見取り八段的 2024年の連続ドラマをランキングしてみた

2024年　連続テレビドラマランキング

2024年も連続ドラマが終了いたしました。

昨日、2024年の映画のベストをまとめたので、ドラマの方もちゃっちゃとまとめます。(←と、この一文を書いたのが12月25日で、その後なかなか進まなくて、ついに大晦日になりました！わぁ)

上記の映画の方もそうだったのですが、今年は本当に年間通して良い作品が多くて多くて。

好きなドラマが渋滞していたので、60位くらいまで「何でこれの順位をこんなに低くしなきゃならないの？」というくらい好きなドラマがいっぱいあります。

ドラマウォッチャーとして幸せな1年だったと思います。

また(流行語大賞なんかで注目されるのはオタクとしては複雑なんですけれど)、今年はクドカン信者としては本当に幸せな1年でしたよ。

あのバスにもう乗れなくなってしまっても、僕らはどこかの仮設住宅で変わった仲間たちと暮らすことができ、その後は歌舞伎町の片隅を徘徊し、不思議なタイムスリップまで体験できたのですもの。

あまりにも丸々1年クドカン世界に浸ることができたので、もう書くの止めるんじゃないでしょうね？と心配しているくらいです。

来年も書いてください！

全体的には例年通り、ほぼ並列に好きな順にドラマを並べただけだと思っていただければ。

つらつら感想は書かないです。

各作品の感想はクチコミサイト「みるはち」の方をご覧ください。

物凄い名作『仮想儀礼』を入れ忘れていたので年明けに追記しました(とほほ…感想は「みるはち」で🖱)。あと、年越し2023年後期朝ドラ『ブギウギ』も忘れていたので入れました(いまさら…)

2024年全部ベストランキング(単に好きな順)

今年もレビューは朝ドラ以外すっかりアップできなくなってしまっておりますが、毎期熱心に見てはおります。

では。つらつらと……。(1、2話で脱落したものはリストから外しました。すいません！)

ベストリスト

まず番外から。他と一緒にできないので……。

特選1位　光る君へ

8888888888///////////

ありがとうございました。大好きだったのに始めの方しかレビュー書けてないっ！

では、続けて年間連ドラベスト。

『相棒』はもう通年ツールなので外してあります。

2024年ドラマ軽く統括

簡単に印象深いものなど総括させていただきます。

アンメット ある脳外科医の日記　理不尽と優しさ

第2クールでしたね。

演技力には定評のある杉咲花さんと、連続ドラマは久々の若葉竜也さん。映画『市子』で共演したばかりのペアキャストは開始前から話題でした。

リアルな演技、ドキュメントのような映像と展開、理不尽な運命に隠された秘密を探るミステリーと優しい人たちの人間物語に何度も泣かされる名作でした。

宙わたる教室　教育は誰のためのもの

これも毎週泣いたなぁ……。泣かせようとさせられるから涙が出るのではなく、好きなものを見つけて夢中になる子供のような純粋さに接して、いつのまにかこぼれる涙。

教育は「学びたい」「向き合いたい」人にこそ誰にでも積極的に開かれるべき。と心から感じたのでした。

始まりは教室に青空を作ることだった。

柳田は言う。

「俺たちを科学に誘ってくれたのは顧問の先生でした」「俺は先生に誘われて、そのドアを開けた」「それがこんな場所に繋がってるなんて思ってもみなかった」

「所詮　定時制」を下に見る石神教授に向かって静かに言う。「ここまで来たから貴女にも会えた」

みんなただ一生懸命に好奇心を追い求めてここまで来ただけ。前向きになれることと仲間を見つけただけ。

「定時制」にざわめく他校の生徒たちも、みんな真剣に聞いてくれていた。

垣根のない世界の尊さを見た。

https://dramarevue.cinemarev.net/revue/sorawataru/

不適切にもほどがある!　誰かが留飲を下げるためのドラマじゃないんだ

2024年年末、ユーキャンと自由国民社が毎年主催する『新語・流行語大賞』に「ふてほど」が選ばれた。

私のようにドラマオタクで、毎日のようにTwitter(X)に入ってドラマ感想を実況し、クドカン信者である人間ですら「え、流行語？」と困惑したものである……。

主演のサダヲさんも「ふてほどって言った事ない」と言っておられます……

流行語大賞「ふてほど」は知名度低い？　勘違いする人続出…一夜明け「ふてほど＝不適切報道」が定着 - スポニチ Sponichi Annex 芸能

ユーキャン新語・流行語大賞トップ10が2日に発表され、阿部サダヲ（54）主演のTBSドラマ「不適切にもほどがある！」（1～3月放送）の略称「ふてほど」が年間大賞に選ばれた。数々のドラマ賞を受賞した話題作だが、ドラマを見ない層からは「知らなか...

www.sponichi.co.jp

長年のクドカンファンとしては、こんな、ドラマ自体が評価されたわけじゃないもので騒がれるのはヤダな……と、思ってしまったりもする。

そもそも「ふてほど」(言ってないw)って、令和の過剰な社会を揶揄して昭和生まれ世代が留飲を下げる……ようなドラマではないんだもの。

バスはある親子の運命を未来に繋ぐために走ったし、クドカンらしい優しい人間物語だと、年末再放送を見て改めて思ったのだった。

説教ではなく優しさに溢れた大好きなドラマ。

ドラマ的流行語大賞は『闇バイト』と『ニセ家族』でしょう

「#ふてほど」の項で流行語大賞に触れましたが、2023年にもベスト10に入っていた「闇バイト」こそが大賞だったのでは？と思いますね。

今までも、のほほんと話題にされていたこの犯罪は2024年になってから信じられないほどリアルな事件として実体化してきました。

誰でも気軽にネットで様々な仕事に応募でき、隙間時間でも働ける。多様性が反映されたこの労働形態に犯罪がスルっと入り込んだ形です。

世相を反映して、ドラマでも数々の闇バイト題材の作品が作られました。刑事ものドラマでは単発で題材にされる回が多かったですね。

個人的に連ドラで印象深かったのは『闇バイト家族』。

実際に闇バイトに巻き込まれていくのはこういう人たちなんですよね。借金から逃れられず、返すために一獲千金を狙い、犯罪組織に巻き込まれていく。

ドラマの作りはコメディですが、何となく憐れで。個人個人は全く悪人ではない人たちが「ニセ家族」として生き残るためにあがく。

好きなドラマでした。

第4クールには本当にヒヤヒヤする恐ろしい闇バイトドラマが放送されました。NHK土ドラの『3000万』です。

「どうしてそんな方向に思考が行っちゃうの？」と何度もイライラしましたが、人間って追い込まれるとどう動くか分かりませんからね。あれがリアルなのだと思います。

実際の事件と似た展開もあって、世の中は変わってしまった。日本は物騒になったなぁ……と思います。

まさかこんなにタイムリーな話になるとは撮影時、私は予期しておらず、す、すご #ドラマ3000万

— 森田 想 (@kokoromorita) November 9, 2024

その『3000万』の裏でちょうど同じく闇バイト題材ドラマ『潜入兄妹』が放送されていました。

こちらは『占拠』シリーズ(シリーズ？)のクライムサスペンスでジャンルは全く違うのですが(笑)、闇バイトチームの人たちには生活感があって、自業自得とはいえ巻き込まれた人間の悲壮感もありました。

キャラ的にはみんな愛しかったです。

そんな中で「組織」=「家族」としての「ニセ家族」は今年も様々な形で描かれました。上記の「闇バイト家族」もニセ家族ドラマですものね。

ずばり「ニセ家族」を語った『西園寺さんは家事をしない』は可愛い家族＆恋愛ドラマ。キャラクターの愛しさで最後まで走り切りました。(ぐるぐるさんも家族で居てほしかった！)

松本若菜さんは『西園寺さん』の後も「托卵」という形でニセ家族を作ろうとしましたね。2024年ニセ家族の女王(笑)どちらも見応えるあるドラマでした。

他にも『ライオンの隠れ家』(こちらは最終的には血の繋がりのある本家族でしたが)、『降り積もれ孤独な死よ』『燕は戻ってこない』などなど様々な家族が描かれました。

多様性の時代には家族の形も問われます。

考えさせられることの多い年でした。

勝手に授賞式

2番目以降順不同・敬称略・すいません

男優賞

• 若葉竜也(「アンメット ある脳外科医の日記」)
• 小林虎之介(「宙わたる教室」)
• 窪田正孝(「宙わたる教室」「滅相も無い」)
• 坂東龍汰(「ライオンの隠れ家」「さよならマエストロ」)
• 柳楽優弥(「ライオンの隠れ家」)
• 成田凌(「降り積もれ孤独な死よ」)
• 仲野太賀(「新宿野戦病院」「虎に翼」)
• 神木隆之介(「海に眠るダイヤモンド」)
• 森本慎太郎(「街並み照らすヤツら」)
• 阿部サダヲ(「不適切にもほどがある!」)
• 柄本佑(「光る君へ」)
• 松下洸平(「放課後カルテ」「光る君へ」)
• 塩野瑛久(「光る君へ」「無能の鷹」「天狗の台所 Season2」)

女優賞

• 杉咲花(「アンメット ある脳外科医の日記」「海に眠るダイヤモンド」)
• 小池栄子(「新宿野戦病院」)
• 河合優実(「不適切にもほどがある!」)
• 奈緒(「春になったら」「あのクズを殴ってやりたいんだ」)
• 吉高由里子(「光る君へ」)
• 高畑充希(「光る君へ」)
• 安達祐実(「3000万」)
• 森田想(「3000万」「滅相も無い」)
• 田牧そら(「スカイキャッスル」)
• 岡崎紗絵(「アイのない恋人たち」「マウンテンドクター」「あのクズを殴ってやりたいんだ」)

主題歌とOP賞

完全順不同！全部大好きでした。

• 『ねっこ』King Gnu(『海に眠るダイヤモンド』)
• 『二度寝』Creepy Nuts(『不適切にもほどがある』)
• 『風神』Vaundy(『ライオンの隠れ家』)
• 『恋のブギウギナイト』サザンオールスターズ(『新宿野戦病院』)
• 『Sunshade』由薫(『笑うマトリョーシカ』)
• 『hanataba』milet(『アンチヒーロー』)
• 『さよーならまたいつか！』米津玄師(『虎に翼』)
• 『会いに行くのに』 あいみょん（『アンメット ある脳外科医の日記』

サザンオールスターズ『恋のブギウギナイト』(『新宿野戦病院』)

あいみょん『会いに行くのに』(『アンメット ある脳外科医の日記』)

流行語大賞で賞

「最悪だ」(『潜入兄妹』)

結局その塔、何だったんで賞

『スカイキャッスル』

可愛すぎで賞

佐藤大空くん(『ライオンの隠れ家』)

2024年もありがとうございました

すっかり朝ドラブログに成りはてた見とり八段です……。

結局〆も年末ギリギリになってしまいました。

こんな状態ですが、どうぞ、来年も、よろしくお願いいたします。

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