子どもの世界は大人の縮図。
子どもの口癖はまんま大人の言葉。大人の我儘は子どもと同じ。
面白いね、人間は。
草吉(阿部サダヲ)が作ったあんぱんのおいしさを夢見心地に話すのぶ(永瀬ゆずな)。その一方で、「東京に帰れ」と言ってしまった嵩(木村優来)のことがずっと気になっていた。のぶは嵩の弁当を奪おうとするクラスの悪ガキたちを追い払い、嵩に東京に帰れと言ったことを取り消す。そんなのぶに、嵩はやさしく微笑むのだった。ある夜、自分の夢を語った結太郎(加瀬亮)は、のぶに「女子も大志を抱け」と話す…
あらすじ は 公式サイトより引用
連続テレビ小説「あんぱん」第1週「人間なんてさみしいね」第2話感想

感想
今のところ、とても面白く見ている。
けれど、簡単感想で。
強かった嵩
昨日、弁当を取られていた嵩は別にひ弱な東京もんではなかった。
今日の弁当もうまそうやねや。よこせ。
よこせ!
と寄って来るイジメ男子を無視し、
君が食べて。
と、お腹が鳴っていた男子、コン太くんに進んで弁当を提供する。
ここでまた、のぶがイジメ男子を成敗しに現れて追い払ってくれるのだが、追い払ってくれなかった場合はどうなったのだろう。腕力はなさそう。
いいんだ。きっと朝ごはん食べてこなかったんだ。コン太君。
あんたのおなかはどうなるがで。
ひもじいがは何よりしんどいのに。
あ…。
こないだのあれは取り消す。
「しゃんしゃん東京に去(い)なんでえい。」
と言ってしまったことを素直に謝るのぶ。
朝田のぶさん。
君は乱暴なところもあるけど優しい人なんですね。
これは……ハイカラ男子の標準語(笑)
ヘナチョコ。もう助けちゃらん!
のぶのコレは照れだよね。
あんぱんの代わりに、弱き貧しい者に弁当を差し出す嵩。
しかし、その弁当は母の手作りではない。
昨日は、「暮らしが成り立たず高知の義弟のもとに親子でやってきた嵩の母・登美子」に同情していたのだけれど、この家は相当に贅沢な家である。
伯父と伯母はこの時代にナイフとフォークでチキンソテーを食すハイカラ夫婦。
ナイフやフォークを使ったことがなかったらしい嵩も、お手伝いさんが作ったハイカラ弁当を臆さず手にする。
残さず食べるのよ。
と笑顔で送り出す登美子さん。東京でもこの家族はきっとお手伝いさんが作った弁当を持たせていただろう。
金持ちをきちんと金持ちのように描く朝ドラが私は結構好きである。
戦前はお女中のいる家は多かったし、こういう暮らしは令和に合わせて描く必要はないんだよね。
どうせ、戦争で何もかもなくなるのですもの……。
ヤムおんちゃん(ジヤムおんちゃん)やん……
子どもたちには無料で配られたあんぱんも、大人には配られず。
1つ10銭と言われて、とても買えず、パンのおじさんに向かって
よそもんは、しゃんしゃんどっかへいね!
と言う釜次である。
その言いよう、孫に引き継がれちゃってっぞ(笑)
川辺でスケッチブックに向き合う嵩に声をかけて、
何描いてんだ?何だよ、真っ白か。
ふ~ん、お前もこの町に居場所がないんだな。
おじさんも?
うん?フフッ。
そこへ走ってきた のぶが声をかける。
おんちゃんはどっから来たが?何であんなおいしいパンが焼けるが?どこで修業したが?
おんちゃんは東京の人?
住所不定のフーテンさ。
あっちこっち旅しながら気が向いたらパンを焼く。
ジャムおじさんやん。
へえ~楽しそう。
うちはのぶで、この子は嵩。おんちゃんの名前は?
屋村だ。
ヤムおんちゃんかえ。
ヤムおんちゃんじゃなくて、屋村…
だから(笑)ジヤムおんちゃん……もうジャムおじさんでいいじゃん(笑)
退場しないで お父さん
嵩は、同じように美味しいあんパンを食べたことがあると言う。
え?ほんまかえ。まさか!
俺様のパンは天下一品だ。
「俺様」って言うんだ。そこはバイキンマンだな(笑)
ほんとです。
父さんが会社の帰りに買ってきてくれたんです。
銀座のパン屋さんで。
ん?ギンザって?
東京の銀座だよ。
う~ん。どこにあるが?
あの山の向こうかえ?
あの山越えて、海越えてずっとずっと遠く……。
そこは、嵩が家族で住んでいた所。
家族4人の絵を描く嵩。
そこの中には小さな千尋もいて、なにより、優しい優しい父が居た。
(ニノ、やっと出てきた……鬼籍の人だけど(泣))
さて……。
嵩のお父さんも亡くなってしまっているけれど、何だか のぶのお父さんもフラグが立っている気がするよ。
無理せんと、おまんたまには休め。
と、嵩の伯父である寛医師に注意される、のぶの父さん、結太郎さん。
医者はすんぐに大げさに言うきねや。
休んでらあおれるか。
今が勝負どころや。
来週は南京豆の買い付けに行くき、寛にも土産買うてきちゃおう。
結太郎さんは家業は継がず、「龍馬の果たせんかった夢をかなえちゃる」を目標に商社勤めをしているらしい。
のぶ、夢は大きいばあええがや。
女子も大志を抱きや。
優しい父さんと笑顔で話すのが至極の幸せ……のぶは本当にお父さんが大好き。
のぶの夢は何で?
うちの夢は…四国の山越えて、海越えて、ずっとずっと遠くのギンザという町に行って…。
ほう…銀座でどんな商売をするがで?
パン屋さんでほっぺが落っこちそうなパンを買うておなかいっぱい食べるがやき!
ハハハ…。
のぶはほんまに面白い子やね。
父を失った嵩との対比のような甘い甘い親子像だけれど。
やなせたかし氏のお父上は商社勤めで海外に行ったりしていた方だったんだよね。
そちらの設定が、のぶの方に行っている気がして。
加瀬亮の退場を阻止したい……。
けれど、お父さん、バリバリ海外を飛び回るには繊細過ぎるように見えてね……。
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あんぱん キャストとスタッフ
キャスト
朝田のぶ – 今田美桜(子役期 : 永瀬ゆずな)
柳井嵩 – 北村匠海(子役期 : 木村優来)
朝田結太郎 – 加瀬亮
朝田羽多子 – 江口のりこ
朝田蘭子- 河合優実
朝田メイコ – 原菜乃華
朝田釜次 – 吉田鋼太郎
朝田くら – 浅田美代子
原豪- 細田佳央太
柳井登美子 – 松嶋菜々子
柳井清 – 二宮和也
柳井千尋 – 中沢元紀
宇戸しん – 瞳水ひまり
柳井千代子 – 戸田菜穂
柳井寛 – 竹野内豊
辛島健太郎 – 高橋文哉
小川うさ子 – 志田彩良
山下実美 – ソニン
黒井雪子 – 瀧内公美
座間晴斗 – 山寺宏一
屋村草吉 – 阿部サダヲ
八木信之介 – 妻夫木聡
いせたくや – 大森元貴
語り – 林田理沙
あんぱん スタッフ
◆放送期間 : 2025年3月31日 ~ 2025年9月 日(予定)(全130回)
◆制作 : NHK(AK)
◆平均視聴率 : %
- 脚本 – 中園ミホ
- 音楽 – 井筒昭雄
- 主題歌 – RADWIMPS「賜物」
- 制作統括 – 倉崎憲
- プロデューサー – 中村周祐、舩田遼介、川口俊介
- 演出 – 柳川強、橋爪紳一朗、野口雄大、佐原裕貴、尾崎達哉
『あんぱん』各回リンク