今週は「愛のコンサート」がメインなのかもしれないけれど?
私的には、そこはあまりどうでもいいです。多岐川先生。
寅子(伊藤沙莉)は「特例判事補」になり仕事が増えて大忙し。多岐川(滝藤賢一)は家庭裁判所の存在を広く知ってもらうために「愛のコンサート」を開くと言い出し、出演歌手の交渉を寅子に任せる。ある日、家庭裁判所の当番を担当した寅子の元にやってきた女性・元山すみれ(武田梨奈)の相談は、寅子のよく知る人物の家庭に関わるものだった…
あらすじ は 公式サイトより引用
連続テレビ小説「虎に翼」第13週「女房は掃きだめから拾え?」第61話
感想
戦後の混乱っぷりと、その時の法制度に居合わせた人たちの大変さが今日の1話で察せられた。
その中で奮闘するヒロイン……だから家庭を顧みている間はない。
よく令和で批判される「主婦にワンオペさせる昭和のお父さん」を地で行っている寅子。
ワンオペな花江ちゃん
「ワンオペ」などという言葉もなかった昭和の主婦としては当然の事態で、また、花江ちゃん自身もすでに息子2人と共に姪も育て、戦争を潜り抜けてきたプロ主婦であるから、今さら爆発なんてしないでほしいと願ってはいるのだけれど……。
現状の猪爪家を見ていると何か起こりそうな気にはなってくる。
はるさんが亡くなって2年。
寅子は日本の行政・法制度の転換期の中にいる判事なので本当に忙しく、家事育児どころではない様子。
花江ちゃんは「私がやるから」「私がやるから」と言いつつ、はるさんのように上手く家事を回せない……という描写なのかな。あの黒焦げ魚は。
夜には、道男も食卓に加わって、直人から
何でお前普通にうちで飯食ってんの?
と言われている。
俺がいると楽しいよな、優未。
うん!
お母さん。
道男がいるとうれしそうだね。
えっ、そう?
そりゃ、こんな色男、前にしたらな。
ねえ花江ちゃん。
ほほえましい風景なのか、え、道男と花江ちゃんでそういうことになる可能性が出てきたの?(何歳差だよ……)なのか、よくわからないなと思いながら朝は見ていたのだけれど。
よくよく考えたら、ワンオペについて「今のところは頑張っている花江ちゃん」にとって、人数が増えれば増えるほど負担なのでは……と心配になるシーンだったのかも。これ。
寅子の忙しさは分かっているし、当然、家族のために稼いでいるのだからとは思うけれど、優未ちゃんがなぁ……。
花江ちゃんが倒れてしまったら猪爪家は崩壊する図しか見えない。
愛のコンサート
昭和24年4月。東京家庭裁判所の独立庁舎が完成した。
寅子は特例判事補として家事部の審判を行う立場になった。
その上、東京家庭裁判所独立庁舎開設の祝いの準備もさせられている(下っ端だからなのか女性だからなのか)。
そして、
救われるべき人々に手が行き届いておらん。
募集しても募集しても人員が増えない。
というわけで、今月から3か月家裁広報月間とする。
ということで、「愛のコンサート」の企画までやらなくてはならない。
そもそも……愛の裁判所を世に知らしめるコンサートだというけれど、「募集しても募集しても来ない」って言っても誰でもここで働けるわけではないですよね。
仕事にあぶれている人たちはきっとたくさんいたはずだし、誰でも良ければ道男のような少年だって来るはず。
法律に携わる方面ならば、ますます一般人にはできない仕事。
一体何をそんなに知らしめたいのか、ちょっと分からない……。
裁判所なんて、人生の中でなるべく関わりたくないよね(笑)
そして、コロンコロンレコードから歌手を呼ぶなら福来スズ子でいいじゃん……。戦後は仕事探してる時期やで。
再会
寅子たちはコンサートどころではなく、法律相談にも駆り出されていた。
このシーンが、いかにも「混乱期」という描写で、とても良かった。
「東京家裁の相談室にはさまざまな事情を抱えた人が集まります。戦争で生死不明となった人の失踪宣告や本籍を失った人の就籍遺児との養子縁組」
そう。この時期だからこそ。
戦死した人に関する問題。死亡診断書、死んだと思ったのに戻ってきた人の扱い、戸籍を失ってしまった人、家、土地を失った人、妻子の再婚と養子……
考えなくても大変さが想像できる。
そして、出征した人が残した妻子、だけではなく、法律が変わったことによる離婚問題もそりゃ多いだろう。
女性にとっては、戦前よりも離婚条件が遥かに有利になり、我慢している必要がなくなったからである。
そんな流れの中、寅子は旧友と思わぬ再会をする。
相談に来たのは、旧友の方ではなく、その夫の愛人なんだけれどね。
私ね、長いことお妾さんやってたの。
その旦那様が突然亡くなってね。せめて遺産ぐらいもらわないと割に合わないでしょ。
遺言を残してくれたの。
「俺が死んだらこれを家庭裁判所に持っていって検認をしてもらえ」って。
これが大庭徹男……つまり、飯田基祐さんの外の人が亡くなったわけですよね……。
大庭家の一族の遺産問題のために立ち会うことになった寅子。
確か、梅子さんはあの時、離婚届と共に追い出されたはず。
この場に妻として同席しているということは、離婚はしていなかったんだね?
なんにせよ……ちょっと面白くなりそう。
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広告虎に翼 キャストとスタッフ
キャスト
猪爪寅子 – 伊藤沙莉
猪爪はる – 石田ゆり子
猪爪直言 – 岡部たかし
猪爪直道 – 上川周作
猪爪直明 – 三山凌輝
猪爪(米谷)花江 – 森田望智
佐田優三 – 仲野太賀
山田よね – 土居志央梨
桜川涼子 – 桜井ユキ
大庭梅子 – 平岩紙
崔香淑 – ハ・ヨンス
轟太一 – 戸塚純貴
花岡悟 – 岩田剛典
小橋浩之 – 名村辰
桂場等一郎 – 松山ケンイチ
穂高重親 – 小林薫
桜川寿子 – 筒井真理子
桜川侑次郎 – 中村育二
笹山 – 田中要次
竹中次郎 – 高橋努
久保田聡子 – 小林涼子
中山千春 – 安藤輪子
雲野六郎 – 塚地武雅
増野 – 平山祐介
大庭徹男 – 飯田基祐
星航一 – 岡田将生
汐見圭 – 平埜生成
稲 – 田中真弓
久藤頼安 – 沢村一樹
多岐川幸四郎 – 滝藤賢一
語り – 尾野真千子
虎に翼 スタッフ
◆放送期間 : 2024年4月1日 ~ 2024年9月 日(予定)(全120回)
◆制作 : NHK(AK)
◆平均視聴率 : %
◆制作統括 : 尾崎裕和
◆プロデューサー : 石澤かおる,舟橋哲男,徳田祥子
◆演出 : 梛川善郎,安藤大佑,橋本万葉
◆脚本 : 吉田恵里香
◆音楽 : 森優太
◆主題歌 : 米津玄師「さよーならまたいつか!」
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