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NHK朝ドラ【おちょやん】第63回(第13週 水曜日) 感想

足代だけは取っておく一平。

 

ここ良かったね。

こんな封筒一枚でも、母の気持ちだから。

 

千代(杉咲花)は一平(成田凌)を連れ出し、京都に向かった。それは、一平の母親から襲名を説得してもらえば、きっと一平も納得するに違いないと思いついたからだった。しかし、捜索は想像以上に難航する。次第に一平は、あきらめモード…。千代は、僅かな望みをかけてカフェーキネマの情報網を頼ることに。夜、店の常連客に聞き込みを続ける二人。あることをきっかけに、自分の母、夕(板谷由夏)の手がかりをつかむのだった…

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
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連続テレビ小説「おちょやん」第13週「一人やあれへん」第63話

NHK朝ドラ『おちょやん』感想

感想

お母さんは板谷由夏さんだった。

冷たい表情が美しいの……。

ヒントは意外とすぐ見つかる。



いや、わしの名前も一平や。
原 一平。 腹いっぺい。


おもろい名前やろて女将に言うたらな、今の話聞かしてくれたんや。

女将?

ああ。
嵐山にある「夕凪」いう旅館の女将や。



カフェ・キネマ、何だかんだ繁盛しているからな。

様々なお客さんが集まって「ゆう」という名だけでもヒントどころか正解が見つかった。

まぁ……千之助は初めから知ってたみたいだけれど。


見てみ、一平。
あの向こうには見たこともない世界があんのやて。


あんたにはこの水平線みたいにまっすぐで大きい人間になってほしいて一平って付けたんやで。

お母ちゃんが付けてくれたん?

そうや。


手を繋いで水平線を見つめる母子のシーンが美しい。


けれども、母は出て行った。
繋いだ手を放して。

記憶は書き変わる


あんた、な~んも分かってへん。

久々に会った母は相変わらず美しかったけれど、両親が分かれた経緯は一平の記憶とは大幅に違っていた。

私、あの人に追い出されたんとちゃうで。
私が男つくって勝手に家出たんや。


堪忍やで一平。
あんたら捨てたんは私の方や。
せやさかい、あんまりお父ちゃんのこと悪う言うたらんといて。


「堪忍やで」と言いつつ、その表情はちっとも反省している風ではなく。

むしろ開き直っている。


嘘や…。
お母ちゃん、おやじのことかばお思て…。


何で私があないな人かばわなあかんねんな。
あんたかて言うてたやろ。
芝居のことしか頭にあらへん面白うも何ともない男やったわ。


その間、毎日毎日あんたの子守して…もう、うんざりやったんや。


泣きながら食って掛かっていく千代は、ヒロイン位置だからこう関わるしかないわけだが、杉咲花ちゃんの演技が凄いから見入ってしまう。

そして、人のためにここまで泣ける人間だから、みんなに愛されるんだよね……。

自分自身も毒親に散々捨てられつつも、離れられないんだもんなぁ。


あんたかてほんまは分かってたんやろ。
よう思い出してみいな!



別れの日のあの階段で。

去っていく母の傍らには男の姿があったこと。

一平は幼い日にきちんと見ていた。

子供心にショックが大きすぎて記憶から消していたのだろう。


あの日、父が芸者と飲んだくれた姿を見せずに一平と共に悲しみを分かち合っていたらこんなことにはならなかったのだろうけれど……。


母は恐らく父の成功のために、大金を落とす男について行ったんだろうな。

父はこの母に感謝している。
自らを憐れんで飲んだくれるしかなかった。

足代は貰っていく



金が入った封筒を手切れ金のように投げて渡す母に、泣きながら食って掛かる千代。

自分の記憶の変換に笑い転げる一平。

もちろん。
心は笑っていないけれど。

人て思い出したないことは都合よう忘れるもんなんやな。

あんたのために無駄金使うんは腹立つさかい、汽車賃だけ貰ときますね。

どうかお幸せに。


この封筒が母の心だと一平がきちんと理解してくれていると良いけれど。

この母が、あの母が、本当に何とも思わず子供を捨てて行ったはずはない。


いつか、わだかまりなく会えるといいな。

 

【おちょやん】
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※朝ドラレビューは基本的に簡単感想で。
※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
…テンプレだす…。

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キャスト

竹井千代 – 杉咲花(子役期:毎田暖乃)

竹井テルヲ – トータス松本
竹井栗子 – 宮澤エマ
竹井ヨシヲ – 倉悠貴(子役期 : 荒田陽向)

岡田シズ – 篠原涼子
岡田宗助 – 名倉潤
岡田みつえ – 東野絢香(子役期:岸田結光)
岡田ハナ – 宮田圭子
富川菊 – いしのようこ
富川福松 – 岡嶋秀昭
富川福助 – 井上拓哉(子役期:松本和真)
かめ – 楠見薫
富士子 – 土居志央梨
節子 – 仁村紗和
玉 – 古谷ちさ
椿 – 丹下真寿美
ぼたん – 沢暉蓮
あやめ – 藤本くるみ

天海一平 – 成田凌(子役期:中須翔真)
初代 天海天海 – 茂山宗彦
須賀廼家千之助 – 星田英利
須賀廼家万太郎 – 板尾創路
熊田 – 西川忠志

大山鶴蔵 – 中村鴈治郎
高城百合子 – 井川遥
山村千鳥 – 若村麻由美
高峰ルリ子 – 明日海りお
小山田正憲 – 曽我廼家寛太郎
須賀廼家天晴 – 渋谷天笑
須賀廼家徳利 – 大塚宣幸
漆原要二郎 – 大川良太郎
石田香里 – 松本妃代
須賀廼家百久利 – 坂口涼太郎

宮元潔 – 西村和彦
宇野真理 – 吉川愛
若崎洋子 – 阿部純子
薮内清子 – 映美くらら

小暮真治 – 若葉竜也
片金平八 – 六角精児
守屋 – 渋谷天外

 

語り(黒衣)… 桂吉弥

スタッフ

◆制作統括 : 櫻井壮一、熊野律時
◆プロデューサー : 村山峻平
◆演出 : 梛川善郎、盆子原誠
◆脚本 : 八津弘幸
◆音楽 : サキタハヂメ
◆主題歌 : 秦基博「泣き笑いのエピソード」

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