赤いバッグへの拘りがずっと続くので、プロポーズの時は渡すんだろうなって思っていたら、やっぱりね。
戦争も震災も通ってきた、箱にも入ってない8年むき出しの赤いバッグ。
やっと報われて良かったよね……。
のぶ（今田美桜）は嵩（北村匠海）にひどいことを言ってしまったと、八木（妻夫木聡）に愚痴をこぼしていた。一方、元気のない嵩に手料理を振る舞う羽多子（江口のりこ）たち。好きな気持ちをなかったことにしないでと言う蘭子（河合優実）の言葉が心に刺さった嵩は、その夜、編集室に戻って黙々と表紙の絵を描き始め…。２日後、心にぽっかり穴が空いたままののぶがガード下で子どもたちに囲まれていると、そこに近づく人影が…
あらすじ は 公式サイトより引用
連続テレビ小説「あんぱん」第17週「あなたの二倍あなたを好き」第85話感想
感想
第85回の感想というよりも、17週について全体的に書きたい。
でも、簡単感想で。
たっすぃがの恋
「私が2人の恋を応援できない3つの大きな理由」……みたいな記事になってしまうけれど(笑)
ストーリー上、こんなに様々な物語中の不幸を恋に結び付けなくてもいいんじゃないのかなって。
人の不幸を踏み台にして得た恋は応援しづらいよね……。
次郎さんの家
のぶが東京に出て行って以降も メイコは高知に住み続けている。……のは何となく察していた。
震災後、ここに蘭子も住んでいると知って、ちょっとビックリしている……まぁ、たぶん御免与には職がないから？
でも、釜じいが亡くなったばかりなのに祖母と母は平気なの……立ち直りの早い世界だな。
個人的に何だかとても気になってしまうのは、次郎さんが遺した家に住んでいる妹たちの嵩全面応援っぷり。
嵩がここに(え、赤いバッグを持って話をしに来たのってここですよね？？)来た時の
「次郎さんよりも千尋のこと」「千尋にはかなわない」「千尋も のぶが好きだった」
発言には怒りを感じたよ。せめて、次郎さんの家では次郎さんの話をしてよ。
草葉の陰で泣いちゃうよ。
のぶが東京に出る前に次郎さんの遺影を包んでいたのは一緒に東京へ行くためだと思っていたけれど、もしかしたら、朝田家が遠慮なく使用できる家にするためだったのか？
恐いぞ……。
次郎さんの描き方
立ち直りが早いといえば、主人公である。
『あんぱん』世界、まだ戦後1年。つまり、次郎さんは亡くなったばかり。
時々のぶが次郎さんの遺影などに話しかけているシーンなどには救われるけれど、結局は嵩と一緒になるんだよね。
(まぁ史実もそういう話ですが)
だったら、次郎さんってそんなに素敵なキャラにしなくても良かったのに。
何ならモラハラパワハラ夫にでもしておいてくれれば、きっと視聴者も嵩のプロポーズを待ちわびることができたのにと思ったりする。
モラハラまで行かなくても、船に乗っているのでほとんど触れ合いがなかったとか……いっそ浮気してくれてたり……(それはどこかの別のキャラ)。
のぶは最期の一息まで夫を見送ったんだよね。
次郎さんは、のぶの名を呼びながら苦しそうに無念そうに亡くなった。
せめて、滅茶苦茶ベタだけど、
「僕が居なくなったらあの家は実家にあげてもいいよ。そして僕のことは気にせず新しい彼氏を探してね」
くらい遺してくれれば、現状へのモヤモヤが30％くらいは減ったかもね……。
震災の使い方
朝ドラだから、どうしても災害を入れたかったのかなぁ……とも思うけれど、戦争という人災があるのだから、無理やり震災を入れなくてもよかったでしょ。
前回のレビューに書いたけれど、この震災では1400人余りの死者・行方不明者が出ている。
これを使ってヒロインカップルをくっつけるだけって、どうなんだ……。
嵩は新聞社務め。
ここから震災のために動くなら被災者のための何らかの活動じゃないのかな。
東京に駆けつけて思いを伝えるのが先なのですか。
あと、嵩は！御免与の千代子さんとは、ちゃんと連絡とっているんだろうね！
千代子さんはきっと、今回もものすごく心配してるよ？あんたは忘れてるみたいだけれど！！
もっと情緒を
「亡くなった方への無念を晴らすためにも、残された自分らが精いっぱい頑張って幸せになる」
という考え方は正しく、みんながいつまでもウジウジしていたら復興なんてない。
だから、それは良いのだけれど、やはり前夫が亡くなって1年も経っていないのはとても気になってしまう。心が狭くてすいません。
でも、それは前述したように「描き方」だと思うの。
視聴者が、次郎さんが気の毒で亡霊になってしまいそうなほどのイケキャラに前夫を描いてしまったこと。
次郎さんの家で妻の実家が全力で新しい夫推し。
情緒も感謝も亡くなった方への敬意もない。
せめて、のぶの家族と嵩は仏壇に手を合わせなよ……(なさそうだけど)。
ところで「みるはち」では、あなたのベスト朝ドラ投票所 をリニューアル。よろしければぜひ。
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あんぱん キャストとスタッフ
キャスト
若松(朝田)のぶ – 今田美桜（子役期 : 永瀬ゆずな）
柳井嵩 – 北村匠海（子役期 : 木村優来）
朝田結太郎 – 加瀬亮
朝田羽多子 – 江口のりこ
朝田蘭子- 河合優実
朝田メイコ – 原菜乃華
朝田釜次 – 吉田鋼太郎
朝田くら – 浅田美代子
原豪- 細田佳央太
柳井登美子 – 松嶋菜々子
柳井清 – 二宮和也
柳井千尋 – 中沢元紀
宇戸しん – 瞳水ひまり
柳井千代子 – 戸田菜穂
柳井寛 – 竹野内豊
若松次郎 – 中島歩
若松節子 – 神野三鈴
辛島健太郎 – 高橋文哉
小川うさ子 – 志田彩良
田川岩男 – 濱尾ノリタカ（子役期：笹本旭）
今野康太 – 櫻井健人（子役期：中村羽叶）
山下実美 – ソニン
黒井雪子 – 瀧内公美
座間晴斗 – 山寺宏一
貴島勝夫 – 市川知宏
屋村草吉 – 阿部サダヲ
八木信之介 – 妻夫木聡
神野万蔵- 奥野瑛太
馬場力 – 板橋駿谷
目黒新 – 日高由起刀
島仙吉 – 横田栄司
粕谷将暉 – 田中俊介
東海林明 – 津田健次郎
小田琴子 – 鳴海唯
岩清水信司 – 倉悠貴
薪鉄子 – 戸田恵子
世良則雄 – 木原勝利
いせたくや – 大森元貴
手嶌治虫 – 眞栄田郷敦
白鳥玉恵 – 久保史緒里
語り – 林田理沙
あんぱん スタッフ
◆放送期間 : 2025年3月31日 ～ 2025年9月 日（予定）（全130回）
◆制作 : NHK(AK)
◆平均視聴率 : %
- 脚本 – 中園ミホ
- 音楽 – 井筒昭雄
- 主題歌 – RADWIMPS「賜物」
- 制作統括 – 倉崎憲
- プロデューサー – 中村周祐、舩田遼介、川口俊介
- 演出 – 柳川強、橋爪紳一朗、野口雄大、佐原裕貴、尾崎達哉
『あんぱん』各回リンク
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