令和か?。
と思わず言ってしまう(笑)
ドラマ現代は、戦後の高度成長期のはず。
現代をドラマに反映させるのも朝ドラのお約束かも知れないけれど、歴史を描かないなら時代物ドラマは作らない方が良いよね。。
嵩(北村匠海)の詩集が出版されることになり、喜ぶのぶ(今田美桜)。八木(妻夫木聡)のアイデアで変わった場所で開かれたサイン会は、嵩の心配をよそに盛況のうちに終わる。数日後、柳井家を訪れたメイコ(原菜乃華)は、のぶと嵩のやりとりをうらやましそうに見ていた。その後、三姉妹で集まった蘭子(河合優実)の部屋で、メイコは秘めた願いを語る。嵩から話を聞いてうろたえる健太郎(高橋文哉)に、のぶは詩集を開き…
あらすじ は 公式サイトより引用
連続テレビ小説「あんぱん」第22週「愛するカタチ」第108話感想

感想
簡単感想で。
高度成長期はどこへ
現代をドラマに反映させるのも朝ドラのお約束かも知れないけれど、歴史を描かないなら時代物ドラマは作らない方が良いよね……。
というのは、時代物朝ドラの感想で時々書いてしまうことなのだけれど。
日本は戦後まで明治民法イエ制度で家庭に関する法を仕切っていたので、戦後いきなり法律が変わってもみんな今まで親しんでいた儒教の精神から抜け出すことはできなかった。
昭和、女性はずいぶん解放されて自由になったけれど、それでも、終戦前に生まれた世代は、
「夫に従い、家庭を守り、家族の「お母さん」になり、一日家事にいそしみ、長男をありがたがり、老いては長男が家を継いで自分たちの老後を見る……」
ことを当たり前としていた。
その子供の世代もその思想から抜け出さない主婦生活を送っていたのに時代が平成になり令和になり、社会がどんどん変わり、息子の嫁が「子供は要らない」「介護はしない」と言い出し……まぁ、現在の我々の親世代がアップデートに苦しんでいるわけです。
そんなこんなで、メイコが言っていた
健太郎さんは仕事の話なんかしてくれません。
それに、うちもう何年も名前で呼んでもらえんがです。
うちは健太郎さんのママやないのに。
のようなセリフを聞くと、私は思わず「令和か?」とテレビに向かって言ってしまうわけです(笑)
メイコのような悩みは、とても自由で時間がある人が抱いてしまうものだろうなぁと思う。そんな悩みを抱く時間がこの時代の人にあったかと考えると……きっと、お金持ちならあったのだろうな、と思う。
メイコは喫茶店にしょっちゅう入り浸る時間と金がある。
戦争に青春を奪われて思うように楽しめなかったというのは、今を生きる私たちには計り知れない苦悩だろうけれど、戦前の若者だって、そんなに自由におしゃれできていたのは、きっとお金持ちである。
人は自分が持てなかったものを羨む。
そういう一言で片づけられたら不本意だろうけれど……。メイコを見ているとどうしても贅沢な子だなと思ってしまう自分がいるのだった。
戦後の高度成長期、みんなバリバリ働いて国を復興させ、成長させた。ハードワークでパワハラ気味なあの時代に戻りたいとは一切思わないし、あの時代は良かったとも考えられない。
しかし、あの時代にバリバリ働いてきたお父さんたち、家庭を支えたお母さんたちの上に私たちが生きるこの時代が立っているのであって、そこは尊敬と共に描くのが「歴史ドラマ」の意味だと思う。
あの頃、女性は差別や圧力や孤独に苦しんだ。
だから、そうならない今をみんな目指しているのでしょう。
ならばその「変えるべき」描写を真っすぐ描けば時代ドラマとして意義あるものになるのに。
もっとも……
このドラマはそういうドラマではなく。
ただ、そんなメイコにも嵩の「愛」の詩は寄り添うよ、という話なのだった。
ごちそうさまでした。
ところで「みるはち」では、あなたのベスト朝ドラ投票所 をリニューアル。よろしければぜひ。
このドラマのレビューを投稿してください


あんぱん キャストとスタッフ
キャスト
若松(朝田)のぶ – 今田美桜(子役期 : 永瀬ゆずな)
柳井嵩 – 北村匠海(子役期 : 木村優来)
朝田結太郎 – 加瀬亮
朝田羽多子 – 江口のりこ
朝田蘭子- 河合優実
朝田メイコ – 原菜乃華
朝田釜次 – 吉田鋼太郎
朝田くら – 浅田美代子
原豪- 細田佳央太
柳井登美子 – 松嶋菜々子
柳井清 – 二宮和也
柳井千尋 – 中沢元紀
宇戸しん – 瞳水ひまり
柳井千代子 – 戸田菜穂
柳井寛 – 竹野内豊
若松次郎 – 中島歩
若松節子 – 神野三鈴
辛島健太郎 – 高橋文哉
小川うさ子 – 志田彩良
田川岩男 – 濱尾ノリタカ(子役期:笹本旭)
今野康太 – 櫻井健人(子役期:中村羽叶)
山下実美 – ソニン
黒井雪子 – 瀧内公美
座間晴斗 – 山寺宏一
貴島勝夫 – 市川知宏
屋村草吉 – 阿部サダヲ
八木信之介 – 妻夫木聡
神野万蔵- 奥野瑛太
馬場力 – 板橋駿谷
目黒新 – 日高由起刀
島仙吉 – 横田栄司
粕谷将暉 – 田中俊介
東海林明 – 津田健次郎
小田琴子 – 鳴海唯
岩清水信司 – 倉悠貴
薪鉄子 – 戸田恵子
世良則雄 – 木原勝利
いせたくや – 大森元貴
手嶌治虫 – 眞栄田郷敦
白鳥玉恵 – 久保史緒里
語り – 林田理沙
あんぱん スタッフ
◆放送期間 : 2025年3月31日 ~ 2025年9月 日(予定)(全130回)
◆制作 : NHK(AK)
◆平均視聴率 : %
- 脚本 – 中園ミホ
- 音楽 – 井筒昭雄
- 主題歌 – RADWIMPS「賜物」
- 制作統括 – 倉崎憲
- プロデューサー – 中村周祐、舩田遼介、川口俊介
- 演出 – 柳川強、橋爪紳一朗、野口雄大、佐原裕貴、尾崎達哉
『あんぱん』各回リンク
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10
11 12 13・14 15
16 17 18 19 20
21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
31 32 33 34 35
36 37 38 39 40
41 42 43 44 45
46 47 48 49・50
51 52 53 54 55
56 57・58 59 60
61 62・63 64 65
66 67・68 69 70
71 72 73 74 75
76 77・78 79 80
81 82 83・84 85
86 87 88 89 90
91 92 93・94・95
96 97 98・99 100
101 102 103 104 105
106・107 108
コメント