妹の慰め方を間違っている軍国先生、のぶ。
これが戦争初期の洗脳された国民の姿かと思うと、徹底した描き方には好感を持てる。
豪(細田佳央太)の戦死の報せに、悲嘆する朝田家。皆が口々に「豪は立派だった」と言う中、押し黙る蘭子(河合優実)。一晩中眠れない蘭子に、のぶ(今田美桜)はかける言葉がない…
あらすじ は 公式サイトより引用
連続テレビ小説「あんぱん」第8週「めぐりあい わかれゆく」第38話感想

感想
簡単感想で。
軍国先生
軍国少女を貫いたなぁ……と思って、ある意味、潔さすら感じる。
のぶは黒井先生の教えに違和感を抱いていたけれど、豪ちゃんの出征が切っ掛けで「兵隊さんを応援しなくては」という考えにシフトして行った。
今度は、豪ちゃんのおかげで「戦争なんかに行ったらいかん」という考えに変わるのかと思っていた。
なのに、のぶが蘭子に対して放った言葉は「お国のための犠牲だから仕方ない」である。
豪ちゃんは、蘭子やうちの家族や、この国の人らあのために命を懸けて戦うたがや。
やき…立派やと言うちゃりなさい。
豪ちゃんの戦死を誰よりも蘭子が誇りに思うちゃらんと。
まるでそこらの町内のおっちゃんのようだよ。
蘭子は怒りを姉にぶつけるのだった。
お姉ちゃん、本気でそう思うちゅうがかえ?
男の子は兵隊になって戦争に行きなさい。命を惜しまず戦いなさい。
豪ちゃんみたいに名誉の戦死をしなさい。戦死したらみんなで立派やと言いましょうって?
うちは…。
うちは豪ちゃんのお嫁さんになるがやき!
絶対にもんてきてよって言うたがよ!豪ちゃんももんてきますって言うたがやき!絶対にもんてきますって!
もんてこん…。もんてこん!
どこが立派ながで!
みんな…みんなウソっぱちや。
うちは立派らあて…決して立派らあて思わんき!
のぶは、本当にずいぶん洗脳されてしまったんだね。
教師なので表向きはそう言わなくてはならないのは分かっている。
でも、姉としてはここは黙って蘭子の気持ちを受け入れて慰めればいいのに……と、思ってしまうけれど、豪ちゃんの死で洗脳は解けなかった。
となると……のぶが心から戦争は良くないものだと気づけるのは、嵩が出征した時か。
あるいは見合い相手が戦死した時か……。
ヒグラシの声
戦争ドラマや映画を見るせいか、ヒグラシの声は終戦記念日を連想する。
ヒグラシの声の中で、蘭子の切れた鼻緒を結んでくれた豪ちゃん。
この回想は寂しくて悲しくて、泣けた。
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あんぱん キャストとスタッフ
キャスト
朝田のぶ – 今田美桜(子役期 : 永瀬ゆずな)
柳井嵩 – 北村匠海(子役期 : 木村優来)
朝田結太郎 – 加瀬亮
朝田羽多子 – 江口のりこ
朝田蘭子- 河合優実
朝田メイコ – 原菜乃華
朝田釜次 – 吉田鋼太郎
朝田くら – 浅田美代子
原豪- 細田佳央太
柳井登美子 – 松嶋菜々子
柳井清 – 二宮和也
柳井千尋 – 中沢元紀
宇戸しん – 瞳水ひまり
柳井千代子 – 戸田菜穂
柳井寛 – 竹野内豊
辛島健太郎 – 高橋文哉
小川うさ子 – 志田彩良
山下実美 – ソニン
黒井雪子 – 瀧内公美
座間晴斗 – 山寺宏一
貴島勝夫 – 市川知宏
屋村草吉 – 阿部サダヲ
八木信之介 – 妻夫木聡
いせたくや – 大森元貴
語り – 林田理沙
あんぱん スタッフ
◆放送期間 : 2025年3月31日 ~ 2025年9月 日(予定)(全130回)
◆制作 : NHK(AK)
◆平均視聴率 : %
- 脚本 – 中園ミホ
- 音楽 – 井筒昭雄
- 主題歌 – RADWIMPS「賜物」
- 制作統括 – 倉崎憲
- プロデューサー – 中村周祐、舩田遼介、川口俊介
- 演出 – 柳川強、橋爪紳一朗、野口雄大、佐原裕貴、尾崎達哉
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