夫婦の話もお見合い阻止の話も、のぶがいかに家族のことを考えているかというエピソードであり、それは師範学校の軍国主義とは合わないものなのよね。
学校は続けるのかなぁ……。
縁談の返事をするため出掛けた蘭子(河合優実)を連れ戻したのぶ(今田美桜)に、蘭子は本心を明かす。そして、受験の日を迎えた嵩(北村匠海)は、夢に向かって出発する……(24話)
東京高等芸術学校合格発表の日。嵩(北村匠海)は結果を見る勇気が出ず、ひとりベンチに座っていた。そこに寛(竹野内豊)が現れる。嵩の表情に、「絶望の隣は希望や」と励ます寛だったが、まだ結果を見ていなかった。寛は嵩の腕を掴み急いで掲示板に向かう。その頃、のぶ(今田美桜)は嵩の合否が気になって薙刀の稽古に身が入らずにいた。うさ子(志田彩良)に試合をして負けたのぶに、黒井は信念のない己に負けたのだと言う…(25話)
あらすじ は 公式サイトより引用
連続テレビ小説「あんぱん」第5週「人生は喜ばせごっこ」第24・25話感想

感想
2話分だけれど簡単感想で。
岩男の玉砕
どういう経緯で蘭子の話が伝わったのかよく分からなかったけれども、これは、のぶが休暇で帰ってきたところ、駅から家までの間で話を聞いて走ってきただけ……という解釈でOK?
寄宿舎に蘭子の話が伝わるってことはないものね。
走って帰ってきたのぶは開口一番、
蘭子は?岩男と縁談進んじゅうってほんま?!
折しも蘭子は岩男に返事をするために出かけているところで(ドラマドラマ)、のぶによる蘭子結婚の阻止はギリギリ成功したのであった。
岩男、別にあんたに恨みはないけんど、蘭子はまだお嫁には行かんき。
蘭子はうちの家を助けるために結婚しようとしゆう。
何で1人で背負い込むがで。
何でうちにも背負わせてくれんがで。
みんなあ、蘭子に幸せになってほしいがよ。
それじゃまるで蘭子さんは好きでもない男と金目当てで結婚するみたいやんか。
はい。
いいえ。
メイコも阻止作戦に入ってきて、結局、結婚話は破談になる。
「蘭子さんは好きでもない男と金目当てで結婚するみたい」
という話だけれど、それはそうでしょう。
「好きになる」機会がそもそもないやん。
蘭子にとって岩男は幼馴染みでも何でもないし、お金持ちの家の息子から見染められた……というだけだもんね。
のぶに出来ることは何もないのに、妹の結婚を勝手に「悪いこと」にするのは良くないな……。
うち、そんなえい子やない。
お姉ちゃんが思うちゅうようなえい子やないがやき。
好きな人がおって、その人はうちのことらあなんちゃあ思うちゃあせんって分かったがやき。そしたら 誰に嫁いだっておんなじや。
お金持ちなら儲けもんやし。
この話、のぶは豪ちゃんに対する蘭子の気持ちを知っていたから止めに来た、という話にした方が収まりがよかったのでは。
ケンちゃん
24話のピックアップは、嵩と受験会場で出会った「ケンちゃん」。
辛島健太郎くん。中の人は高橋文哉くん。
待ってた!の人が多いよね(笑)
この役、温和で可愛らしい子供みたいな顔しているなぁ。
文也くんは本当に器用。
🏃♀️#あんぱんのなかま🖌
— 朝ドラ「あんぱん」公式 (@asadora_nhk) March 21, 2025
辛島健太郎 🖊 #高橋文哉
嵩の同級生。福岡出身。若い頃に友人がいなかった嵩にとって真の友人となっていく。のぶや朝田家の面々とも関わっていくことになる。#朝ドラあんぱん
📅3月31日(月)スタート🏃 pic.twitter.com/JBoUTKnF4Z
お国のため
時節は1936年8月。
世界の注目はベルリンオリンピック。
「前畑がんばれ!」のために、柳井家も朝田家もラジオの前に集う。
まだまだ平和な風景だけれど、このオリンピックはナチス政権下で行われたオリンピックであり、ユダヤ人はすでに迫害を受けていた。
オリンピックの間は緩和されていたけれど、3年後、ドイツはポーランドに侵攻して第二次世界大戦が勃発。
世界はそろそろ緊張状態に入る時期。
のぶが蘭子の結婚を止めたり、家族でラジオを楽しんだりしている間に弱々しかった うさ子ちゃんは学校に残って薙刀の稽古に励むような軍国女子に変貌していた。
試合で のぶに勝って、憧れの黒井先生から褒められる うさ子ちゃん。
これからの女子は小川うさ子!彼女のようにたくましく、かつ日本女子の美徳であるしとやかさ、節度、両方を兼ね備えるべきです。
朝田のぶ。
あなたは己に負けたのです。信念のない己に負けたのです。
愛する祖国のために全身全霊で尽くす心がないから…負けたのです。
こんな時代に教師なんて目指しても楽しくもないし、後々大きく後悔することにもなるし……と、後世の人間だから言えてしまうけれど、この時代では未来の軍人さんを育てる仕事は尊いという意識だったのだろうから何とも気の毒なことである。
史実のモデルの方は、たぶん教師ではなかったと思うのだけれど、のぶは師範学校を続けるのかしら。
合格!
戦争を先に控える中、まだ未来を知らないドラマの中の人たちは、今を生きている。
嵩がやっと東京の芸術学校に合格した。
東京に来てまで名言を吐いてくれる寛伯父さん。
清が生きちょったらおまんの合格をさぞかし喜んだやろうにゃ。
何のために生まれて何のために生きるか。
わしは思うがよ。
それは人を喜ばせることや。
おまんのあんなうれしそうな顔見て、わしもこじゃんとうれしかった。
人生は喜ばせごっこや。
登美子が合格発表を見に来ていたことについてはよく分からないのだけれど、嵩の受験を知っていたということよね。
伯父さんか伯母さんとは連絡を取り合っているのかもしれない……。
しかし、ここに居るってことは登美子は東京編に入ってからも出て来る気満々なんだね。
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あんぱん キャストとスタッフ
キャスト
朝田のぶ – 今田美桜(子役期 : 永瀬ゆずな)
柳井嵩 – 北村匠海(子役期 : 木村優来)
朝田結太郎 – 加瀬亮
朝田羽多子 – 江口のりこ
朝田蘭子- 河合優実
朝田メイコ – 原菜乃華
朝田釜次 – 吉田鋼太郎
朝田くら – 浅田美代子
原豪- 細田佳央太
柳井登美子 – 松嶋菜々子
柳井清 – 二宮和也
柳井千尋 – 中沢元紀
宇戸しん – 瞳水ひまり
柳井千代子 – 戸田菜穂
柳井寛 – 竹野内豊
辛島健太郎 – 高橋文哉
小川うさ子 – 志田彩良
山下実美 – ソニン
黒井雪子 – 瀧内公美
座間晴斗 – 山寺宏一
貴島勝夫 – 市川知宏
屋村草吉 – 阿部サダヲ
八木信之介 – 妻夫木聡
いせたくや – 大森元貴
語り – 林田理沙
あんぱん スタッフ
◆放送期間 : 2025年3月31日 ~ 2025年9月 日(予定)(全130回)
◆制作 : NHK(AK)
◆平均視聴率 : %
- 脚本 – 中園ミホ
- 音楽 – 井筒昭雄
- 主題歌 – RADWIMPS「賜物」
- 制作統括 – 倉崎憲
- プロデューサー – 中村周祐、舩田遼介、川口俊介
- 演出 – 柳川強、橋爪紳一朗、野口雄大、佐原裕貴、尾崎達哉
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