちゃんと食べたやろか？
また好き嫌い言うて大野さん困らせてへんやろか？
ホンマはワテ、映画の最中もちょいちょい愛子のことを思い出してしもて…。
見かねた山下さんは、後の仕事は一人で行くからと請け負ってくれた。
分かりました。スズさんは先にお帰りください。
コロンコロンレコードの打ち合わせはワシ一人で行きます。
じいには、大野さんを見て「この人ならば大丈夫」という算段があったのだろうと思う。
かくして、スズ子が慌てて家へ帰ると、愛子はすっかり落ち着いて、洗濯ものを畳むお手伝いまでしているのだった。
これなのよ……。
別れ際には泣いていても、子どもって意外と平気なんだよね(笑)
そして、子どもを泣き止ませる保育士さんのプロっぷりよ。
お嬢さんはお利口ですたよ。
と、ニコニコ答える大野さん。
家の中で、落ち着いていないのはスズ子一人だった。
ぶすぶすに破かれたあの商事も綺麗に張り替えられていた。
あっ、大野さん、これ。
障子張り替えだんです。愛ちゃんにも手伝ってもらってね。
破かれた後には、お花の形の接ぎ飾り
それ、愛ちゃんがはったの。
女の子だもの。お花の障子は破きませんよ、きっと。
どんな小さな子どもだって、やってはいけないことは、繰り返し教える必要があるよね。
そして、ちゃんと教えれば、すぐ理解する子どももいる。愛子はそういう子。
ずっと一人で頑張ってきたはんでね。
これがらはわだすがいます。頼ってけ。
大野さんは、ものすごく頼もしいお手伝いさんだった。
心の支えにもなってくれそう。
茨田さんには頭が上がらないね。
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ブギウギ キャストとスタッフ
キャスト
花田鈴子 – 趣里（子役時代：澤井梨丘）
花田梅吉 – 柳葉敏郎
花田ツヤ – 水川あさみ
花田六郎 – 黒崎煌代
橘アオイ – 翼和希
大和礼子 – 蒼井優
白川幸子/ リリー白川 – 清水くるみ
桜庭辰美 / 桜庭和希 – 片山友希
秋山美月 – 伊原六花
股野義夫 – 森永悠希
林 – 橋本じゅん
大熊 – 升毅
易者 – なだぎ武
アホのおっちゃん – 岡部たかし
アサ – 楠見薫
熱々先生 – 妹尾和夫
ゴンベエ – 宇野祥平
三沢光子 – 本上まなみ
タイ子 – 藤間爽子
ハット – 福徳秀介
コック – 後藤淳平
茨田りつ子 – 菊地凛子
羽鳥善一 – 草彅剛
羽鳥麻里 – 市川実和子
羽鳥カツオ- 中谷悠希(子役時代 : 髙田幸季)
小村チズ – ふせえり
小村吾郎 – 隈本晃俊
伝蔵 – 坂田聡
松永大星 – 新納慎也
辛島一平 – 安井順平
中山史郎 – 小栗基裕
一井 – 陰山泰
二村 – えなりかずき
三谷 – 国木田かっぱ
四条 – 伊藤えん魔
五木ひろき – 村上新悟
小林小夜 – 富田望生
大林林太郎 – 利重剛
藤村薫 – 宮本亞門
山下達夫 – 近藤芳正
佐原 – 夙川アトム
田中鷹雄 – 高阪勝之
棚橋健二 – 生瀬勝久
東 – 友近
鮫島鳥夫 – みのすけ
おミネ – 田中麗奈
小島 – 田村裕
大野晶子 – 木野花
水城アユミ – 吉柳咲良
柴本タケシ – 三浦獠太
高橋 – 内藤剛志
村山愛助 – 水上恒司
村山トミ – 小雪
坂口 – 黒田有
大西トシ – 三林京子
大西タカ – 西村亜矢子
大西ヒデオ – 湯浅崇
治郎丸和一 – 石倉三郎
治郎丸ミネ – 湖条千秋
西野キヌ – 中越典子
語り – 高瀬耕造
ブギウギ スタッフ
◆制作 : NHK(BK)
◆制作統括 : 福岡利武,櫻井壮一
◆プロデューサー : 橋爪國臣
◆演出 : 福井充広,二見大輔,泉並敬眞,鈴木航,盆子原誠
◆脚本 : 足立紳,櫻井剛
◆音楽 : 服部隆之
◆主題歌 : 中納良恵・さかいゆう・趣里「ハッピー☆ブギ」
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