この世は義理と人情。
それ以外に芸能界で必要なのは契約履行とスキャンダル厳禁……でしょうか。
スズ子はまだまだ若い。
スズ子(趣里)が日宝から引き抜きを受けているという話が梅丸にも伝わってしまう。梅丸の大熊社長(升毅)は激怒し、辛島部長(安井順平)がスズ子の元へとやってくる。辛島から問い詰められ、スズ子は大変なことをしてしまったと悟る。辛島は、これ以上日宝に話を進められないようにするためにスズ子をしばらく軟禁すると言うが、スズ子はうまく辛島の目を盗んで抜け出す。スズ子は松永(新納慎也)に会いに行く…
あらすじ は Yahoo!テレビ より引用
連続テレビ小説「ブギウギ」第7週「義理と恋とワテ」第33話
感想
やはり、思った通り、ただただ怪しかった松永さん。
そしてスズ子がそんなに本気だとは思わなかった。
恋に恋する状態だったんだろうなぁ。今まで身の回りに男性というものが居なかったし。
よくよく考えてみたら、このドラマ、朝ドラデフォルトの「男子の幼馴染み」も居ないわ。
義理と人情
下宿に怒鳴り込んできた辛島さんは、カンカン。
まぁ、そうなるよね。
話は大阪の大熊社長にまで知れてしまい、辛島さんにとってはそれも地獄だったらしい。
福来君!君ね、今まで君を育てたのはどこだと思ってるんだ!
うちだよ!梅丸!
その梅丸に後ろ足で砂かけて逃げるつもり!
とにかく君ね、移籍なんてそう簡単にできる問題じゃないんだよ。
そんなことより君がそこまで薄情だったことが僕は悲しい!泣きたい!
君には義理や人情ってものがないのかね!?
「この世はな義理と人情で出来てんねん。」
ツヤさんの言葉を思い出すスズ子。
ワテ……とんでもないことしてもうた…。
しかし、スズ子にそこまでさせたのは「恋の力」で、そこはもうどうにもならない。
なので、とにかく松永の話をきちんと聞きたいスズ子は、下宿の2階から飛び降りて逃げるのだった。
同じように「恋」にスッキリしない思いを抱えている秋山は全面協力。
火曜22時のTBSドラマみたいにならないといいよね……。
「彼氏…だと思ってた男が、既婚者だったの」『マイ・セカンド・アオハル』
逃げるなんてバカなこと
松永さんと喫茶店でやっと町在らせると、スズ子は思いを打ち明けた。
松永さん…梅丸に……バレてまいました。
おおジーザス…。
ま、でもしかたがない。いずれはそうなるんだ。
何度も言うが契約のことは日宝が解決してくれる。
ワテはもう梅丸にも日宝にも顔向けでけまへん。
せやから松永さん……ワテと一緒に逃げてください!
ホワット?
ワテ…松永さんのことが……好きです。
大……好きなんです。
松永の反応がもう……本当に予想もしてなかったようなので。
騙したわけではないんだよね。単にチャラ男だっただけで。
……ライツ。
話は理解した。
バット…ごめんよ。
スズ子。僕はアメリカに愛する人を残してきている。
だから残念ながら僕はスズ子の気持ちには応えられない。
すごくうれしいけどね。
つまり。
アイウォンチュー。
も、おでこにチュウも、ただのチャラ男の証……。
スズ子。逃げるなんてバカなことを言っちゃいけない。
君は歌って踊るんだ。いい返事を待ってるよ。チャオ!
チャオ!じゃねぇよ……。
可哀想に。
スズ子、初めての失恋。
しかも、大事な人たちを騙すことになってしまったという後悔付き。
日本全国の人を敵に回してしまった。。でも #松永さん に悪気はないんです。スズ子の才能に惚れたのです。悪い人ではないので許してください。ああいう人なんです。国際ロマンス詐欺で訴えないでください(笑)#趣里 ちゃんとは仲良くキャッキャしてましたから。#ブギウギ pic.twitter.com/3FfB0CLcNy
— 新納慎也(Shinya NÎRO) (@ShinyaNIRO) November 15, 2023
傷心のスズ子が何処へ向かったかというと。
下宿でも梅丸でもなく、コロンコロンレコード。
なるほど。
間に入って取りなしてもらいたいわけよね。
本当、困るんだよ、うちとしても!とにかく謝りに行こう。僕も一緒に行ってあげるから。
と、怒ったり宥めたりのコロンコロンレコード佐原さん。
謝るって……どっちにです?
何言ってんだ。この期に及んで!まだ日宝と梅丸で迷ってるのか!?
いいかい?君にはどっちに行くか選ぶ権利なんてないんだよ!問答無用に君は梅丸の人間なんだ!
泣くな!
女だからって泣けば許されると思ったら大間違いだぞ!
学校に入るように梅丸に受かってしまって。女学校気分で先輩たちと稽古して。
気づいたらステージのスターの仲間入りをしていて。
請われるがままに東京へ来た。
「契約」のことなんて、あまり頭に入っていなかったんだろうな。
聞くに堪えないと言いながら入って来た茨田りつ子も、本当は何かしら声をかけてあげたかったのでは。
どうするか選ぶ権利はこの子にあるんじゃないかしら。この子がどこでどうしたいかなんて、この子にしか決められないんだから。
ま、でも何にも考えちゃいないでしょうけど。
浮かれて自分が見えなくなってるんじゃない?
手厳しい……。
「溜息ばかり」
自分がどんなことをしたのか、ようやく悟って下宿へ帰ると。
そこには別世界が待っていた。
あんたにお客さん来てるんだけどね。
え…!
辛島君じゃないよ。
何か妙に明るいおじさんと、変に格好つけたおじさん。
部屋で待ってるって勝手に上がっちゃったよ。
部屋の中は楽譜だの原稿だのゴミのような紙切れでいっぱい。
ああ、お帰り福来君。やっと帰ってきた。
福来君、ようやく出来たんだよ。
藤村ちゃんがね、いい詞を書いてくれたんだ。
今ね、そこちょっと直してるとこだから待っててくれたまえ。
スズ子が日宝へ行くと言っていたことなんて、忘れているみたい(笑)
自分の「楽しいこと」に夢中で。
藤村ちゃん、ここが「溜息ばかり」なら冒頭も変えた方がいいんじゃないか?
偉そうに決めつけるなよ。
何か…「溜息」の前に 何かが必要なんだよ。
「藤村ちゃんがね」と言うけれど知らない人である。紹介もしない(笑)
しかも、歌うとも言っていないのに、羽鳥先生のこの「楽しい音楽」のメンバーにスズ子は勝手に含まれている。
「契約」だの「所属」だのではなく。
スズ子は、この「楽しいこと」の一員として必要とされていた。
「恋」よりも名声や金よりも素敵なことが、ここにあるのでは。
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ブギウギ キャストとスタッフ
キャスト
花田鈴子 – 趣里(子役時代:澤井梨丘)
花田梅吉 – 柳葉敏郎
花田ツヤ – 水川あさみ
花田六郎 – 黒崎煌代
橘アオイ – 翼和希
大和礼子 – 蒼井優
白川幸子/ リリー白川 – 清水くるみ
桜庭辰美 / 桜庭和希 – 片山友希
秋山美月 – 伊原六花
股野義夫 – 森永悠希
林 – 橋本じゅん
大熊 – 升毅
易者 – なだぎ武
アホのおっちゃん – 岡部たかし
アサ – 楠見薫
熱々先生 – 妹尾和夫
ゴンベエ – 宇野祥平
三沢光子 – 本上まなみ
タイ子 – 藤間爽子
ハット – 福徳秀介
コック – 後藤淳平
茨田りつ子 – 菊地凛子
羽鳥善一 – 草彅剛
羽鳥麻里 – 市川実和子
小村チズ – ふせえり
小村吾郎 – 隈本晃俊
伝蔵 – 坂田聡
松永大星 – 新納慎也
辛島一平 – 安井順平
中山史郎 – 小栗基裕
一井 – 陰山泰
小林小夜 – 富田望生
大林林太郎 – 利重剛
藤村薫 – 宮本亞門
二村 – えなりかずき
五木ひろき – 村上新悟
山下達夫 – 近藤芳正
佐原 – 夙川アトム
田中鷹雄 – 高阪勝之
棚橋健二 – 生瀬勝久
東 – 友近
鮫島鳥夫 – みのすけ
村山愛助 – 水上恒司
村山トミ – 小雪
坂口 – 黒田有
大西トシ – 三林京子
大西タカ – 西村亜矢子
大西ヒデオ – 湯浅崇
治郎丸和一 – 石倉三郎
治郎丸ミネ – 湖条千秋
西野キヌ – 中越典子
語り – 高瀬耕造
ブギウギ スタッフ
◆制作 : NHK(BK)
◆制作統括 : 福岡利武,櫻井壮一
◆プロデューサー : 橋爪國臣
◆演出 : 福井充広,二見大輔,泉並敬眞,鈴木航,盆子原誠
◆脚本 : 足立紳,櫻井剛
◆音楽 : 服部隆之
◆主題歌 : 中納良恵・さかいゆう・趣里「ハッピー☆ブギ」
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