ヤムおんちゃん……。脱走兵じゃなくて密航兵だった(予想つかんわ)。
窯にレシピ置いて行って気づかなかったら燃えるやろ。
草吉（阿部サダヲ）は朝田家から去っていった。釜次（吉田鋼太郎）から草吉が乾パン作りを拒んでいた理由を聞いて、言葉を失うのぶ（今田美桜）。無理強いしてしまったことを悔いるのぶに、釜次はのぶのせいで出ていったのではないと言って聞かせる。そんな中、草吉が残していった乾パンのレシピを見つけた羽多子（江口のりこ）は、娘たちと共に乾パンを焼き続けようと奮起する……
あらすじ は 公式サイトより引用
連続テレビ小説「あんぱん」第10週「生きろ」第46話感想
感想
簡単感想で。
密航
事あるごとに「脱走兵」？と書いてきたけれど、密航した人だったヤムおんちゃん。
やっと話してくれたがじゃ。あいつがどういて乾パンを焼きとうなかったか。
あいつは、ず～っと胸の奥に押し込んで思い出さんようにして生きてきたがじゃ。
と、のぶに語り始める釜じいである。
釜じい自身は兵に取られたが出征前に戦争は終わり、行くことはなかったらしい。
ヤムおんちゃんは戦争体験があるのだと言う。
ロシアか？
欧州大戦だ。
欧州？冗談言いゆうがな。欧州にまで行った日本兵ら聞いたことないぞ。
日本軍じゃなくてイギリス軍として。
えっ？
日本人義勇兵ってやつさ。
ちょうどそのころカナダにいて…。
欧州大戦……つまり第一次世界大戦のことである。
第一次世界大戦はロシア・仏・英 対 ドイツ・オーストリア・ハンガリー帝国 というヨーロッパで勃発した対戦であり、日本はイギリスと同盟し、主に海軍が参戦している。
直接徴兵されていないので、釜じいとしては「そんなバカな」だけれど、1900年の初頭、「カナダに行けば大金持ちになれる」という一獲千金を夢見てカナダへ渡った日本人がいた。
それを描いたのが(時代はもう少し後年になるけれど)映画『バンクーバーの朝日』で、移住した日本人は大変な差別を受けたという話。
その差別を和らげるために参戦する「義勇軍」が募られた。まぁ……募られたというよりほぼ強制だっただろう。
ヤムおんちゃんは、一獲千金を夢見たわけではなく、銀座のパン屋での修行を経て、もっと美味しいパンを作りたくなったという。
密航船に潜り込んで…。若気の至りだ。
パンの修業どころか地獄に落とされたよ。
地獄？
弾丸が飛び交う戦場だ。
塹壕の中で何日も何日も。
俺の周りには撃たれて動けない仲間が大勢いた。助けなんか来ねえ。
どんどん死んでった。
そうした地獄の中で、それでも腹がすき、ヤムおんちゃんはそこにある物を食べた。
食うものはビスケット…。
まあ……乾パンしかなかった。
だからヤムおんちゃんにとっては乾パンがトラウマだということらしい。
気持ちは分かる。
トラウマも分かる。
でも、でも……。その乾パンが命を救ってくれたなら。
あの時の自分と同じように、今、戦地で乾パンを必要としている人がいる、という方向には意識は向かなかったのが残念。
羽多子さん、パン焼いてなかったの……
ヤムさんに乾パンを焼かせようとしたことを後悔する のぶだったが、学校から帰宅すると羽多子さん、蘭子、メイコが3人でパンを作っていた。
羽多子さんが窯の中からヤムさんの手紙を見つけたのだ。
長いこと一緒にパン屋やらせてもらいよったがやき、お客さんもおる。ここで朝田パンがのうなってしまうがはヤムさんじゃち本望やないき。
うち、ヤムさんの気持ちに応えたいが。
うちらにできることは乾パン焼くことやき。
うちは殺し合いの応援らあしとうない。けんど、そんなこと言いよれんやろう。
うちの家族生きていかないかんがやき。
朝田パンのために。
家族一団となり、のぶも手伝って乾パンを焼くのだった。
しばらくお店は休みにして、あんぱんや食パンも見よう見まねで作ってみるき。
そう。
前へ進まないとね。(そもそも軍需店になったのだから、もう作り続けないわけにいかないし)
しかし……
羽多子さんって確か、ヤムさんに頭を下げて、見習いするつもりで朝田パンの経営を始めたんじゃなかったっけな……。
10年間も、羽多子さんはヤムさんからパン作りを教わっていなかったの？
ヤムさんがフラっと出かけている間は朝田パンはいつもお休みしていたの？
そこ、気になって気になって……。
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あんぱん キャストとスタッフ
キャスト
朝田のぶ – 今田美桜（子役期 : 永瀬ゆずな）
柳井嵩 – 北村匠海（子役期 : 木村優来）
朝田結太郎 – 加瀬亮
朝田羽多子 – 江口のりこ
朝田蘭子- 河合優実
朝田メイコ – 原菜乃華
朝田釜次 – 吉田鋼太郎
朝田くら – 浅田美代子
原豪- 細田佳央太
柳井登美子 – 松嶋菜々子
柳井清 – 二宮和也
柳井千尋 – 中沢元紀
宇戸しん – 瞳水ひまり
柳井千代子 – 戸田菜穂
柳井寛 – 竹野内豊
若松次郎 – 中島歩
辛島健太郎 – 高橋文哉
小川うさ子 – 志田彩良
山下実美 – ソニン
黒井雪子 – 瀧内公美
座間晴斗 – 山寺宏一
貴島勝夫 – 市川知宏
屋村草吉 – 阿部サダヲ
八木信之介 – 妻夫木聡
東海林明 – 津田健次郎
小田琴子 – 鳴海唯
岩清水信司 – 倉悠貴
いせたくや – 大森元貴
語り – 林田理沙
あんぱん スタッフ
◆放送期間 : 2025年3月31日 ～ 2025年9月 日（予定）（全130回）
◆制作 : NHK(AK)
◆平均視聴率 : %
- 脚本 – 中園ミホ
- 音楽 – 井筒昭雄
- 主題歌 – RADWIMPS「賜物」
- 制作統括 – 倉崎憲
- プロデューサー – 中村周祐、舩田遼介、川口俊介
- 演出 – 柳川強、橋爪紳一朗、野口雄大、佐原裕貴、尾崎達哉
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