柳井嵩先生のお仕事の集大成であるとともに、戦後８０周年の記憶も回収する『あんぱん』ラスト4週。
嵩（北村匠海）は再び“おじさんアンパンマン”の絵を描き始め、物語はほぼ完成する。原画を見つめながら、嵩の話に耳を傾けるのぶ（今田美桜）。そんな中、嵩は映画『千夜一夜物語』のキャラクターデザインの仕事が佳境に入る。そして過酷な作業が一段落つくと、嵩はのぶにお茶をたててほしいという手嶌（眞栄田郷敦）を連れて帰ってくる。お茶を飲んだ手嶌は、映画は見た人の人生観が変わるほど面白いものであるべきだと語る…
あらすじ は 公式サイトより引用
連続テレビ小説「あんぱん」第24週「あんぱんまん誕生」第116・117話感想
感想
簡単感想で。
戦争インタビュー
嵩と のぶがあんぱん男に拘り続けるのは、戦争の記憶と度々自分たちを救ってくれた「あんぱん」の記憶が軸になっているかららしい。
アンパンマンは空腹の人にパンを届けるため戦場の空を飛び回るんだ。
敵も味方も関係ない。
おなかをすかせた人にひたすらパンを届ける。
おなかをすかせた子供たちのために、今もアンパンマンは空を飛び続けてる。
蘭子は戦争の話をインタビューで集めて本を出したいらしい。
戦争の話はしたがらん人も多いけど…。
だからこそ一人でも多くの声を聞きたいと思うちゅう。
それをどういう形で文章にできるかまだ分からんけど。
そう。戦争の話はつらい目に遭った人ほど、そして戦後に近い時代ほど語りたがらない……。
出生した人は特に、自分自身も関わっているからね。
のぶにお茶を点ててもらいたいとマンションにやってきた手嶌先生も戦争の話はつらそうだった。
あの日、工場の監視塔で見張りをしていたら突然空襲警報のサイレンが鳴って、逃げる間もなくそのまま塔の上にいたら、いきなり雲の間からＢ２９の編隊が現れて、ぐんぐん近づいてきました。
その時の恐ろしさといったら…。
僕は火の中命からがら逃げました。
逃げながら遺体をたくさん見ました。
みんな黒焦げで…空一面がどす黒く燃えていて…世界の終わりのようでした。
嵩の中でアンパンマンの構想が固まっていく。
えいことしゆうのに何で撃ち落とされてしまうが？
それは…正義を行うということは自分も傷つくことを覚悟しなきゃいけない。
僕はそう思うんだ。
「千夜一夜物語」の公開
嵩が美術監督を務めた映画「千夜一夜物語」がついに公開。
手嶌先生は、嵩に美術監督だけではなく、監督として映画を作ってほしいと言うのだった。
次回作を書いて欲しいと柳井家に来た編集に、嵩とのぶは『アンパンマン』を推した。
確かにいいお話だと思います。
この主人公、できれば少し減量できないですか？
減量…？
もう少しほっそりと。
できません。個性ですから。
柳井先生の奥さん、あんぱん男推しすぎで恐いわ。
編集さんも困るよね……。
そうやってゴリ推しで出した『アンパンマン』の初版の評判は良くなかった。
う～ん…何て言うたらえいがやろ。
ほらっ、せっかく「千夜一夜物語」がヒットして嵩さんの才能に光が当たったのに、いまひとつ 地味っていうか…。
戦いゆう。アンパンマンも。
何と？
戦争によって食べるものがなくなって苦しんじゅう人らあの飢えと戦いゆう。
うん…。
現代っ子に伝わるろうか。
娘らあの反応はいまひとつやった。
のぶは不満そうだけれど、メイコの感想は素直な読者様の感想だよね。
のぶはあのおんちゃんのどこがそんなに気に入っちゅうがで。
と母に聞かれる のぶ。
全部好き。
でも一番好きながはかっこよくないところ。
正しいとか正しくないとかではなく、自分は撃たれてもおなかをすかせた子供たちのために飛び続ける。
嵩さんの描いたアンパンマンってキャラクターが世の中に伝わってほしい。
そうなったら、うちこんなにうれしいことはない。
自分たちがずっと探していた逆転しない正義の答えがアンパンマンということなのね。
ついでに、その長い体を半分にして、二頭身にすれば可愛くなるのだということに早く気づくといいね。
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あんぱん キャストとスタッフ
キャスト
若松(朝田)のぶ – 今田美桜（子役期 : 永瀬ゆずな）
柳井嵩 – 北村匠海（子役期 : 木村優来）
朝田結太郎 – 加瀬亮
朝田羽多子 – 江口のりこ
朝田蘭子- 河合優実
朝田メイコ – 原菜乃華
朝田釜次 – 吉田鋼太郎
朝田くら – 浅田美代子
原豪- 細田佳央太
柳井登美子 – 松嶋菜々子
柳井清 – 二宮和也
柳井千尋 – 中沢元紀
宇戸しん – 瞳水ひまり
柳井千代子 – 戸田菜穂
柳井寛 – 竹野内豊
若松次郎 – 中島歩
若松節子 – 神野三鈴
辛島健太郎 – 高橋文哉
小川うさ子 – 志田彩良
田川岩男 – 濱尾ノリタカ（子役期：笹本旭）
今野康太 – 櫻井健人（子役期：中村羽叶）
山下実美 – ソニン
黒井雪子 – 瀧内公美
座間晴斗 – 山寺宏一
貴島勝夫 – 市川知宏
屋村草吉 – 阿部サダヲ
八木信之介 – 妻夫木聡
神野万蔵- 奥野瑛太
馬場力 – 板橋駿谷
目黒新 – 日高由起刀
島仙吉 – 横田栄司
粕谷将暉 – 田中俊介
東海林明 – 津田健次郎
小田琴子 – 鳴海唯
岩清水信司 – 倉悠貴
薪鉄子 – 戸田恵子
世良則雄 – 木原勝利
いせたくや – 大森元貴
手嶌治虫 – 眞栄田郷敦
白鳥玉恵 – 久保史緒里
語り – 林田理沙
あんぱん スタッフ
◆放送期間 : 2025年3月31日 ～ 2025年9月 日（予定）（全130回）
◆制作 : NHK(AK)
◆平均視聴率 : %
- 脚本 – 中園ミホ
- 音楽 – 井筒昭雄
- 主題歌 – RADWIMPS「賜物」
- 制作統括 – 倉崎憲
- プロデューサー – 中村周祐、舩田遼介、川口俊介
- 演出 – 柳川強、橋爪紳一朗、野口雄大、佐原裕貴、尾崎達哉
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