実(沢村一樹)と連絡が取れなくなり、一人東京に向かった美代子(木村佳乃)。
しかし、実のいた宿舎や工事現場、警察署、どこを訪ねても出稼ぎ労働者の失踪はよくあると聞かされ、たまらない気持ちになる。
一方、親戚の家に行くと聞いていたみね子(有村架純)は、バスの車掌・次郎(松尾諭)から美代子が本当は東京行きの列車に乗ったと知らされる。
不安に駆られたみね子は、思い切って茂(古谷一行)にその理由を聞くが…。
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
連続テレビ小説「ひよっこ」第2週「泣くのはいやだ、笑っちゃおう」 第11話
※朝ドラレビューは基本的に簡単感想で。
※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
↑…テンプレだす…。
何か隠してるよ。
私だってバカじゃねえがらそれぐらい分がるよ。
ひょっとして東京行ったの?お母ちゃん。
そうなんでしょ? お父ちゃんのこど?何かあったの?
何で私に嘘つくの?
お母ちゃん。 何で嘘つくの…?
ほら……次郎のせいでとんでもねぇごとになってっぞ。
この前の経済事情の時は、みね子ももう大人だからと話に入れてくれた。
今回は、
親が子どもに嘘なんかつきてえわげなかっぺ。
いいが? 親が子どもに嘘をつくとぎにはわげがあんだ。
子どものこどを思って嘘ついでんだ。
と、「子ども」の立場に戻る。
ちょうど移ろいやすい年齢の境目。
本人にとっては、心配が募るだけで不安。
でも、じいちゃんにしてみれば、一緒に心配できる話し相手がいる方が本来ならば気が楽なわけで。
それでも言わず騒がずの姿勢でいるのは、きっとすごく大変なことだと思うんだ。
みね子もじいちゃんも辛いよね。
相手を思いやって嘘を吐くのは子供でも大人でも同じだ。
事が事だけに、ただ待つしかないのだった。
そんな中で、進の インド人もびっくり!ん~まいっ! に笑ってあげるのも思いやり。
ウチは子供だろうが何だろうが全部バラして騒ぎまくり、「こんな時にふざけるんじゃない!!」とか怒鳴られる家だったので、本当に谷田部家は凄いと思えるわ。
優しいよ。
こんな時にも思いやり…… なのは、お母ちゃんも同じ。
警察で、同じような立場の女性がおぶっている赤ちゃんをあやしてあげる。
そうしてあげれば自分も気が休まるのかも知れないけれども、やっぱり優しいよ。
大変なのよ。出稼ぎの人たち。
朝から晩まで体使って働いてさ、何の楽しいこともせずに金はみ~んな故郷に送って。
もう嫌になってね、どっか行っちゃう人たくさんいるの。
夫がいた宿舎を初めて見て、その荒れように心を痛める。
宿舎がリアルで、男所帯の荒れ方もリアルで、切なくて悲しくて涙が出た。
どこに行っても「出稼ぎの人は居なくなるもんだから」という扱い。
いばら「き」です。
「いばらぎ」じゃなくて、いばら「き」です!
谷田部 実といいます。
私は、私は、出稼ぎ労働者を一人捜してくれと頼んでるんではありません。
ちゃんと 名前があります!
茨城の奥茨城村で生まれで育った谷田部 実という人間を捜して下さいとお願いしてます!
ちゃんと…ちゃんと名前があります!
お願いします!
あの人は絶対に自分でいなぐなったりするような人ではありません!
お願いします!
お願いします!
捜して下さい!
お願いします!
「あの手の人たち」とか、「あの国の人間」とか、「いなかものは」とか「若者は」とか「老人は」とか、一括りでしか1人の人間を見てくれない、そんな社会。
現代でも同じだね。 人の見方は同じだね。
事は、1人の人の命に関わっているかも知れないの。
お母ちゃんの切羽詰まった叫びが届けばいいけれど。
※キャスト
谷田部 みね子 – 有村架純
谷田部 実 – 沢村一樹
谷田部 美代子 – 木村佳乃
谷田部 ちよ子 – 宮原和
谷田部 進 – 高橋來
小祝宗男 – 峯田和伸
小祝滋子 – 山崎静代
谷田部 茂 – 古谷一行
助川時子 – 佐久間由衣
角谷三男 – 泉澤祐希
助川君子 – 羽田美智子
角谷きよ – 柴田理恵
角谷征雄 – 朝倉伸二
角谷太郎 – 尾上寛之
助川正二 – 遠山俊也
益子次郎 – 松尾諭
田神 学 – 津田寛治
牧野鈴子 – 宮本信子
牧野省吾 – 佐々木蔵之介
井川元治 – やついいちろう
朝倉高子 – 佐藤仁美
前田秀俊 – 磯村勇斗
綿引正義 – 竜星涼
永井愛子 – 和久井映見
青天目 澄子 – 松本穂香
兼平豊子 – 藤野涼子
秋葉幸子 – 小島藤子
夏井優子 – 八木優希
語り – 増田明美
※スタッフ
脚本 – 岡田惠和
演出 – 黒崎博、田中正、福岡利武、渡辺哲也
プロデューサー – 山本晃久
制作統括 – 菓子浩
音楽 – 宮川彬良
主題歌 – 桑田佳祐「若い広場」
公式サイト http://www.nhk.or.jp/hiyokko/index.html
ひよっこ(Part1) [ NHK出版 ]
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ひよっこ(上) [ 岡田惠和 ]
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コメント
巨炎さん
>ナレが減って、みね子のモノローグが増えて
軌道に乗ってついて来ている視聴者はもう大丈夫という信頼の証?
増田さんの傍観者ナレは笑いの要素を含んだものなので、真剣な話が進んでいる今回は減らしたというところでしょうか。
>警察のお役所仕事な対応を見ていると
牧野さんが「東京を嫌いにならないで下さいね」と言った意味を実感。
この頃の警察は今よりももっとお偉い感じだったんでしょうね。
現代の方が国民感情が恐くてもっとマシな対応をするかも。
東京の警察が谷田部 実という個人を見ず「出稼ぎ労働者」で ひと絡げに扱うことと、外の人が「東京」をひと絡げに扱うのは同じこと。繋がりが上手いですね。
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ナレが減って、みね子のモノローグが増えて
軌道に乗ってついて来ている視聴者はもう大丈夫という信頼の証?
しかし「カーネ」以来(←勝の浮気疑惑とか、北村の詐欺事件とか)の
朝ドラサスペンス劇場!当時はまだTVは黎明期で娯楽の中心はまだ映画。
昭和40年前後の「飢餓海峡」「セロの焦点」「霧の旗」、面白かったなぁ…。
本作に荒れ狂う海が映っていなくて良かった。
警察のお役所仕事な対応を見ていると
牧野さんが「東京を嫌いにならないで下さいね」と言った意味を実感。
影の部分を描いてこそ、光の意味も増す。