NHK大河ドラマ【いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)】第42回「東京流れ者」感想

1961年。3年後のオリンピック開催に向け、開発が進む東京。田畑(阿部サダヲ)は、政府が埼玉県内で進める選手村建設計画を中止させ、競技場に近い都心部に場所を確保しようと奔走する。田畑の意を受けた平沢和重(星野源)が、代々木の米軍施設を返還するようアメリカに訴えるが、それが大きな波紋を呼ぶ。政府によってオリンピック担当大臣に任命された大物政治家、川島正次郎(浅野忠信)が田畑に忍び寄る。ー
(あらすじは Yahoo!テレビより引用)

  2019年大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」感想

いだてん~東京オリムピック噺(ばなし) 第42回 「東京流れ者」

我が家に遊びに来ている1歳児は、まだドラマの事など当然分かっていないが、あの「オリンピック、オリンピック」の斉唱にすぐに反応する。

子ども的には子どもの声がテレビから聞こえて来るから楽しくなるのだろうが、大人が聞くと何だか懐かしさや切なさを感じるよね。

「オリンピック、オリンピック。こう聞いただけでも私たちの心は躍ります。全世界からスポーツの選手が、それぞれの国旗をかざして集まるのです。」

「全ての選手が同じ規則に従い、同じ条件のもとに力を競うのです。」

「遠く離れた国の人々が、勝利を争いながら仲よく親しみ合うのです。」


仲良く親しみあう。
そのために、陰でどれだけの人たちが争っているのだろう。

蹴落としたり。
計算高さを競ったり。
忖度したり。
利用したり。

それでも私たちはテレビの中で世界の人々が触れあっているのを見て、ただただ感動する。

子どもたちよ……
何の計算もなく、純粋にそういう世界を作っておくれ。


…ということで。
オリンピックとテレビ。が繋がる回。

代々木返還、60億


代々木ワシントンハイツ返還をアメリカ側に要求する。

代々木の興奮が冷めない距離にオリンピック村を。世界の人々が触れ合う場所を競技場の近くに。

それが現地を体験し、オリンピックと関わり続けてきたまーちゃんの主張。

それに対して平沢さんは冷静に策を練る。

今、この時期、軍の施設を日本に返還しオリンピックの選手村を建てる。そのアメリカ側のメリットとは何でしょう?


まーちゃんのように理想だけでは大人は動かない。メリットがなければ代々木は返還されない。

代々木を返還させるためには、アメリカへお得感を出さなければならない。そのキーが日米安全保障条約によって国民の間に起きている反米感情を緩和させるという事。

代々木を返還してくれれば、反米感情は無くなりデモも起こさなくなりますよ。

そういう線で平沢さんはライシャワー大使に持ち掛け「タシカニ ソレハ イチリ アルネ。」と言ってもらうことに成功した。
大河ドラマ『いだてん』第42回感想 平沢交渉


しかし、勝手に事を進めたので怒られる まーちゃんである。

すでに朝霞に決まっていたオリンピック村建設、道路整備、全てが頓挫する。埼玉県が黙っちゃいない。……あら……これ、令和のオリンピックマラソン会場の件で、今言われていることとソックリじゃんねぇ。


おまけに、それだけじゃ済まなかった。

60億、要求してきたそうだよ。

してやられたよ~。
ワシントンハイツの立ち退き料、60億払うなら返還するとアメリカは言ってきた。


この当時の60億って一体いくらだろう……なんてもう考える気も起こらないわ。一般ピープルには無関係な桁だよね……。

津島さんから池田総理との間を取り持ってもらい、政府に交渉できないか聞いてみたが、当然、首を縦に振るはずもない。


スタジアムを中心に、体育館、プール、選手村が全て歩いて行けるんですよ。

全部、朝霞へ持ってけば済む問題じゃないのかね?

全部? 
これを全部ですか?


体育館もプールも朝霞に造る。
朝霞なら立ち退き料はかからんからな。
それが嫌なら他に金のかからん土地を探すんだな。

大河ドラマ『いだてん』第42回感想 60億


と、言われる始末……。

あの当時の朝霞は今よりもっと広大に土地が空いてるだろうな……。

朝霞でオリンピックやっていれば、「埼玉県民には草でも食わせておけ!」とか言われることもなかったかも…(んなことはない)。

映画『翔んで埼玉』のあらすじ・レビュー・考察など。後半は感想を共有できるようにネタバレを…埼玉県出身の俳優は佐藤健、藤原竜也、東出昌大、いっぱいるのに…キャスト: 二階堂ふみ、GACKT、伊勢谷友介、麻生久美子、島崎遥香、成田凌…


NHKとカラーテレビ


私、個人的に、マリーさんというキャラは必要なのかと今まで思っていて……今回、やっと、何となく分かったのだった(遅せぇょ)。

これ、いつからカラーになるの?
もう本当、しゃくに障るわ。
あのカラー放送って……「カラー」っていう文字、ほら、いつまでたっても白黒なのよ。もう……壊れてんのかしら?

ママ、カラーテレビ買わなきゃカラー放送は見れませんよ。

そうなの!?


分かるわぁ……。
アナログ放送が終わるとか言われた時も、4Kだの8Kだの言われている今も、どうしてそっちが勝手に変えているものをこっちが金出して買い換えなきゃならないんだっYO!!って思うもんね。
大河ドラマ『いだてん』第42回感想 まりーさん役立つ


えっ? 
オリンピックの予算って国が出すもんじゃないの?


って疑問も分かるわぁ……。

そもそも日本のオリンピックじゃないのかよ??って私は今でもそう思う。

マリーさんって、こんな風に「視聴者の声」を作中に反映する人だったのね。(ここまで、うんうん、と思ったのは初の気もするが)


う~ん……スタジアムやプールのようにあとに残るものに限って都と国が折半するんです。

じゃ、何かい?えっ?オリンピックが終わったあとも国のために使えればいいのかい?上等じゃんね~。


そして、「オリンピックが終わったあとも国のために使えるもの」に悩む まーちゃんの耳に、嘉納治五郎先生の声が響くようになるのだった。

オリンピックを返上?なんと愚かな。田畑!命懸けで持ち帰ったんだぞカイロから。氷川丸で!


この治五郎せんせーの声が響くたびに「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」を思い出しちゃうよ(笑)

それを造ったらヤツが来る。
大河ドラマ『いだてん』第42回感想 それを作ればやつが来る

東京オリンピック造ったら、治五郎せんせー、帰って来ちゃうんじゃないの(爆)

治五郎先生に、

それはそうと田畑、今度のオリンピック、どこで見ればいいのかね?

私じゃない、国民がだよ。


と言われて、カラーテレビに思い至った まーちゃんである。


あるじゃんね~。
オリンピック終わったあとも使えるもの!


それは、テレビ放送局。

皇太子ご成婚の際に白黒テレビがバカ売れして莫大な経済効果を生んだ。

「今度はオリンピックが来るそうよ、あなた。カラーテレビ欲しいわ~」「そうだな~。ボーナスも出るし、買い替えるか」


この時、カラーテレビは一台60万もしたそうである。

1万台で60億。たった1万台で元が取れちゃう!
大河ドラマ『いだてん』第42回感想 NHKを作ろう


この当時、NHKは千代田区内幸町にあり、ワシントンハイツ跡地にオリンピックの国際放送センターを設置。オリンピック後は放送会館を移した。

まさに、オリンピック後も使える物。

こうして、まーちゃんは「代々木に選手村」を直談判で成功させた。

オリンピックを盛り上げる


聖火リレー踏査隊に参加した元タクシー運転手・森西栄一さん。


女子バレーボールはますます盛ん(とっくんの出演シーンもますます盛ん(笑))。

躍動感あふれる新しいポスターの完成。

日本人初、オリンピック参加選手・金栗四三先生の書籍出版……と、東京オリンピックに向かって行く日本。

サイン会で四三と小松くんの息子・五りんこと小松金治が出会うシーンは泣けたよね……。
大河ドラマ『いだてん』第42回感想 四三と小松


そのオリンピックの申し子のような五りんが、広告塔として まーちゃんに引き抜かれる。

繋がって行く時代。
繋がって行く各世代のキャラクターたち。

政治は絡むよどこまでも


明るく前へ進むだけではなく、進めば暗躍する者も出て来る。

ちゃっかりオリンピック担当大臣の座に納まった川島正次郎。

しかし、君も苦労するね。
津島さんだよ。君、あれが会長じゃやりづらいんじゃないかと言ってるんだよ。

切れ者だったかつての神通力はもうない。
何もするにも優柔不断で後手後手じゃないか。


囁かれて、

確かに津島さんとは足並みが揃わぬこともあるが、大した問題じゃないですよ。

と応える人のイイまーちゃん。
大河ドラマ『いだてん』第42回感想 政治は介入す


いるんだよね。
陰で画策して、邪魔者を追い出していく人間。

周りから削って行くんだよね。


津島さんは俺が守るよ。
川島の言いなりになどならん。


決意を口にする まーちゃんである。


「俺のオリンピック」を貫くまーちゃんにみんながついていくのは、まーちゃんが口だけでは無くてきちんと動くから。

純粋に目的に向かって進み、進むためには手段は選ばないが、決して人を蹴落として行こうとしたりしないから。

その無邪気さを愛する。


だから来週は……ちょっと辛いかも。


このドラマについてひと言ふた事書きたい方はぜひどうぞ。

NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』◆放送期間 : 2019年1月6日 ~◆平均視聴率 : %◆脚本 : 宮藤官九郎◆原作 : ◆主演 : 中村勘九郎、阿部サダヲ◆出演 : 綾瀬はるか,生田斗真,星野源,松坂桃李,山本美月,竹野内豊,役所広司…


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※キャスト

田畑政治 … 阿部サダヲ
金栗四三 … 中村勘九郎

高石勝男 … 斎藤工
大横田勉 … 林遣都
野田一雄 … 三浦貴大
鶴田義行 … 大東駿介
河野一郎 … 桐谷健太
松澤初穂 … 木竜麻生
前畑秀子 … 上白石萌歌

酒井菊枝 … 麻生久美子
マリー … 薬師丸ひろ子

松沢一鶴 … 皆川猿時
河西三省 … トータス松本
慶 … 深沢敦

平沢和重 … 星野源
岩田幸彰 … 松坂桃李
北原秀雄 … 岩井秀人
東龍太郎 … 松重豊

古今亭志ん生 … ビートたけし
美濃部孝蔵 … 森山未來
おりん … 池波志乃
美津子 … 小泉今日子
五りん … 神木隆之介

知恵 … 川栄李奈
今松 … 荒川良々
万朝 … 柄本時生

大隈重信 … 平泉成
田畑うら … 根岸季衣
小松勝 … 仲野太賀

嘉納治五郎 … 役所広司

岸清一 … 岩松了
野口源三郎 … 永山絢斗
副島道正 … 塚本晋也
杉村陽太郎 … 加藤雅也
牛塚虎太郎 … きたろう
川島正次郎 … 浅野忠信

黒坂辛作 … ピエール瀧→三宅弘城
可児徳 … 古舘寛治
田島錦治 … ベンガル
内田定槌 … 井上肇
永井道明 … 杉本哲太
大森兵蔵 … 竹野内豊
大森安仁子 … シャーロット・ケイト・フォックス

武田千代三郎 … 永島敏行
二階堂トクヨ … 寺島しのぶ

春野スヤ … 綾瀬はるか
池部幾江 … 大竹しのぶ
金栗実次 … 中村獅童
金栗信彦 … 田口トモロヲ
金栗シエ … 宮崎美子
金栗スマ … 大方斐紗子
春野先生 … 佐戸井けん太
美川秀信 … 勝地涼
池部重行 … 髙橋洋

三島弥彦 … 生田斗真
シマ … 杉咲花
三島弥太郎 … 小澤征悦
三島和歌子 … 白石加代子
吉岡信敬 … 満島真之介
中沢臨川 … 近藤公園
押川春浪 … 武井壮
本庄 … 山本美月

橘家圓喬 … 松尾スズキ
小梅 … 橋本愛
清さん … 峯田和伸

村田富江 … 黒島結菜
村田大作 … 板尾創路
人見絹枝 … 菅原小春

犬養毅 … 塩見三省

高橋是清 … 萩原健一


噺 … ビートたけし

※スタッフ

脚本 … 宮藤官九郎
原作 …
音楽 … 大友良英
題字 … 横尾忠則
制作統括 … 訓覇圭、清水拓哉
プロデューサー … 岡本伸三、吉岡和彦
演出 … 井上剛、西村武五郎、一木正恵、大根仁、桑野智宏
時代考証 … 古川隆久
スポーツ史考証 … 真田久、大林太朗
落語・江戸ことば指導 … 古今亭菊之丞









【いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)】
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  1. くう より:

    巨炎さん
    >まーちゃんの奥さんが戦後になって出てこない

    先週出てきましたね、少しだけ(笑)

    >ちなみにオノマチは来年度大河出るそうですね。ハセヒロと夫婦バトル再び?

    伊呂波太夫って一体、何なんでしょうね…必要なのかな^^;個人的にはキャストは好きな人ばかりなのに不安だらけの来年ですわ。

    オノマチっさんがお濃の方でも良かったのにーー。

  2. 巨炎 より:

    マリーさんもいいですが、まーちゃんの奥さんが戦後になって出てこない。
    ラスト半クールで盛り上がってきたのに、ウィンナーだけとは…。

    ちなみにオノマチは来年度大河出るそうですね。
    ハセヒロと夫婦バトル再び?
    タッキー義経の影の薄い正妻だった頃とは、もう違う!

    四三が走る以外の活動をしていたのを初めて見たような気がします。
    でも婿養子で名字は変わったんじゃなかったっけ?