花江ちゃんは自分のためではなく、優未ちゃんのために怒っているんだよねぇ。
週予告で印象的だった、あのシーンが来た。
パワハラっぽい寅子のドス声。沙莉ちゃんは本当に上手いわ。
帰国後の寅子(伊藤沙莉)は大忙し。多岐川(滝藤賢一)、山本長官(矢島健一)と共にラジオ番組に出演し、女性の社会進出についてはっきりと考えを述べる。「家庭裁判所の母」と呼ばれ、後輩も出来て順風満帆。そんな中、寅子は新しい調停を担当することに。不貞行為を理由に夫から離婚の訴えを起こされた女性・瞳(美山加恋)をいさめた寅子は、瞳から「女の味方ではないのか」と非難される…
あらすじ は 公式サイトより引用
連続テレビ小説「虎に翼」第15週「女房は山の神百石の位?」第72話
感想
そりゃ、直明だけじゃなくて視聴者だって、寅子が優未を連れて行ってどうするの?と思うよね。
娘に緊張を強いていることにも気付いていないし、そもそも仕事が忙しくて娘を育てられないのでは……。
「子育てなんて簡単だ」と思っている昭和のオヤジなんだよねぇ……やはり。
女性の社会進出
ラジオ出演など、取材が続く寅子。
山本長官と多岐川さんと出演した番組でも、寅子は「素敵な自説」を展開した。
家庭裁判所は、冷たく厳正なる刑罰ではなく温かく柔軟に更生と生活の立て直しを支援する場所。これまでの裁判所とは違う特殊な存在なのです。
だからこそ女性である佐田さんが輝ける。
佐田さんの持つ愛情、女性本来の特性を遺憾なく発揮できる。
家庭裁判所は女性裁判官にふさわしい場所と言えるでしょう。
これに対して「はて」を始める寅子。
家庭裁判所の裁判官の適性は個々の特性で決められるべきで、男女は関係ないのではないでしょうか?
長官の発言は、今、家裁で頑張って働く男性裁判官への配慮にも欠けますし、家裁は女の場所といった思考はいずれ必ず間違った偏見を生みます。
私は真の女性の社会進出とは女性用の特別枠があてがわれることではなく、男女平等に同じ機会を与えられることだと思います。
そりゃあさ……。
この長官は、星さんや穂高さんとは違って凡庸だな……とは思うよ。
「愛情が女性本来の特性だ」なんて、言葉が嘘くさくてバカバカしい。
しかし、そんな上司であろうが、ラジオみたいな公然の場でやり込めてはいけないのではないかな。
公共の場で人に恥をかかせるのも、これまた愚かな行いだよね。
しかしホントに不遜だな。上司への苦言を全国民が聞ける状況で言わなくたって(笑)事前に打ち合わせしなさいよ😔 #虎に翼
— くう🎞️ (@kukucoo) July 9, 2024
「私は真の女性の社会進出とは、女性用の特別枠があてがわれることではなく、男女平等に同じ機会を与えられることだと思います」
りっぱなご意見を述べる寅子の放送の音量を絞って、おおきな音でたくあんを食べる花江ちゃん。
その立派な社会進出のために、家族がどれほど協力してきたか、寅子は分かっているかしら。
女の味方
その日、寅子は「妻の不貞が原因の離婚調停」を担当した。
寅子が部屋に入った途端に、
あっ!佐田寅子!あなたが担当の裁判官なの?
と大喜びの妻。呼び捨てかよ。
すごいわ!私、運がいい。後で握手してくれる?
テンション高いのは「働く女性の先駆者・佐田寅子。女性の味方・佐田寅子。」だと思われているからだよね。
しかし、事態は妻側の不貞で、夫には何の非もない。
何度も申していますが離婚の意思は変わりません。
不貞をして裏切ったのは彼女ですから。
だから何度も謝ってるじゃない。
私、絶対離婚なんてしたくないの。
一度の浮気くらい許してくれたっていいじゃない!
男らしくないわ!ねえ、佐田さん。
こういうところが嫌なんだよ。
佐田さん、何か言ってやってよ!
どこからどう見ても、離婚されて仕方ない案件……。
不貞行為に男らしいも女らしいもありません。
配偶者に不貞な行為があった時、離婚の訴えを提起することができると民法770条で定められています。性別は関係ありませんよ。
…ありがとうございます。
あなた、女の味方なんじゃないの!?
裁判官なのだから、法律の味方に決まってるじゃないか……。
福田さん、もう少し相手の気持ちに寄り添ってみてはいかがでしょうか?そういう謝り方じゃなくてもう少し相手の気持ちを考えて…。
何よ偉そうに。
ちょっと有名だからって何様よ!
女はプンプンしながら帰って行った。
女の言うことは支離滅裂だけれど、ここで寅子の口から「もう少し相手の気持ちに寄り添ってみてはいかがでしょうか?」と言われるのはね……。
しかし、美山加恋ちゃん、大人になったなぁ……。
🐯 #トラつばオフショット 🪽
— 朝ドラ「虎に翼」公式 (@asadora_nhk) July 8, 2024
福田瞳役 #美山加恋 さん💖
トラつばパネルを持ってパシャリ!
『純情きらり』でヒロインの幼少期として出演されていました!
18年ぶりの朝ドラです✨#朝ドラ #虎に翼 pic.twitter.com/0YSsmUvjqI
本日も #虎に翼 ご視聴頂きありがとうございました
— 清水伸 (@usakichi201037) July 8, 2024
今週相談に来たのは離婚調停の福田夫妻
瞳役の #美山加恋 ちゃんとは12年前「鈴子の恋」と言うドラマで共演。今でも役者・スタッフとは交流があり、とても仲良しです。当時はまだ中学生で受験勉強真っ只中。その加恋ちゃんが離婚調停に来るとは…苦笑 pic.twitter.com/VF5cojmWTV
新潟へ転勤
戻ると、すぐに多岐川さんに腕を引っ張られて長官の下へ連れて行かれる寅子。
多岐川さんは激怒しているが、寅子はその理由は知らない。
そして、ノックもせずに怒鳴り込む多岐川さんに、居合わせたライアンも桂場さんもビックリ。
山本長官、これは先日の当てつけでしょうか?
当てつけ?
佐田君の異動の件です。
異動!?
佐田君を判事に任命し新潟地家裁三条支部勤務を命ずる。
これは一体どういうことですか?
長官、ラジオでの彼女の口のきき方が問題だったということでしょうか!
自分で移動の辞令を見ることも無く、多岐川さんの口から全部聞いちゃう寅子(笑)
怒りをぶつける相手を間違えている。
佐田君の異動を決めたのは人事局長の俺だ。
と、あきれたように言う桂場さん。
まぁねえ……。
寅子の家庭の事情はもう少し考慮されても良いと思うのだが、裁判官は異動のあるお仕事である。
佐田寅子が「男女平等」を目指すならば、異動は受けなくてはならないだろう。
そして、自宅へ帰って当然のように優未を連れて行くと言う寅子に花江ちゃんが爆発するのだった。
いや、申し訳ないけど、それには僕、賛成できない。
だってお姉ちゃんには仕事があるでしょ?
優未が1人でいることも多くなる。
慣れない土地で寂しい思いさせちゃうんじゃない?
優未は私の子供だもの。置いてくわけにはいかないわ。
トラちゃんは何にも見えてない。
何にも分かってない。
直明ちゃんの言うとおり優未は置いていって。
私が責任を持って面倒を見ますからどうぞ、トラちゃんは新潟でお仕事に専念なさってちょうだい。
あ……ねえ、何を怒ってるの?
言いたいことがあるなら言ってよ。
言ったってしかたがないでしょう!
そう思わせてきたのはトラちゃんよ。
この家のあるじはトラちゃんなんだから。
何?その言い方。
ちょっと2人とも落ち着こう。子供たちも起きちゃうし。
だってひどいじゃない。こっちは家族のために毎日必死で休まず働いてるのに!
そういう態度よ!
そんなふうに家族に目を向けられないくらいまで頑張ってくれなんて私、頼んでない!
優未はあなたに甘えたくても必死に我慢していい子を頑張ってる。
あなたに喜んでもらおうといい子のふりをしてる。分かる?
トラちゃんが見てるのはね、本当の優未じゃないの。
まあ……そうなるよね。
家族の身の振りを何も相談せず決めちゃう寅子。
そもそも寅子は法律が大好き。……そして、言いたかないけど、偉くなるのも好き。
「お仕事の頑張り」は家族のためだけじゃない。
自分自身の満足度を上げるため。
優未が自分の娘だと言うなら、それを育ててきたのは一体誰なのか。
感謝、したことないよね……。
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広告虎に翼 キャストとスタッフ
キャスト
佐田(猪爪)寅子 – 伊藤沙莉
星航一 – 岡田将生
猪爪直明 – 三山凌輝
猪爪(米谷)花江 – 森田望智
猪爪直人 – 琉人
猪爪直治 – 楠楓
佐田優未 – 竹澤咲子(子役期 : 山中天喜→三上ひめな→斎藤羽結→金井晶)
佐田優三 – 仲野太賀
猪爪直道 – 上川周作
猪爪はる – 石田ゆり子
猪爪直言 – 岡部たかし
山田よね – 土居志央梨
桜川涼子 – 桜井ユキ
大庭梅子 – 平岩紙
崔香淑(汐見香子) – ハ・ヨンス
轟太一 – 戸塚純貴
花岡悟 – 岩田剛典
小橋浩之 – 名村辰
稲垣雄二 – 松川尚瑠輝
桂場等一郎 – 松山ケンイチ
汐見圭 – 平埜生成
久藤頼安 – 沢村一樹
多岐川幸四郎 – 滝藤賢一
穂高重親 – 小林薫
桜川寿子 – 筒井真理子
桜川侑次郎 – 中村育二
笹山 – 田中要次
竹中次郎 – 高橋努
久保田聡子 – 小林涼子
中山千春 – 安藤輪子
雲野六郎 – 塚地武雅
増野 – 平山祐介
大庭徹男 – 飯田基祐
稲 – 田中真弓
壇 – ドンペイ
浦野 – 野添義弘
語り – 尾野真千子
虎に翼 スタッフ
◆放送期間 : 2024年4月1日 ~ 2024年9月 日(予定)(全120回)
◆制作 : NHK(AK)
◆平均視聴率 : %
◆制作統括 : 尾崎裕和
◆プロデューサー : 石澤かおる,舟橋哲男,徳田祥子
◆演出 : 梛川善郎,安藤大佑,橋本万葉
◆脚本 : 吉田恵里香
◆音楽 : 森優太
◆主題歌 : 米津玄師「さよーならまたいつか!」
『虎に翼』各回リンク
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